秋の夜長にきんきんと:日々のあれこれ
JR札幌駅の駅ビル工事に入ってしばらく経った。昔から、札幌に行って、時間を潰すときにはエスタに行ってごはんを食べて、本屋に寄って、とあれこれしていた。
あのエリアごとにたぶん派閥があるのだろうけれど、私はエスタ派だった。
だから、一息入れる場所もそのあたりになる。
ご当地らしさはないかもしれないけれど、10階でちゃんとごはんを食べたあとの〆として、おいしいソフトクリームを食べるのが昔から好きだった。
今は移転されているとか。
帰省のたびに、自分を知らない誰か彼かをすり抜けてぼんやりする時間が好きで。
今は新千歳空港がそのための場になり、時折観光客に混じってテイクアウトスイーツを頬張ってから、搭乗口に向かう。
そのひとときが、私にとってのリセット期間であり、再起動の時間で。
またゆっくりと変わってしまうのだろうと思うと、苦しくもある。
私はいま、急に冷え込む寒さの中に、その味わいを思い出している。
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