長生きする人の生活習慣って?
今日は、長生きする人々の生活習慣をご紹介しながら、カラダもココロも健康である大切さについてお話ししたいと思います。
長寿の人々が暮らすブルーゾーン(Blue Zones)
世界の中には、そのライフスタイルにより寿命が長い地域があります。長寿の仕組みを研究するダン・ビュイトナーは、それらの5つの地域を「ブルーゾーン」と呼び、実際に訪れて人々がどんな暮らしをしているのか取材をしました。
その5つの地域というのは、イタリアのサルデーニャ島、日本の沖縄、アメリカのロマリンダ、ギリシャのイカリア島、コスタリカのニコジャ半島です。島が多いですよね。
ダンは、どの地域もただ長生きなだけではなく、病気が少なくて健康寿命が長いことを発見しました。そしてこの5つの地域に共通する生活習慣を見つけ出し、「長寿の秘訣」として提唱しています。
元気に長く生きる人の生活習慣
では、ダンが見つけた長寿の秘訣とは何かご紹介します。
自然な運動
スポーツジムに通うなどの特別な運動はせず、日常生活の中でよく動いています。例えば、
職場や友達の家など、どこに行くにもとにかくよく歩く
家事や仕事を機械に頼りすぎないで手作業する
ガーデニングなどで負荷の少ない軽い運動をする
などです。結果的に、ジムに行くよりも多くの運動量をこなしています。
人生に対する考え方
毎朝起きる理由があり、楽しく穏やかに日々を過ごす方法を知っています。例えば、
人生の目的(生きがい)を持って毎日を過ごしている
何らかの信仰に基づいた社会活動(ボランティア等)を行う人が多い
日々のルーティーンをこなすことで、ストレスに接しても悩みや怒りから解放され、いつも穏やか
などです。
賢い食生活
何より食事を楽しむ彼らの食卓には、元気な体づくりの秘訣が詰まっています。例えば、
穀物や野菜、芋類、ナッツ、豆などを使ったプラントベースの食事をする
食べ物と対話しながらマインドフルにゆっくり食べたり、腹八分でやめたりすることで食べ過ぎない
家族と楽しみながら食べ、食事への感謝を忘れない
などです。
人とのつながり
周りに誰かしらが居る環境で、愛し愛されながら生活しています。例えば、
ご近所さんや友人同士が頻繁に集まってコミュニケーションをとる
家族を優先し、子は年老いた家族を近くに置いてお世話する
夫婦関係や恋人など、パートナーを大切にする
などです。このような家族や地域のコミュニティの中で人々がお互いに支え合うことで、悪い習慣を避けて良い習慣を続けることができています。
彼らのライフスタイルからわかること
いかがでしょうか。何か共感できる習慣はありましたか?
最初は、ブルーゾーンに住む人々が長生きなのはそういう遺伝なんだろうと思っていましたが、これらの生活習慣を知ってみたら、そうではないと納得する点が多いです。実際、都市部に稼ぎに出ていた人が、病気で余命宣告されてからブルーゾーンに帰郷したら何年も生きていられたり、ダンがアメリカ国内の一部の地域でプロジェクトを企て、この生活習慣を真似してもらったら平均寿命が伸びたり、という実話まであります。
気づいたのは、日常生活の中でよく動き、楽しく健康的な食事をとることでカラダのケアをする一方で、人生の目的を持って過ごすこと、心穏やかにいること、周りとの人間関係やコミュニティを大切にすることなど、半分がココロのケアだということです。
カラダの体調が良くなることでココロも軽やかにポジティブになっていきますが、反対にココロの栄養補給もまた元気なカラダでいるために欠かせないということなのです。
最後に
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
正直「長寿の秘訣」の内容を見ると、地方で隠居生活をしてるごお爺お婆を想像すれば当てはまりますが、若い世代や働き世代などにはピンとこないものもあるかもしれません。人生の目的なんてこれから見つける人もいれば、忙しくてどこへでも歩いている時間なんかない人もいます。つまり、これらをすべて今実行する必要はないのです。
ここで学ぶべきは、カラダもココロも健康であること、両方のバランスをとることの大切さです。
これを念頭におきながら、あなたのライフスタイルに合わせて少しずつ良い習慣を取り入れていきましょう。
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