野本響子さんの記事より考察。高齢になると読書ができなくなるは本当?
野本響子さんの記事でめずらしく、高齢者について語っておられた。
音声メディアなどは若いこれからの世代の人向けのものなんだろうなと、
大して熟慮せずに思っていたけれど、
なるほどラジオという感覚ながら、むしろ高齢者もターゲットになるうるのだろう、というのは納得。
ただ、日々多くの高齢者と接している視点でもう少し掘り下げてみると、
高齢になると本が読めなくなる、というのは、
半分当たっていて、半分は間違い、といったところ。
高齢者施設では、
ミステリー小説のような本当に小さな文字の文庫本を読んでいる人もいるし、
毎日新聞を読むのが日課という人もいる。
天声人語を必ずノートに書き写している人もいる。
写経なども人気で、ペン習字で達筆に書き写している人もいる。
読書だけではなく、
今の80代90代の女性は、若いころから縫物や編み物などを
やってきた世代であるので、
みな器用に細かな裁縫をしている。
もちろん老眼鏡をかけている人も多数いるが、
それでもその歳になっても、手先の器用なことといったら、
驚きだったりする。
なので、私の見ている限り、
高齢になっても、読書だってできるし、
趣味の縫物、編み物もできる。
ただし、「今までずっとやってきたことならば」である。
野本さんののせていた記事のように、
「読書は老後の楽しみにするわ」
というのは、ちょっと難しいかもしれない。
昔取った杵柄じゃないが、やはり、
新しく何かを始める、ということは高齢になってからでは、
かなり難しいだろうなと思う。
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高齢者の方々をみていて思うことは、
昔からやってきたことや仕事などで使ってきた部分に関しては、
そのまま健康だったりする傾向にある、ということ。
体を使って働いていた人は足腰が丈夫、
だけどあまり頭を使わなかったり本を読んだりする機会がなかったりした人は、頭がボケてくる人が多い。
逆に、会社の社長だとか、事務仕事だったなどという人は、
頭はボケたりしていないけれど、
足腰が弱くなって杖をついたり、車いすだったり。
そういった傾向がある。
なので、野本さんの記事でいう、
高齢になると本が読めなくなるというのは、
半分当たっていて、半分間違っている、というのは、
そういう現状をみてきて、言えることであります。
老後のことを考えたら、
やはり今からたくさん読書もして、
運動や筋トレもして、頭も体を健やかな老後も迎えたいですね、
いや、いまから必死でそうしなければ、
老後は確実にどちらも弱りますよ、という話です。
あとは、この本を読んでロイジコルナロの食事法をマネできたら、
老後の病気や不安は吹き飛ぶと思われます。
一読の価値あり。
私のバイブル的存在です。