ミニマリストと香水(後編)
しかし、財政状況があまりよろしくない学生という身分である私が、香水という嗜好品に対して割ける金額はそれほど高くはないのだ。
では、どれほどのものであれば買えるだろうか。
まず絶対値として、15000円を超えるものは買えない。
高すぎる、というのもあるし、もしこれで1mlあたり100円だったとしても、
量が多すぎて使い切ることができない。
あのBAUMの香水は、容量60mlであるが、それが一年以上持っているのだ。
だから容量は多くても100ml。
もう一つは1ml当たりの値段だ。
思い切って100円/ml以下と言ってしまおう。
これでChanelのEGOISTや、メゾンマルジェラのレプリカが視野に入ることはなくなった。
ブランド料金であるものはこれではじかれる。
さて、私が香水に求めるのは値段だけではない。
それに香りの良さと、瓶の美しさを兼ね備えるものでなくてはならない。
こうしていくと、かなり絞られてくる。
安いメンズ香水となると、安い素材で高く見えるように金属がキラキラしていたりで、私の好みではない。
逆に好みの見た目のものは、瓶にこだわる余裕があるからだろうか、高い。
こうしてネットの海をフラフラとさまよっていると、一つの解にたどり着いた。
「J-Scent」である。
香水好きの方からすると「やっぱりそれか」となるかもしれない。
そのくらい最近メジャーになりつつある。
実は私、過去にこの香水を使ったことがある。
「ヒスイ」という香りだ。
だが、途中で香りに飽きてしまい、いやいやながら使い切った覚えがある。
それ故に、初めは選択肢から除外していた。
しかし香水に関して検索すればするほどJ-Scentが現れる。
「おすすめの香水」「コスパの良い香水」「和の香り」など、全ての検索に引っ掛かってくるのだ。
改めて見てみると、これ以上の品はない。
蓋はプラスチックであるが、マットな仕上げで、
プチプラ香水にありがちな安っぽさがない。
瓶も直線的なデザインで、ミニマルで邪魔をしないデザイン。
説明書きは瓶にではなく紙のラベルで。
こうすることで和の雰囲気を醸すとともに、コスト削減を行っている。
故に価格は50ml4950円。
99円/㎖である。 安い。
こうしてHPだけ見て心を奪われながらこの文章を書いている。
「いや買ってないんかい!」と思われただろうが、近所にショップがないのである。すまない。
また今度、大阪の中心に行くことがあればテイスティングして来ようと思う。
ちなみに「ヒスイ」であるが、男女ともに使いやすい香りであった。
スッキリとしていて甘い透明感のある香りのため、私の好みではなかったが、
ほぼ万人が受け入れられる香りだと思うので、おすすめできる。
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