【minneカレッジ】1期受講生インタビュー(ヒトノワgenmaiさん)
minneカレッジ1期生として『オンライン講師コース - レッスン動画編』を受講してくださった作家・ブランドのみなさんに、レッスンの感想や、今後の作家活動に活かしたいポイントなどをお聞きしました。
今回は、ママ衣装デザイナー ヒトノワgenmaiさんのインタビューをご紹介します。
ー普段の作家・ブランド活動や、どのような作品を作られているかを教えてください。
ヒトノワgenmaiさん:
子育てママと子ども向けのお洋服を制作しています。
授乳服や、産前産後の体型をカバーできるゆったりラインのワンピース、親子でリンクコーデが楽しめるお洋服、親子イベントグッズ(ハロウィン、クリスマス、入園入学)などを展開しています。
昨年行われた『リバティ・ファブリックス 作品コンテスト Tokai / minne byGMOペパボ』では、天竺・スムース部門でグランプリを受賞することができました。
また、minneでの作家活動以外に、バレエ(コンテンポラリーダンス)やアーティスト衣装など、舞台衣装のオーダーメイド制作もしています。
子育てママと子ども向けのお洋服を制作するようになったきっかけは、結婚前に百貨店やセレクトショップで販売をしていた経験があり、お客さまがフィッティングルームで好きな服を身につけて元気になっていく様子がとても好きだったからです。ママたちに、子育て中の忙しい毎日であっても、おしゃれを諦めずに過ごしてほしいと考え「フォーマルなシーンにも着ていけること」「シンプルで飽きのこない美しいライン、素材であること」「自宅でお手入れ可能なこと」「子育てや家事をするときに動きやすいこと」を念頭においてデザインしています。
子ども服に関しては、子育て中に孤立しがちなママと社会をつなげたい、という思いから「手軽に着せられて、お手入れしやすいこと」「SNSなどで写真映えするデザイン」を意識して制作しています。また、イベントの際に写真を撮るためのアイテムとして、親子や兄弟でリンクコーデが楽しめるお洋服やベビー袴を作っています。今回、レッスン動画付き手作りキットにしたベビー袴は、舞台衣装づくりをきっかけに生まれたもので、第二子の出産時に着せてSNSに投稿し、徐々に広まった思い入れの深い作品でもあります。
ーこれまでに「作品の作り方を教える」ことの経験はありましたか?
ヒトノワgenmaiさん:
講師としてお金をいただいたことはありませんが、大学生の頃にファッションサークルを立ち上げて、浴衣や服作りを仲間と一緒にしていたことや、子どもが幼稚園のお遊戯会で着る衣装の作り方を教えたことがありました。その経験から、今の自分でもオンライン講師の仕事ができるかも?と思うことができました。
ー「minneカレッジのコースレッスンを受講しよう」と決めていただいた動機・理由をお聞かせください。
ヒトノワgenmaiさん:
minneカレッジ受講生募集のバナーが、ちょうど『リバティ・ファブリックス 作品コンテスト Tokai / minne byGMOペパボ』のグランプリ発表と同時期に表示されていて、これは申し込めということ??と思い、反射的に応募しました。売り上げも少ない今の自分には背伸びをするような受講料でしたが、やらないで後悔するよりやって後悔した方が100倍良いと考え、このチャンスをものにしようという気持ちでいました。
現在は、子育て中心の生活で時間の制約がかなり多く、日中自由に使える時間は3時間ほどです。長時間働きに出るのは難しいけれど、オンライン上の活動であれば、家事の合間や早朝などの細切れの時間でも自分のペースで制作ができると思いました。また、普段からハンドメイドのワークショップに参加することが好きで、大人向け、子ども向け問わずいろいろと体験しています。子どもの手が離れたら、講師の仕事をするのもいいかなと思い、準備と練習も兼ねて受講することを決めました。
ーminneカレッジのレッスンを受講してみて、率直にいかがでしたか?
ヒトノワgenmaiさん:
受講前は、動画を織り交ぜて伝えることの大切さをわかっていても、「まぁいいか」とつい後回しにしていました。
ですが、minneカレッジのコースレッスンは締切が設定されているので、学びのスピードが格段に上がりました。たった2ヶ月の受講期間で新しいアプリを使いこなせるようになり、レッスン動画付き手作りキットの販売が実現できたのは本当にすごいことだと思いました。
また、普段1人で活動しているので、同じminneで活躍されている作家さんたちとお話できるのが嬉しかったです。1期生のみなさんは素晴らしい経歴の方ばかりで、自分は果たして大丈夫なのだろうかと不安になることもありましたが、人と比べてもしょうがないので、やり切ることだけを目標に、自分のできることをしようと気持ちを切り替えました。
オリエンテーションや卒業発表でGMOペパボ本社にお邪魔したり、講師の方々にショップ運営や制作などに関する質問も直接することができ、とてもありがたい機会でした。
ーminneカレッジのコースレッスンを受講してみて、「大変だったこと」「苦戦したこと」はありますか? また、それはどうやって乗り越えましたか?
