実際にスタンフォード大学に合格したエッセイ3例
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スタンフォード大学といえば、全米で最も選抜された大学のひとつで、合格率は通常5%以下です。
カリフォルニアにあるこの有名大学への入学を希望するなら、他の学生よりも傑出したエッセイを書く必要があります。
スタンフォード大学のエッセイ題材は、短くて風変わりであると有名で、学生に創造性を輝かせる自由を与えています。
この記事では、1つの題材に対する、実際にスタンフォード大学に合格した3つのエッセイを紹介し、どのようにエッセイに取り組めばよいかのヒントを提供します。また、それぞれのエッセイの良かった点、改善の余地がある点についてもご紹介します。
エッセイは、多くの海外大学で採用されている入試項目ですので、スタンフォード大学への進学を検討している方に限らず、海外の大学へ進学を検討しているみなさんは要チェックの内容です!
今回の題材例
今回紹介する3例のエッセイは全て以下の題材に対するエッセイです。
(Promptというのは題材という意味です)
題材:スタンフォード大学の学部生は、ほぼ全員がキャンパス内に住んでいます。将来のルームメイトに、あなたについて何か明らかにするような、あるいはルームメイトや私たちがあなたのことをよりよく知るのに役立つようなメモを書いてください。(100-250ワード)
エッセイ例1 - 未来のルームメイトへの手紙、1秒動画
学生の実際のエッセイがこちらです。
このエッセイの書き手であるサラは、日々の退屈凌ぎとして1日に一回、最も印象的だった思い出の1秒を動画に撮っています。そのビデオにはサラの私生活が詰め込まれていて、その内容を紹介することで、学校外での普段の自分はどのような人間であるのかを伝えています。そしてルームメイトに対していつか自分の1秒動画に写って欲しいと伝えることによって、ルームメイトに対する好意と好奇心を伝えているエッセイです。
このエッセイの良いポイント
このエッセイは、この生徒が学業や課外活動以外の面ではどのような人間であるかを示しているので、読んでいてとても楽しいエッセイです。彼女の学業上の興味や、所属しているクラブや団体については一言も触れられていませんが、それこそがこのエッセイの長所なのです!
1日1秒のビデオを中心にエッセイを展開することで、彼女は最も自然な自分を読者に示すことができます。教室の枠にとらわれず、課外活動の成果を追求することで、彼女が喜びを感じ、興味深い存在であることを伝えることこそ、スタンフォード側がこの題材を与えた意図です。題材の意図をきっちりと汲み取った良いエッセイです。
彼女の最も印象的な1秒間のビデオを箇条書きにすることは、無駄に長くすることなく、より多くのストーリーを共有する素晴らしい方法です。これらの箇条書きはは、完全に形成された文章ですらなく、かなり簡潔なものですが、すべて動詞で始まり、エッセイに臨場感をもたらしています。
さらに、エッセイの中にユーモアをうまく取り入れることもできています。カラオケでの「ひどい歌唱力」、マリオカートでの「自称プロ」、仕事場での「クーポン・ママ軍団」などを盛り込むことは、それぞれのエピソードに必要なことではありませんが、それを加えることで、入試担当者にちょっとした笑いを与えています。
そして、このエッセイには無駄なスペースが一切ありません。最後は“Sincerely,Sara”で簡潔に終わることもできたはずですが、その代わりに、彼女は自分のことを
と興奮気味に表現するために1行追加しています。この一文からは彼女の熱意的でフレンドリーな人柄が十分に伝わってきますし、自分はスタンフォード大学に行くという強い意志、ルームメイトに会うことへ熱意を伝える一文で締めくくっています。最後の一行まで自分の伝えたいことをしっかりと伝えるために有効活用することが大事です。
改善できるポイント
全体として、これは実に力強いエッセイですね。ですが、もう少し楽しく、エッセイの他の部分とうまく調和するように手直しできる文章がいくつかあります。
例えば、彼女のルームメイトが彼女の1秒ビデオの話を聞くのにうんざりするかもしれないという告白から始まるのはおもしろく、印象的です。
ですがこの部分を
という始まりに変えることで、読み手は、この生徒が携帯電話を窓から投げ捨てるようなことをする可能性があるのかといったインパクトを与え、ユーモアも加わります。さらに、Brannerといったスタンフォード大学の実際に存在する学生寮の名前を出すことによって、スタンフォードでの生活を徹底的に研究していることをアピールできます。
もう一つは、エッセイの後半部分、
“So when I inevitably ask you to be in my one second, I promise that it’ll be worth it.”です。
スタンフォードでのルームメイトとの生活に対する期待感を表すのに良い文章ですが、表現が間接的すぎて読み手にイメージが沸かないので、ここにもうひとつ例を加えても良いですね。
などと書けるでしょう。
エッセイの例2 - 未来のルームメイトへの手紙、勉強と遊び
以下が学生の実際のエッセイです。
このエッセイは、未来のルームメイトに向けて、こんなルームメイトを探してない?という条件を羅列し、頭文字を読むと「STUDY AND FUN」になるという仕掛けのある面白いエッセイです。
後半では、さっきの条件に当てはまらなかった人でも自分はそれとはかけ離れたユーモアがあって、自分となら忘れられないひとときを過ごせるといった、自信に溢れた性格と、ルームメイトとの生活に期待感を持つことを伝えるエッセイとなっています。
