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マインドフルネスの気づきとは?

「今ここ」で起きていることの全てに気づくことがマインドフルネスの実践です。

頭の中、身体の状態、周囲の状況など・・・全てに同時に気づくことがマインドフルネス。

もちろんこれは簡単ではありません。

いつもお伝えしているように「リラックス」や「ストレス解消」「現実逃避」「雑念が浮かばない」「何かを思い浮かべる」はマインドフルネスの瞑想ではありません。

マインドフルネスの基本は気づきです。そして自分を観ること。

指導者レベル(瞑想講師、ヨガインストラクター、禅僧など)でもこの部分をわかっていない人が多く見受けられます。

マインドフルネスの瞑想中、「今ここ」で起きている全てのことに同時に気づくのは至難の業です。真剣に10年以上取り組んだとしても体現するのは困難でしょう。

しかし二つや三つくらいに同時に気づくことはそれほど難しくはありません。

例えば、呼吸に伴う身体の感覚と聞こえてくる音、それに付いてくる言葉など。

これだけでも十分な気づきです。

慣れてきたらどんどん気づきを増やせばいいのです。と言うより正しい実践を続けていけば意識しなくても気づけるようになります。

気づこうとするのではなく、自然に気づく。

ここまで来ればマインドフルネス瞑想の熟練者です。

ちなみに瞑想の指導現場でよく行われるラベリング(気づいたことを言葉にする)ですが、私はあまりお勧めしていません。

その理由は、ラベリングをすることで気づきが限定的になるからです。

初心者や導入段階でラベリングをするのは、まだ良いかもしれませんが、場合によってはラベリングすることで囚われが強くなることがあります。

気づいたことを言葉にすることで、その言葉の連想が生じやすくなるからです。

この辺りが瞑想の難しい部分でもあるので、いつもお伝えしているように独学での瞑想はお勧めしません。

プロフィール
西山 純一 
大阪マインドフルネス研究所
https://www.mindfulness-lab.com/

メンタルトレーナーとして多くのプロアスリートや経営者、アーティスト、医療従事者、教師や心理士、学生やビジネスマンなど幅広い人にマインドフルネスをベースとしたマインドの使い方やメンタルコントロール、食事改善や運動、ダイエットを指導。

指導歴は18年 1000人を優に超える人達に指導してきた。

20代前半でアメリカのパーソナルトレーナー資格を取得して、大手フィットネスクラブや関西のスポーツ強豪大学や高校でスポーツトレーナーとして活動。

同時期に大学で心理学の単位を取り、心理カウンセラーとしての訓練も受ける。専門僧堂や禅寺でも禅や瞑想を学び実践する。

プロアスリートや年商数十億円を超える経営者をクライアントに持ち、うつ病を始めとする精神疾患やガン患者、難病患者のカウンセリングやメンタルケアも行う。

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