L4Dコンパ! 本を読まないわたしが読書会をやる理由
こんにちは!デザイナーの福原です。
私は月に1度「L4Dコンパ」という読書会を社内で行っています。ですが本が好きだから、読むのが得意だから始めた訳ではありません。今日はそんな私がなぜ、読書会を始めることになったかお話したいと思います。
「本は読んだ方が良い」
一度は言われたことがありませんか?
私は学生時代、両親からも祖父母からも学校の先生からも「本は読んだ方がいいよ」「本を読むと語彙力が高まるよ」「読書は一生の趣味だよ」「本で(知識の)引き出しを増やしなさい」など口酸っぱく言われておりました。
ですが学生時代の私は「ふ〜ん」というような感じで、読む(というより見る?)のは好きな雑誌やオシャレなデザイン書ばかり。
読書感想文の宿題はいかに薄い本で書くかで勝負し、最終的に絵本で感想文を書いていました。
そんな私が今、会社で「読書会をやりましょう」と言って月に1回ほどのペースで開催しています。
今日は、本を読まなかった私がなぜ、自ら読書会を開いているのか、どんな読書会を開催しているのか、お話ししたいと思います。
私が入社した9年前から、元々、レベルフォーデザインには「コンパ」という名の読書会が代表・清水主催で行われていました。
月に一度、夕飯やおやつ、お酒を飲みながら、読んだ課題本(主にビジネス書・自己啓発本)を1人5分で紹介と学んだことを話し、次に発表する人が感想を言う流れです。ちなみになぜ「コンパ」という名前なのかというと、京セラ稲盛和夫さんが社員の熱量を高める飲み会をコンパという名前で行っていたからだそうです。
新卒で入社をして、覚える仕事も雑務もたくさんあるのに、苦手な本も読まなければならないなんて、、、嫌だ、、嫌すぎる!と内心思っておりました。ですが、コンパは参加すると必ず新しい発見と学びがあったことをよく覚えています。また、当時お客様へのご提案はディレクターが行っていたため、デザイナーの私にとっては人前で話す練習にもなっていました。参加する前は億劫になるのですが、参加した後は熱意をより高めて仕事ができました。私より遥かに忙しい先輩や上司が全員参加されていたのも納得です。
しかし、コロナをきっかけにコンパの開催は中止になりました。コンパが無くなっても読書はできますし、以前より自らビジネス本などを手に取ることは増えましたが、やはりアウトプットの場がある方がより自分の知識になり、他のメンバーの意見や本の感想も聞けて学びになっていたと気づきました。社内での学びの場がコロナによって無くなってしまうことは大変寂しく残念な気持ちだったことをよく覚えています。
コロナ禍が明け、しばらくしてから「創造的組織文化の研究」という共同研究に参加をさせていただきました。
「創造的組織文化の研究」詳しい記事はこちら↓
ここでの学びが「コンパを復活させたい、今まで築いていた社内文化をなくしたくない」という思いをより強くさせてくれました。自分たちの興味のある分野だけではなく、外からの学びや素晴らしい成功者のプロセスを知ることで個人にもチームにも良い影響を与えると実感したからです。
コンパ復活にあたり、まずは一人一冊ノートを用意しプレゼントしました。そしてそのノートの1ページ目は下記の内容が貼られています。
「NEWコンパ」として行うために、「コンパ」の意味も改めて考え記載しました。
また、「L4D COMPA 十ヶ条」と題して、9個の心得を用意し、最後の心得はそれぞれ個人で記載してもらっています。9個の心得は私が以前、コンパに参加して感じたことを元に作りました。
なぜこのようなノートを一人一冊配ったかというと、理由は二つあります。一つはせっかく参加するなら、一冊のノートに発表の内容も他の人の発表から受けた刺激もまとめて記載することで、いつでも振り返れるようにしてもらいたいと思ったからです。
もう一つは、「いいね、参加したい!」と思ってもらいたかったからです。私が開催するコンパは「完全自由参加」のため、ただルールを説明するだけではなく、開催する目的を「共感」してもらわないと参加してもらえないのではないかと考えました。そこで、1枚の紙に目的と意図をまとめて説明しました。レベルフォーデザインは読書好きが多いので、読書の大切さや面白さを知っている人は元々多かったです。ですが、コンパでアウトプットまでしてもらうことで、会社内に良い刺激を与えることが出来るということを改めて実験したく、皆にお願いをしました。
コンパの本はビジネス本や自己啓発本が多いです。
「デザインに関わる本は皆もとから好きだから読むし勉強すると思う。コンパではぜひ自分の知らないこと、興味のないことからも学んでほしい。そして仕事にも活かしてほしい」という代表・清水の考えに共感し、上記の社長室本棚から選ぶことが多いです。
他にはメンバーの発表を聞いて気になるものを読んだり、どうしても皆に伝えたい!という強い意志がある人は好きな本を発表してもらいます。
実際にコンパをやってみると、皆が読んだ本の感想を聞くことがとても興味深く、1人で読書をする楽しみ方とは全く違いました。同じ本を読んでも気になる視点が違ったり、同じところが心に刺さっていたりと、共通点も違う点も分かることが面白いです。
また違う本でも言っていることが同じというのはよくあるなと思います。そういう時は「同じ事を言っている本ばかりだな」ではなく、「人にとって必要な事だから同じ事を言っているのか」と思うようになりました。これは自分の感想だけではなく、人の感想を聞いて共感しているから思えました。
参加人数は月によってバラつきがありますが、皆に参加してもらえるたび、復活してよかったなと実感しています。参加してくれるからこそ、続けられるので、メンバーにはとても感謝ですね。今後も皆の力を借りながら社内の学びの場として続けていければと思います!
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