最後には「STUDY AND FUN」の仕掛けに気づかなかった人に向けてのネタバラシと自分の名前の呼び方についても触れていて、インパクトを与え、フレンドリーな人間性も伝わるエッセイです。
このエッセイの良いポイント
このエッセイは、将来のルームメイトに自分を紹介する魅力的な方法が詰め込まれています。自分がどんなルームメイトとなれるかをすべて綴っただけでなく、頭文字を縦読みすると「STUDY AND FUN」になるという秘密のメッセージを綴ったのです!これは、この生徒が創造性をさらに高めるために、時間をかけて丁寧に文章を作ったことを読み手にアピールすることができます。
この学生のエッセイの随所には、自分の性格の側面も込められています。
“Moroccan fairy tales each night.”「毎晩モロッコのおとぎ話」や“Moroccan cookies.”「モロッコのクッキー」をルームメイトと一緒に食べるのを楽しみにしていることから、学生のモロッコの伝統を大切にしているという一面が伝わってきます。
“lending you their clothes”「洋服を貸す」、「助けが必要なときに慌てない」など、学生の気遣いができる人間性が感じられます。
また、いくつかのセリフにはユーモアも含まれています。例えば、“Yowls while sleeping.”「寝ながら鳴く。」といった表現です。
それぞれの文章が、エッセイの読み手がこの生徒の性格のさまざまな側面をつなぎ合わせ、全体像を把握するのに役立っています。
改善できるポイント
自分の人間性とは矛盾した条件を羅列して提示し、後から否定するというアイデアはおもしろい文章構成ですが、読み手が混乱してしまう可能性もあるため、慎重に推敲しなくてはなりません。
「モロッコの童話を話さない」、「スナック菓子をかじらない」、「一緒に歌う準備ができていない」などの否定文を後から自分は正反対である、と再否定するため、二重否定になるような行もあります。
入試担当者が1つのエッセイに費やす時間は非常に限られているため、消化するのに余計な頭を使うような文言は避けたいものです。
このエッセイには手紙の結びがありません。この学生は、“Dear stranger”「見知らぬ人へ」と“P.S”「追伸」を含み、手紙の形式でエッセイを書いていることがわかりますね。手紙の形式で書く際には結びの文と自分の名前の署名が必要です。
特にこのエッセイの例の場合だと、最後に自分の名前を署名しなければ、
“It may be difficult for you to say the “kh” in my name, especially if you don’t speak Arabic or Spanish. So feel free to call me Yara.”「特にアラビア語やスペイン語を話さない人にとっては、私の名前の「kh」を言うのは難しいかもしれない。だから、遠慮なくヤラと呼んでください。」という追伸はそもそもの書き手の名前がわからないのであまり意味をなさなくなってしまいます。
エッセエイにはさまざまな書き方がありますが、きちんとそれぞれの正しい形式で書くように意識しましょう。
エッセイ例3 - 未来のルームメイトへの手紙、K-POPと食べ物
以下が学生の実際のエッセイです。
この学生のエッセイは、自分の趣味であるK-POPと食べ物の魅力を紹介しながら、自分の人となりや、未来のルームメイトとはこんなふうに一緒に楽しみたい!といったことを具体的に綴ったものです。
このエッセイの良いポイント
このエッセイは、ほんの数段落に大量の情報を詰め込んでいます。この学生の食べ物や飲み物の好み、音楽の趣味、好きなテレビ番組などがわかります。特に食べ物、飲み物、料理に関する生き生きとした表現が、この学生が抱いているスタンフォードでの生活イメージをより鮮明にし、説得力を増しています。
このエッセイで特に強いもう一つの要素は、学生の個性が十分に伝わってくるといいう点です。多様な文章構成や、言葉の言い回しを使うことによって、この学生の親しみやすさや、仲間と楽しく熱心に関わるスタイルがよく伝わってきます。
大学の願書はその性質上、非常にドライなものです。このような題材に対するエッセイは、成績表や活動リストでは伝わらない、みなさんの個性的な部分を共有する数少ないチャンスのひとつです。この学生は、この機会をうまく利用し、出願書類のどこにも出てこないような、本当に新しい一面をアピールすることに成功しています。
改善できるポイント
これは将来のルームメイトに宛てた素晴らしい手紙です。題材自体も将来のルームメイトのためのものですが、エッセイは実際に入学審査委員会に提出されるものであることを忘れてはいけません。ですから、エッセイでどのような習慣について言及するかは慎重に考えたいものです。ほとんどの大学の寮では、火災の危険があるため、キャンドルを灯してはいけないことになっています。ですから、この学生の寮での料理の腕前はとても素晴らしいかもしれませんが、携帯コンロをキャンパスに持ち込む計画を宣伝するのは、おそらく良い考えではないでしょう。
これは些細なことのように思えるかもしれませんが、スタンフォードのような競争率の高い学校では、入試担当者が不快に思うようなことは、無意識のうちにでも言わないように細心の注意を払いたいものです。
いかがでしたでしょうか?
今回はスタンフォード大学に実際に合格したエッセイ3例を紹介しました。
エッセイの題材は、それぞれ大学によっても特徴があり、書く上で必要なさまざまな要素を知っておかないと、上手く書けません。
このようなエッセイの書き方、米国大学に確実に合格する方法を学びたい場合は、是非ともミニスタッドにお越しください!
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