《バレンタインシーズン》に読みたいお薦め小説💝
2月。
立春を過ぎ、春はまだかと待ちながら、悴む手を擦り合わせて 白い息を吐く。
もうすぐ、バレンタインデー。
何を贈ろうかと贈り物を考えるのも楽しいけれど、
小説を読んで “恋の甘さ”に浸ってみるのも いかがでしょう☺️
私のお薦め小説は、
夕雪さんの『この胸いっぱいの好きを永遠に忘れないから』📕
(↓書籍の情報は、こちらから。)
著者の夕雪さんは、noteの他、様々な小説サイトでも作品を発表し、活躍されている、私の憧れる方の一人です✨
実は、こちらの書籍は昨年の夏に既に購入していて、その後に感想文を書こうと試みたところ、ネタバレをしすぎてしまい(語りたくなってしまう病😅)、うまく纏められずにいました。
やっとここだ!というタイミングを見つけ、改めて書くことにしました。
(夕雪さん、遅くなってしまい、本当にすみません🙇)
──さて、話を小説に戻しましょう。
『この胸いっぱいの好きを永遠に忘れないから』は、高校生の女の子・ヒサの物語。
ある指輪が、同じ高校の優也先輩と縁を結び、ヒサは彼に恋をします。
しかし、すぐに恋がうまく行くはずがありません!
途中でライバルが現れ、
学園祭ではドキドキな事件が起こり、
個性豊かな登場人物たちが気持ちを真っ直ぐにぶつけながら、物語は繰り広げられます。
優也先輩との距離感が変化していく中で、ヒサの想い、恋の行方がどうなっていくのか、始まりから終わりまで目が離せません。
大人になってから、改めて等身大のティーンエイジャーの物語を描いたこの作品を読んだ時、
その真っ直ぐさ、瑞々しさ、そして生き生きと輝くエネルギーが、とっても眩しく感じました。
ちょっとだけ危なっかしくて、不器用だけれど、美しくて。
頭で考えるよりも、気持ちが先に動く感覚。
いつかの私も、持っていたかもしれない気持ち。
そんな忘れていた“あの頃の私”を思い出させてもらえました。
また、作品の中では、若者の大胆さやフレッシュさだけでなく、しっかりと繊細な気持ちも感じ取れます。
特に、物語を通して登場する大イチョウの樹は、時の流れと共に、ヒサの揺れ動く気持ちを表現していて、とっても素敵です。
物語の終盤、ヒサは とある秘密に触れることになるのですが……、
それは読んでからのお楽しみです🍀
夕雪さんの描かれるラブストーリーは、ただキュンとするだけでなく、恋する気持ちの苦さや儚さも伝えてくれます。
そして、物語には「地域猫」や「保護猫」についても織り込まれ、物語を通して夕雪さんの強い思いも込められている。
この恋物語を読んで、最後に心に残るのものは、読み手によっても、読む時期によっても、かなり変わるのではないかな、と思います。
あなたが味わうのは、甘さでしょうか。ほろ苦さでしょうか。それとも……。
最後に、私の読後の心の風景を少しだけ。
夕雪さんの温かい文章の中に、優しい雪が降り積もるキラキラした世界が広がっていました。
雪が溶けると、目からぽつりぽつりと涙となって枕に落ちて。
純粋な生命の輝きが、心を洗い流してくれました。
夕雪さん。
最高の優しさと勇気を、作品からいただきました。
素敵な物語を、本当にありがとうございます🕊️
みなとせ はる
🌟夕雪さんのnoteページは、こちらから♪ 素敵な物語の数々が、きっと心を癒やしてくれます🍀↓
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