いい専門家ほど失敗をするんじゃないか
こんにちは、フードアーティストの小山嶺子です。
このところ、レシピ開発や自主プロジェクトのクリスマスパーティーで提供する料理の試作に没頭しています。
そんな日々で気づいたことがあるんです。
……わたし、SNSで失敗について語りすぎ?
そうなんです。
日々、試作を重ねていると、うまくいかないことの方が多くて、一日の思い出に残ることと言ったら、失敗した味や盛り付けのこと。
料理の場合だと、「盛大に不味い」ということは滅多にないので、一般的には失敗のうちに入らないかもしれません。
でも、専門家の目線だと微妙な味の加減や仕上がりの状態が、「失敗」と思ってしまうんです。
レシピを作るということは
クライアントさんがいるレシピ制作の際には、使ってほしい食材や使う量、手軽さについて細かい指示をいただきます。
そして、もちろん、レシピを読んでくれる人が作りやすいか、というのが一番のポイント。
料理の仕事をしているということは、料理上手ではあるのですが、料理上手の人だけがレシピを読むわけではありません。
みんなが再現しやすいレシピにするには、自分が上手にできるだけではダメなんです。
そんなこんなで、失敗が続いている今日この頃です。
思ったような仕上がりにできないと、結構しょんぼりします。
という具合に、しょんぼりと苛立ちマンが前のめりになってきます。
と同時に、なぜ失敗したのか?もっと美味しくするにはどうすれば良かったのか?
寝る間際まで考えてしまいます。
考えてしまうから、すぐに改善案を試したくなるし、美味しい一品に仕上げられるまでやってしまうんです。
だから、また知識がたまって、もっと専門性が高くなるのだと思います。
そうして、料理の仕事をかれこれ10年近く続けてきました。失敗をした方が飽きないで探求できる性格なのかもしれません。
成功しか知らない人の意見は自分目線
料理に限らず、質問したい時って、「どうすればもっと良くなるか?」を知りたい時ですよね。
料理についてなら、「この前作ったあれが、なんだかうまく行かなくて、どうすればいいですか?」とか。
人生とか大きなテーマだったら、「こんな悩みがある。○○さんにもこんな時がありましたか?どうすればいいかなぁ。」
なんていう風に、現状をもっと良くしたいときに誰かに質問したいし、頼りたいんじゃないでしょうか。
そんなとき、「え、こうすればうまくいくよ?なんでできないの?」
言い方のニュアンスはあるかもしれませんが、うまく行く方法しか知らない人には、質問してくれた人の目線で答えてあげることが難しいのだと思います。
うまくいっていないからと言っても、全部うまくできていないわけじゃない。
そう、なんだかうまく行かないなぁというときにも、やっていること全部がダメというわけではないんです。
これとこれはできているのに、この部分だけ間違えていたということの方が多い。
ちゃんと失敗を重ねた専門家は、これを短時間で見抜いて答えを考えてあげられるんじゃないでしょうか。
なので、もし、あなたが、なんだか最近失敗が多いなぁというときには、「ふふふ、これはこの道のプロになっちゃうぜい(ニヤリ)」と失敗を楽しんでくださいね。
なんて、失敗続きな自分へのエールも含んでいます。
でも、本心でやっぱり失敗を楽しんでいる自分もいます。
これまでの経験上、失敗が多かったことの方が伸びてるし、自信を持てるようになったからですかね。失敗するとしょんぼりするくせに、伸び代しかないぜって思っちゃいます。
ふふふん(鼻歌)
日々の試行錯誤はInstagramから、ご覧ください。
Instagramを毎日更新しています。料理×アートの制作過程・料理の知識を投稿しています。赤裸々な投稿を心がけているので、よかったら見にきてくださいね。
ご質問やご感想、レシピ開発等のお仕事はInstagramのDMにてお気軽にご連絡ください。
それでは、今日はここまでです。
明日もいい一日にしましょうね。
Live, Love, Laugh, and Be…HAPPY.
2024/11/28
小山嶺子(シネマンマ)