Week 5-1 人との関わり
次のような機内放送を耳にしたことがある方はいらっしゃいますか?
「緊急時に酸素マスクが下りてまいります。まずご自分のマスクを確保してから隣のお席の方の援助をお願いいたします。」
恐らく皆さん聞き覚えがあるのではないかと思います。
これは「自分のケアを優先する」一例といえますが、この原則はマインドフルネスのプラクティスにもあてはまります。
マインドフルネスを初めて学ぼうとする人は、まず、自分自身にマインドフルになることから始めてみましょう。
まず、自分の考え、感情、習慣づいた思考回路や言動を理解することから始めることが、他人を理解するうえでの基盤になるのです。
自分への気づき(アウェアネス)を育むということは、周囲の人々との関わりにおいても必要な、忍耐力と思いやりの能力を高めてくれます。
経験的に、"これは違うとわかっている様な反応をしていることに気づいていながら口論をしていた"と気づくことがあると思います。
自分自身のこのような言動に気づく時、気づき(アウェアネス)は働いているのです。
そして、次に、習慣づいた反応が変わることを待てば良いのです。
特に、人に対して反応するパターンは、想像以上に深く習慣づいたものなので、同じような結果を繰り返すことが多くあります 。
同僚、家族、友達とのマインドフルな関わりを築く礎としても、まずは自分に向けてのマインドフルな姿勢が大切です。
全ては、自分自身にマインドフルになることから始めてみましょう。