ヒトノワgenmaiさん:
どのようなキットにするかを決めていなかったので、簡単に作れるスタイにしようと思い、試しにサンプルをminneに作品登録し、SNSに投稿してみましたが、検索で全く表示されないことがわかりました。そこで、すでにminneに作品登録をしている作品の中で、サイズが大きくなく、検索でも表示され、オリジナリティの高い「ベビー袴」をキットにすることに決めました。
キットにつける型紙は、Illustratorを一から勉強し作成しました。寸法通りに印刷することに苦戦し、ぴったり合うまで何枚も縮小プリントしてはやり直しを繰り返しました。
また、作成したレッスン動画を保存する容量が足りなかったり、レッスン動画が長すぎて、アプリに読み込めないということもありました。そのため、10年間の子育て中に撮影した大量の写真や動画、作品写真の整理をするために、データやアプリを消す作業からスタートしました。行なってみると、受講しながら行うには大変な作業だったため、iCloudを追加購入することにしました。
動画の制作は、撮影を予定していた期間に連日大雨が降ってしまったり、音声の録音は子どもたちの春休みと重なってしまい思うように進められなかったので、クローゼットにこもって早朝から録音しました。動画の書き出しに丸1日かかり、データの圧縮やアップロードもギリギリになってしまいましたが、なんとか締切に間に合わせることができました。
ーminneカレッジのレッスン動画をいつ・どのような環境で視聴されましたか?また、どのような時間配分で学習を進められましたか?
ヒトノワgenmaiさん:
レッスン動画は、子どもの習い事の待ち時間に倍速で再生し、視聴していました。テキストは縮小してプリントし、夕飯を作りながらメモをとっていました。キットの企画などを考える作業は自転車に乗りながら行いました。
週末は子どもと過ごす時間を優先しているので、平日にみっちり集中して、土曜日は子どもの習い事の待ち時間のみ、日曜日は学習はお休みしていました。
ーminneカレッジで学習した内容で、「これは自分の作家活動に活かせそう」と思ったものはありますか?
ヒトノワgenmaiさん:
minneカレッジで使用したテキストやレッスンの進行の仕方などを、ワークショップを行う際の参考にしたいです。
ー1期生のみなさんとは、実際に会ったりチャットツールを使ってコミュニケーションをとる機会があったと思いますが、なにか良い影響はありましたか?
ヒトノワgenmai:
SNSをフォローしあって、受講期間中は毎日拝見していました。
自分と似ているところがある方もいれば、全然違う形で活動されている方もいて、一言でハンドメイドといってもアプローチや方法、作るものは人それぞれ。自分のやり方を確立できればいいんだ!と感じました。その人なりの持ち味や良さが必ずあって、それが正しく伝わるように動画やSNSを活用していこうと思いました。
また、同期のみなさんがハンドメイド業界で既に活躍されてる素晴らしい方ばかりで、みなさんの作家活動やものづくりに対する想いを知り、いつか自分もこうなりたい!という憧れの存在ができました。
ー最後に、minneカレッジの受講を終えて、今後の目標があれば教えてください。
ヒトノワgenmaiさん:
いつか都心にショップを持ち、子育て中の方が気兼ねなく安心して集まれる場所を作りたいという夢があるので、その夢に向かって一歩ずつ近づけるように頑張っています。
私自身、子育てでとても追い込まれ、大変な思いをした時期があり、キャリアについても先が見えずとても悩んでいました。同じような思いをしている1人でも多くのママさんに、ヒトノワの服が届くことで、変わるきっかけを作りたい。今、孤独を感じているママさんに、社会とつながるための服を届けたいです。
また、子育て支援センターや人の手を借りることの必要性を伝えたいです。
1人でやらなきゃ!と思っているママさんが肩の力を抜くことができ、人の輪みんなで子育てできる社会を目指して、活動を続けていくことが目標です。自分の子どもが大人になるまでに、女性ばかりに家事育児の負担が偏る状況を変えたいです。私自身、子どもがまだ手がかかる時期なので、作家活動と子育てをうまく両立していきたいです。
ーヒトノワgenmaiさん、minneカレッジをご受講いただきありがとうございました!
ヒトノワgenmaiさんはminneカレッジのレッスンを通して学習・習得されたことを活用して、レッスン動画付き手作りキットの作品ページを公開されました!
ぜひご覧ください♪
minneカレッジについて
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