超短編小説【千鳥足のバレリーナ】
【千鳥足のバレリーナ】峯岸 よぞら
酔っぱらいのバレリーナがいた。
今度の公演の配役が決まる。
それは三か月後に迫っている。
白鳥育美は、昔から、「白鳥の湖」で
白鳥を演じたいと思っていた。
バレリーナなら全員やりたいと思う役。
オーディションは形式としてやっているが、
毎日の練習も監督が見ており、それも評価に繋がる。
育美は、そのストレスからレッスン前に、
コンビニでお酒を買い、飲むようになった。
最初は、缶酎ハイのアルコール度数の低いものだったが、
ワンカップの日本