ベトナムに来て3ヶ月が経ちました。 (2/2)
ベトナムに来て、戻って来て、思うようにいかないことが多かった。日本に戻りたいって思うことが多すぎて、「まだ1ヶ月目か」「まだ2ヶ月目か」ってずっと数えてた。
でも、それでも、この3ヶ月でいろんなことを体験できたのも確かだ。
まずは、バイクに乗れるようになった。
東京都内だったら電車の乗換案内アプリを使わなくてもなんとなく行き方や所有時間をわかってしまうくらいに電車を使っていた私からすれば、ベトナムのバイク主流の生活が不思議だったし、交通の混沌さにはもうなんというか驚きや怖さを通り越して、一つのアトラクションに参加した気分だった。家族にたくさんいろんなところに連れ回してもらっているおかげで道も段々と覚えてきた。とりあえず、バイクに乗ってガソリンとGoogleマップさえあれば、一人で好きなところに行けるまで成長した。それでもたまに迷子になってしまうけど…それも一興。
そして、いろんなベトナム料理を食べた。
ひとことフォーといってもこんなにも種類があることは知らなかった。お店を変えればまた違った風味を味わえる。「風味が違う、こんなのフォーの味じゃない」というベトナム人なんかいなくて、「この味、また新しい種類のフォーだね」とみんな笑って言う。トッピングを変えれば別の料理なんじゃないかと思えて味わえる。バインミーやソイ(おこわ)も同じで、これだからなかなかベトナムの料理を飽きない。
物価の安さにも驚いた。
もちろん生活の標準が違うだのなんだのわかっている上で、自分の興味本位で日本円に換算してみたらその安さにびっくりすることが何度もある。いつも混み合っている昔からの有名な大きなアイス屋さんのアイスがなんと80円台だったり、3キロのマンゴーの袋が300円だったり。
カフェ店もとても多い。
そこらへんの道端のものからおしゃれなものまで、古くて歴史を感じさせるものから現代的な雰囲気のものまで。カフェ店の隣にまたカフェ店があるところもある。ベトナムはコーヒーも有名だからカフェ店が多いのかもしれない。ただベトナムのコーヒーは苦すぎて私にはブラックを頼む勇気がまだなくて、いつもミルクコーヒーにしている。それでもはっきりとコーヒー豆に味を感じとれる。そのくらいベトナムのコーヒーはすごくいい香りをしている。
ベトナム人のノリの軽さには笑ってしまう。目が合うだけで会話が始まったりする。それで連絡先やSNSアカウントの交換まですることもある。みんなとても親切でフレンドリー、だからなのか日本ではタブーとされるようなことも聞いてくることもある。ただの文化の違いで悪気があるわけではないことはわかっているけど、日本の文化に強く影響された私は戸惑うことも多い。
日本語でも冗談やボケツッコミを言い合ったりと同じようにベトナムでもみんなよく冗談を言う。私は、まだベトナム語での冗談に追いつかなくてニコニコして誤魔化して後から解説してもらうことがある。こういうのもわかるようになったら、日本語で冗談やボケツッコミがいえると同じようにベトナム語でもできるようになったら、ベトナムの文化をもっと知れたら、ベトナム人みんなとの会話ももっと楽しいんだろうなと思う。
こうやっていろんなことを体験してはやらかして…毎日が事件!という感じだけれど、なんだかんだ私はベトナムの生活を楽しんでいる。日本でずっと頑張ってきた分、ベトナムではもっと自分の時間を取ろう、そしたらいっぱい本を読みたいし映画もたくさん観たい、なーんて思っていたのに、そんなことをやる余裕がないくらい毎日が凄まじい勢いでやってきては去っていく。
だけどね、少しの間この生活に、この環境に、みんなにたくさん振り回されてみようと思います。事件を起こしながらも新しいことをまた体験したい。たくさん振り回された分、いつか誰かを振り回そう。それまでのネタ溜めだ。
そんなこんなで、周りに助けてもらいながら、明日も頑張ろうと言ったり、もう嫌だって落ち込んだりしながらも頑張っていきます。
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