チャイを淹れることで自分の理想の現実が見えてきた。
お茶を自分で淹れて飲む時間を大切にしている。
Voicyのパーソナリティや『ゼロ・リセットマジック』などの著者である、
Kenjiさんが繰り返し話していることを、実際の生活に取り入れている。
最初はコーヒーから始めた。
朝いちばんのコーヒータイムは今でも続けていて、
自分専用のコーヒー豆もちょっと贅沢なものを選んで買っている。
一人でデスクワークしているときのお供に淹れたり、
夫と朝のティータイムでお話するときも、
コーヒーを二人分淹れて飲みながらいろんな話をしたり。
コーヒーは何か新しいアイディアを出したり、
思考を深めたりするときのアイテムとしてもいいなと思っている。
日に何度も飲むのではなく、
私の場合は、基本的に朝一杯だけ、
としているのも、特別感をだす理由となっている。
◇ ◇ ◇
コーヒーで気持ちや時間の余裕を感じて、
心地よさを感じられるようになってから、
少しずつ、グリーンや花、植物を育て始めて、
それも私の心地よさにつながってきていると感じる。
あとはお香。
お香も天然の成分で作られている、
少しだけリッチなものを選んで買うようにしていて、
これは日に何度も焚いている。
そうやって少しずつ、
誰かのマネだけでなく、
自分オリジナルの心地よさを増やしている。
最近は、セサミオイルを購入し、
マッサージやごま油うがいなど、
アーユルヴェーダ的なケアもするようになった。
◇ ◇ ◇
そして、最近、これまで習慣になかった、
スパイスチャイを淹れて飲むことも、
私の心地よい暮らしのひと時として、
いい循環を作り出している。
チャイ。
これは私のインドやネパールを旅していた頃の、
数々の思い出がつまった飲み物でもある。
独身時代、インドやネパールを旅することが、
私の人生の生きがいだった。
寝台列車で一人でインドを南下していたときに飲んだ、
安いペラペラの小さなプラスティック容器に入った薄味のチャイ。
インド人はみな、それを飲み終わったら窓からぽいっと捨ててしまうので、
線路沿いはゴミだらけだった。
私はそれができず、そっとバックにしまい込んでいたけれど。
ネパールの路上で売っている土器でできたカップに注がれたチャイ。
飲み終わると、使い捨ててそれは路上で叩き割る習慣にも驚きながらマネしてみた。
ネパールではチャイにクッキーが、
庶民の朝ごはんの定番だったりした。
たくさんの思い出とともに、
現地から同じ茶葉や鍋などをお土産で持ち帰って、
自分でもよくチャイを淹れてみたりしたけれど、
旅の端々で飲んだものとは当たり前だけどやはりどこか違って、
いつしかチャイは私の生活から遠のいていった。
◇ ◇ ◇
引き寄せたい現実、
それは経済的に余裕のある生活と、インドやネパールに行くこと。
できれば、つながりを持って、長期滞在やビジネスをすること。
そんなことを考え始めたら、
ふと、「チャイ」が私の生活に入り込んできたのは、
偶然ではないと思う。
今飲んでいるスパイスチャイのレシピは、
あの、旅の途中で飲んでいたチャイとは違い、
もっと上品な味わいのものだけれど、
私は南アジアの雰囲気を感じ取れる気がして、
気に入っている。
あらためて、
私は自分自身がインドやネパールなどの文化がすきなんだなと、
結婚、子育ての忙しさの中で封印していた感情を、
少しずつ取り戻しつつある。
一眼レフを片手に旅していた頃のように、
また映像や写真もたくさん撮りたい。
ボランティアもしてみたい。今度は子どももつれて。
暮らしと旅。
アーユルヴェーダを始めとする、自然療法的な価値観も、
深めていきたい。
1杯のチャイから、
自分の理想とする現実が、少しずつたぐり寄せられている。