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#14【読書記録】瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。
こんにちは、Minoです。
今回は読書記録の記事です。
皆さんは通勤時間や空いた時間に、何をしてますか?
私は電車に乗っている通勤時間はすべて読書の時間に当てていました。
ただ、転職後は通勤時間が短くなり、いまはもっぱら「X」を開いてしまいます。情報収集のつもりで見ているつもりが、ついSNSのアルゴリズムに絡めとられ… 空いた時間も含めて、ついノイズだらけの刺激的な情報の波に埋もれて時間を費やしてしまっています。。(反省)
例えるなら、漆塗りの漆のように、重量トレーニングによって金箔並みの薄さで積み重なる筋肉繊維のように、少しずつ少しずつ自分の血肉になっていく情報媒体として最も適しているのは、やはり内省しながら読む「書籍」だと思います。
思い返せば、高校生の時から通学・通勤時間の全てを読書に費やした蓄積容が今の自分を形作っている大事な要素の一つと考えるので、改めて読書の時間を大切にしようと心に決めました。
※仕事→育児(食事+風呂+寝かしつけ)後に寝落ちしないよう頑張ります
ということで、これからは読んだ本を本Noteに記録+紹介していきます。
単なる書評や紹介にとどまらずので、自分の中で点と点がつながった発見も盛り込んでお届けしていきたいと思います。
本記事が皆さまのお役に立てば幸いです。
今回の書籍は、『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』です。
本の紹介
「思いをうまく言葉にできない……」と悩むビジネスパーソンに向けて、言語化力を磨くメソッドを伝える一冊が話題を呼んでいます。
発売:2023年4月
出版社:SBクリエイティブ
著者:電通のトップコピーライター・荒木俊哉氏
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著者
荒木俊哉(あらき・しゅんや)
株式会社電通 コピーライター
一橋大学卒業後、2005年に株式会社電通に入社。営業局の配属を経てクリエーティブ局へ。その後は、コピーライターとしてさまざまな商品・企業・団体のブランディングに従事。これまで手掛けたプロジェクトの数は100以上、活動は5大陸20か国以上にのぼる。
世界三大広告賞のうちCannes LionsとThe One Showのダブル入賞をはじめ、ACC賞、TCC新人賞、NIKKEI ADVERTISING アワード、YOMIURI ADVERTISING アワード、MAINICHI ADVERTISEMENT DESIGN アワードなど、国内外で20以上のアワードを獲得。
広告以外にも、国際的ビッグイベントのコンセプトプランニングや、スタートアップ企業のビジョン・ミッション・バリュー策定のサポートも行う。また、毎年一橋大学でコピーライティングやアイデア発想のゼミも開講している。
コピーライターとしての長年の経験を通して「どう伝えるか」の前に「何を伝えるか」こそが大切だと感じるようになり、本書を執筆。本書が初の著書になる。
言語化の力で未来を切り開く
書籍『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』は、思考を整理し、相手に明確に伝える力の重要性を解説した実用的な一冊です。言語化とは、モヤモヤした感情や漠然とした考えを言葉に変えて表に出すことであり、これにより自己理解も深まり、他者との信頼関係を築くことにもつながります。
著者が指摘するように、ChatGPTなどの生成AIが普及した現代において、単なる情報の再構成や文章の整形は機械に任せられる領域になり、人間に求められる能力も変化しています。
例えば会議やプレゼンでの評価基準は、HOW=どう言うか、「いかに洗練された表現を使うか」から、WHAT=何を言うか、「いかに独自の視点を言語化できるか」へとシフトしているのです。
AI時代だからこそ、言語化の力がより重要になってくるのです。
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能力開発のメソッド A4メモ
本書の核心である「2分間A4メモトレーニング」は、決まった時間内に日々無意識化で処理している事柄や情報に対して、自分の考えとその理由を書く、というもの。詳しくは本書を読んでいただきたいが、この訓練によって誰でも言語化能力を高めることができるというのです。
ほんまかいなと思いながら、まず私も1度やってみました。
確かに、モヤっとした思いが、自分が書いた言葉を見ることによって、また腹に落ちていくというフローが生まれる気がしました。
(本書とは別の)点と点がつながった話
ここで本から離れて、自分の中で点と点がつながった話をお伝えします。
上記の「モヤっとした思いが、自分が書いた言葉を見ることによって、また腹に落ちていくというフロー」を違う表現にすると、解像度が高まる、という言葉がしっくりきます。
ここで、以前読んだ資料で大変有益だった、東大のスタートアップ支援プログラム、東京大学FoundXのディレクター馬田さんのSpeakerdeck資料を掲載します。
資料の要約はこちら↓
※ぜひ、お時間あるときに通読してみてください。
このプレゼンテーションは、ビジネスにおける「解像度」の重要性を解説しています。 解像度を深さ、広さ、構造、時間の4つの視点から分析し、それぞれの視点を高めるための具体的な方法を提示します。 特に、顧客、計画、業界という3つの領域における解像度の重要性を強調しています。 抽象的な課題を具体的に掘り下げ、問題解決に繋げるための思考プロセスを学ぶことができます。
この中のp.72に、解像度が低い=広さが足りないという文脈から、以下のスライドが出てきます。
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ここでは本を読むなどで多面的な視点を持つために、インプットの重要性を説いてますが、まさにこれだと思いました。
モヤモヤではなくソリッドな思考の多面体を作ること、すなわち「解像度が上がる」、そしてそれを的確に表に出すことが「解像度の高い言語化」、と言い換えれるのではないでしょうか。
つまり、I/O(インプット/アウトプット)の両面が大事だと自分の中で点と点がつながりました。
Minoまとめ
本を読んだことでの自分の気付きと腹落ちワードは、以下の3点です。
① 意識的なインプット/アウトプットの訓練によって、解像度の高い言語化が可能になる
② Note記事の執筆を通して、思考のアウトプット訓練を継続しよう
③「言葉にすることで、思考は現実に近づく。」= 言霊
もちろん、人によって得るものは異なると思いますので、ご興味ある方は是非、本書を手にとってみてください。
こんな人におすすめ
仕事でのコミュニケーション能力を改善したい人
自己成長を目指す人
感情表現が苦手な人
chat-GPTなどの生成AIと対話すればするほど、言葉の力・言語化の大事さを痛感する日々ですし、私もアウトプットが苦手な部類なので、改めて本書を通じて訓練を積んでいこうと思うのでした。
以上、お付き合いいただきありがとうございました!
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