サバトラはあの頃の自分に大丈夫だよといいたい
こんにちは、サバトラです。
私は自己紹介でもお話したようにセクハラ被害に遭い、現在心身ともに充電中です。noteには、私が立ち直っていく過程を発信していきます。文章にして発信することで自分のココロの整理になると思うし、同じように悩んでいる人に届くといいなと思ってます。
真っ暗な寝室で布団に包まっていた私へ
何から話そうかと悩んで、本当はこの記事を最初に出すつもりがタイムリーだったので以下記事を先に出しています。
私はセクハラという予想もしていなかった処理不能な事態に陥りボロボロになりました。冗談抜きにカーテンも締め切った真っ暗な寝室で布団に包まって息を潜めて過ごしていました。
そんなギリギリの状態だった私もnoteにその頃のこと、これからのことを綴ろうと思えるまでに元気になりました。
今回の記事では私のココロの変遷を綴っています。
色んなことがあるし、時にはボロボロになるけど大丈夫になるときが来るよとあの頃の私に伝えたいという気持ちで書きました。
同じように傷ついた誰かやその誰かの身近な人に届くと幸いです。
(文章に気持ちをのせたいので、以下敬語を外します。)
第1期:混乱しすぎてむしろ全然大丈夫
最初は全然状況が理解できなかった。いや、多分、強烈すぎて全力で現実逃避をしていた。ヘラヘラ笑って、のらりくらりその場をやり過ごそうとして、状況はどんどん悪化した。
ヤバイヤバイヤバイヤバイ...頭の中でヤバイがゲシュタルト崩壊する一方で、「ここは穏便に済ませないと」とか、「一緒にやっている仕事だっていくつもあるし、明日は定例の打ち合わせだし」とか、「上司なわけだし、騒いで仕事しにくくなったら困る」とか完全にあさっての方向に取り乱していた。
それなりに本気で、とはいえ冗談のようなノリを残しつつ状況を切り抜け一人になった私はほとんどハイになっていた。
「怪我もしてないし、ギリギリ穏便に済ませられた気もしないでもないし、こうして無事帰還できたわけですし。世の中には10歳で金持ちのおっさんと結婚させられる女の子だっているし、何の罪もないのにただそこにいただけで通り魔に刺される人だっているし、アハハ全然大したことないし。」
ずーっとこんな調子で、自分の身に起こったことは大したことではなくて、実際自分は全然大丈夫だと思い込もうと必死だった。
第2期:目覚めると自己嫌悪
とあることがキッカケで自分の身に起こったことは本当はとんでもないことで、自分がそのことでぐちゃぐちゃに傷ついてることに気づいた。
一旦気づいてしまうとそれまで認識しないようにしてきた痛みが一気に押し寄せてくる。
今度は、どうしようどうしようどうしようどうしようが頭に溢れ、どうしようのゲシュタルト崩壊が起こる。同時に激しい自己嫌悪に襲われる。
「早期に毅然とした態度で対処すれば傷は浅く済んだのではないか、だって私がヘラヘラしていたから相手を助長したとも言えるし、そもそももっと上手くやれたんじゃないの。こんなこと考えてももう時は戻せないし、私はもうダメだ、自分で自分が許せない。気持ち悪い。」
こういう思考はとどまることを知らない。どこまでも私が私を追い詰め、とうとう体調を崩した。このタイミングで病院にかかるようになり、通院は長期に渡ることになる。
第3期:瞬間沸騰する怒り
治療を続け、布団に包まる日々から脱しつつある頃の私はちょっとしたことがキッカケで怒りを爆発させていた。自分は被害者だ!この訴えは正当だ!と相手の良心を盾に怒りをぶつけた。なんで私だけ!なんでなんでなんでなんで!なんでのゲシュタルト崩壊である。
「一体会社は何やっているんだ。私が会社に行けなくなってこんなに時間が経っているのになんの連絡もよこさない。ちゃんと対応しているのか?私が元気になったらそれで有耶無耶にする気なんじゃないのか。大体親にしたって何かにつけては大丈夫?ってうるさい。大丈夫なわけないだろ。気の利いた言葉をかけられないならほっといてくれ。」
この状態になると自分でも止められずメールやLINEの文面はトゲトゲしく荒れ狂っていた。しかし、衝動的な怒りというのは長く続かない。めちゃくちゃ疲れるのだ。
私が治療に専念できるように会社の人々が影で対応を進めてくれていることも、実際は大丈夫じゃない私がいつでも吐き出せるように両親たちは不器用にも大丈夫?と聞き続けてくれていることも本当は頭では理解している。怒りで周囲の人々を振り回して疲れ果てた私は反動でひどく落ち込んだ。
第4期:ココロの静けさを取り戻しつつある私
衝動的な怒りに我を忘れることに疲れ、自分の身に起こったことを思い出したりしないで過ごせる日の方が増えてきた頃にようやくココロが静かだと感じた。ザワザワしていなくて、何もゲシュタルト崩壊していない。とにかく穏やかなのだ。
「もう起こってしまったことは取り消せないし、元の私に戻ることも多分できない。でも、今日は風が気持ちよくて、昼ご飯に作ったパスタだって我ながら美味しかった。今週末は映画を見ながら久しぶりにワインでも飲もうか。」
毎日がこんな調子かというと、そうでもない。医療ドラマで性的な被害にあった人が担ぎ込まれる回にバッティングしてしまうとやっぱり落ち込むし、祖父母に無用な心配をかけまいとサバトラは万事順調に働いていると話す両親や曖昧に相槌をする自分にモヤモヤしたりする。
今、私はこの第4期にいる。それなりに元気になって、「あー、悲しかったな」とか「このとき、めちゃくちゃイライラしてたな」とかその時の感情に引きずられずに客観的に今までの自分を見つめることができるようになってきた。
朝起きて、ごはんを作って食べて、夜は寝る。それだけのなんでもないことがなんでもなくできるようになったことが嬉しい。
私はちょっとずつ大丈夫になってきている。
第n期:大丈夫な私 はそう遠くない
ここまで回復したのは自分が耐えて、頑張ってきたからだと思っていました。でもこうして文章にしてみると如何に周囲の人々に支えられ、見守られていたかに気付かされました。やっぱり、書いてよかった。
今日は温かい紅茶を淹れてプリンを食べよう。
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