シンプルは〇、ミニマルは△
以前、私の部屋のルームツアーをnoteでさせていただいた。
常々思っていたことであるが、ネットで見るおしゃれなお部屋と、私の部屋は何かが違う。
もちろん、床が白いとか、インテリアが高級というのもあるが、
なんとなく、お部屋の雰囲気が違う気がする。
そんな悶々とした気持ちを抱えながら本屋に行ったとき、
ふと、どこかで聞いた言葉が頭をよぎった。
『シンプルは〇、ミニマルは△』
不必要なものを減らすことはシンプルであり、
そこから削り、尖らせることでミニマルになる。
私の部屋はどうだ。
不必要なものは無いが、逆に部屋の中で強調させるものもない。
だから部屋の雰囲気がミニマルではなくシンプルになってしまったのだ。
もちろんシンプルなお部屋にも利点はある。
生活の動線がシンプルになって家事が楽になったり、掃除がしやすくなって常に清潔に過ごせたり。
だがミニマルな部屋には、
さらに減らし、逆に「不要だけど好きなモノ」なものを置くことで、
その趣味に集中することができるという利点がある。
私に抜けていたのはそれだ。
自分の趣味までも、見えないように置いていた。
では、私の趣味とは何だ。
昔の趣味は文房具など、分かりやすくモノがある趣味だった。
今は違う。
ブログを書くこと、いやそれ以前に、考えることが好きだ。
だから、考えるアイデアを生み出すモノをいくつか置いておけば良い。
しかし、アイデアが何から生まれるかなど分かるはずがない。
とりあえず、本は思考の宝庫であるから、本を置こう。
では本棚を置こうか。
いや、ミニマリスト的には、一冊だけ、とびっきりいいものを目につきやすい場所に置いておけばいい。
一旦、外山滋比古さんの『思考の整理学』を目につく場所に置くことにした。
アイデアの生み出し方、並びにそのアイデアを洗練するメソッドについて書かれた本だ。
名著であるのに大学近くの古本屋で90円で売られていた。
暇なときはこの本を手に取ることにしよう。
少し、部屋の雰囲気がミニマルになった気がする。
目に見えるものは増えたのに、不思議なものである。
ただ減らすだけではシンプル。
そこに不要な、だが好きなのものを置くからミニマルになる。
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