木の皮は道具
手工芸作家として主に白樺の樹皮を使った作品を製作している。
白樺は古くから北欧をはじめ 北国の生活の中で様々な材料として使われてきた。
特に樹皮は柔らかく加工がしやすい。また防腐剤のような役割もしてくれるため 食料保存の容器として使われていたし、屋根の材料や船の材料としても使われてきた。
私の住むスウェーデン中部には 白樺林が多く、冬になると薪ストーブのセントラルヒーティングをいまだに使っている家が多い。そのため、春になると林の間伐作業を行い、切り倒した木を薪にする。
私はこの 間伐材の白樺から樹皮を採り始めた。(樹皮は林の持ち主の許可なくして採取できない。)
"夏至の前後が樹皮を剥ぎやすい。"
その通り、瑞々しい白樺の木にナイフで切り目をいれると自然と剥がれてくる。
剥がした白樺はその後切り倒して冬の我が家の薪になるので無駄がない。 この無駄のない製作の流れに魅了されてしまった。
今日はここまで
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ちなみに
冬は綺麗にはがれない。 実験済み↓