うつによく効いたこと
うつ病がひどかったときに、フェスに行ったことがある。
大好きなバンドMAN WITH A MISSIONが地元のフェスに出ることになり、それにどうしても行きたくて、「行かないと後悔する!」って思って、行ける自信なんてないのにチケットを買った。
当日、人が多くて怖くて会場へ来たことをすごく後悔したけど、「これで最後だから!」って思って、帰らずにがんばって見てた。
途中、大雨が降ってきたけど「これで最後にするからお願いします!」って思って、マンウィズが出てくるのを待っていたけど、雷が鳴り中止になった。
「がんばって来たのに神も仏もないのか!!」って思ってすごく落ち込んで、がんばって外出して反動でしばらく体調が悪かった。
でも翌年、リベンジでマンウィズがまた来てくれることになった。
嬉しくて嬉しくて、今度は人が多くても怖くなくてただ楽しくて、「生きててよかった!」って思った。うつ病になって、そんなこと思ったのは初めてだった。
その後も体調を崩すこともなく、「またフェス行きたいなー」って思うと、不思議と元気になった。
うつ病の薬を飲まなくてよくなったのは、その翌年だった。
今から思うと、うつ病や摂食障害に一番よく効くのは「やりたいことをやること」だと思う。
うつも摂食障害も、やりたくないことをガマンしてやって、やりたいことを遠慮してやってないから、なってしまうんやと思う。
ほんとは、やりたくないことを辞めて、やりたいことをやるのが一番の薬なんやけど、例えば仕事を辞めると生活していけないから、なかなか辞められない。
それでも、やりたいことをやることはできるはずなので、「やりたい!」って思ったら、体力とかお金とか全部無視しても、やるべきだと思う。
次の日、起き上がれなくて仕事行くのも大変になったとしても、それでもやりたいことはやらないといけない。
それが、薬より何より、一番効くのだから。