私たちMiLIが大切にしてきたこと
マインドフルリーダーシップインスティテュートの荻野淳也です。
おかげさまで、2013年10月22日に法人として発足をした私たちマインドフルリーダーシップインスティテュートの活動は、8年目となりました。
これまで、私たちのお届けするマインドフルネスのリーダーシッププログラム(SIY、MBCC、AWARE、など)にご参加いただいた方々、また、組織開発やリーダーシップ開発のご依頼をいただいた日本の多くの企業組織の皆様に心からお礼申し上げます。
より一層、マインドフルネス、マインドフルリーダーシップを日本のメインストリームにすべく、活動を行っていきます。
今回は、この7年で私たちMiLIが大切にしてきた私たちの在り方(3つ+α)にもつながる想いを共有させていただければと思います。
(詳しくは、10月28日の夜に「感謝祭」的なイベントを開催いたしますので、こちらのご参照ください。詳細は文末。)
それぞれのビジョンをサポートする
2013年に発足をしたMiLIですが、当時で言えば、かなり変わった、先を行き過ぎていた形態での働き方でした。(私たちにとっては当たり前すぎて、特に公表することでもなかったのですが。)
それは、それぞれのメンバーが複数の仕事のポートフォリオを持って、働いていたこと(ポートフォリオワーク)、そして、はじめからリモートワークであったことです。
もともとファウンダーの3人は、MiLI発足前より、それぞれ自分の法人を立ち上げていて、事業を行っていました。それは今も続いています。複数の法人に携わり、事業やプロジェクトを推進していく働き方は、ようやくこの数年で日本でも一般的になり始めているかもしれませんが、私たちにとっては、以前から当たり前のこと。
また、ファウンダーの一人、木蔵シャフェ君子がカルフォルニアサンタクルーズ在住なので、基本MiLIのミーティングは発足当初から、今でいうリモートワーク。(当初の1年ほどは、スカイプで。そのあとは、ZOOMで。)
こうしたポートフォリオワーク、リモートワークで事業を進めていく上で、大切にしてきたのは、それぞれのメンバーが実現したことをサポートしていくということ(あるときは、邪魔をしない笑)。
木蔵は、チャディメンタン氏がGoogleで開発したSearch Inside Yourselfをカルフォルニアの開発メンバーと連携しながら、日本に浸透させてきました。また、コンパッション の世界的権威であるジョアン・ハリファクス博士の想いを日本のリーダーに伝えるべくコンパッションプログラムAWAREを届けてきました。
もう一人のファウンダー吉田典生は、コーチングを日本のインフラにすべく、MBCC(Midful-based Coach Camp)を立ち上げ、そのプログラムは、日本でも数少ないICF(International Coach Federation:国際コーチ連盟)のA CTP(承認コーチ育成プログラム)を認定されたプログラムとなっています。
MiLIが、MiLIに携わるメンバーが実現したいビジョンのプラットフォーム=場として、これからも存在することで、その実現したいビジョンに共鳴し、参加する人々への支援にもなっていくでしょう。そういた場をこれからも広げていきたいと考えています。
世界最高水準を日本に届けていく
これも、発足当初から描いていたことですが、日本の組織、リーダーにマインドフルネス を届けていくためには、世界最高水準であること。
SIYは、特にビジネスの領域でマインドフルネス、エモーショナルインテリジェンス(EI=EQ)を伝える代名詞のようなプログラムとして認知されています。
そして、ジョアン・ハリファクス博士は、コンパッションの実践家であり、研究者とも世界的に知られていますし、ハフィントンポストの創業者:アリアナ・ハフィントン、TEDトークで一番人気とも言われているブレネー・ブラウンのメンター的存在とも言われています。MiLIが出版プロデュース、監訳を担当した最新刊コンパッション は、世界の多くのリーダーにコンパッション ベースのリーダーシップの重要性を示しています。
また、先にも書いた通り、MBCCのプログラムは、日本でも数少ないICFのACTPプログラムであり、そのクオリティをコーチングの国際機関から認められているものとなっています。
これからも、このスタンスは変わらず、来年以降の世界最高水準のプログラム、コンテンツをお届けしていく予定です。
「社会と会社を変えるマインドフルリーダーシップ」
この言葉は、MiLI発足2年目のオフサイトミーティング(合宿)でこれからのMiLIのビジョンについての対話の内容から、吉田がまとめてくれたものです。
いかに日本の社会のインフラとして、マインドフルネス、マインドフルリーダーシップを浸透させていくか、そして、より具体的に実現していくか。これまで7年間でMiLIが目指し、こだわってきたことでもあります。
今や企業において、マインドフルネスの研修を行うことは、普通ですし、複数の大手研修会社がMiLIのプログラムを企業に届けてくれるようにもなっています。
7年前に、企業の会議室の中で、多くの社員の方々(多い時は一度に200人以上)が、一緒になってメディテーションを学ぶというシーンは、日本のほとんどの人が想像していなかったでしょう。
(ある意味、小さな革命を起こしたとも思っています。)
そして、今月からは、MiLIと福岡市の事業連携により、まず福岡市の就労者300人以上に対して、マインドフルネスのプログラムを提供することで、働く人々の休養とこころの健康を向上させるプロジェクトがスタートしています。
企業組織のみならず、各自治体や社会、国のインフラとして、マインドフルネスが展開されていくことを願っています。
世界を変えるために自らがマインドフルリーダーとなる:体現すること=Embodiment
それぞれのビジョンをサポートする、世界最高水準を日本に届けていく、「社会と会社を変えるマインドフルリーダーシップ」の3つのほかに、私たちMiLIが大切にしてきたことであり、ぜひ、この読者のみなさんにも大切にしてほしいことがあります。
それは、「世界を変えるために自らがマインドフルリーダーとなる」ということ、言い換えると、自らが、マインドフルネスを体現すること=Embodiment、または、体現する存在になるということです。
マインドフルネスの実践は、日常生活全てに関わるものです。マインドフルネスに、始まるも終わりもなく、いまここに存在し、日々この瞬間の気づきを深めていく、終わりなき探求でもあります。
これからさらに世界は混迷を深めるでしょう。
日本でもより一層、気候危機、格差と分断、政治や経済の混乱が進行し、混沌の世界に入っていくかもしれません。
先行きが見えない世界の中で、人間の本能として、不安や恐れは出てきます。誰もが小さな不安や恐れを抱きながら生きていると言えます。
その不安と恐れが自分の内側から湧いてきたときに、あなたのこれからの在り方が問われるのです。
知らずのうちに、不安と恐れに影響された言動で、同じ志を持つ同僚、部下、上司と仕事をしていくのか、または、大切な家族と話をするのか。
または、自分に内在する不安や恐れを感じつつ、いまここの大切な瞬間に注意を注ぎ、自分の意図とともに、職場や家庭で、安心安全な世界をつくっていくのか。
ぜひ、あなたの大切な方のために、そして、自分自身のために、自らがマインドフルネスを体現し、最適な選択をし続けてください。
そうしたマインドフルネス を体現する人(マインドフルリーダー)が増え、そうした最適な選択を多くの人がし続けた結果として、光あふれる新しい社会が立ち上がってくるでしょう。
これからも、皆さんとともにマインドフルネスを体現していくことを楽しみにしていきます。
マインドフルリーダーシップインスティテュート 代表理事 荻野淳也
お知らせ:10月28日水曜の19時より、7周年記念の大感謝祭!をオンラインで開催します。詳細はこちらのリンクより。