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地方発信の教育にまつわる対話イベントに参加させてもらった感想と紹介と、得た気づき。

「ソシエテ・リベルテ」という都市部とローカルをつなぐことを事業にしている団体の主催で、教育をテーマにしたオンライン会に参加させてもらいました。

イベントタイトルは「学校じゃない・・」となっていますが、参加してみて学校という場所のもつ意義(の一つ)を感じたような気がします。


学校には子どもが集まる

最近、「学びを求めてる人とつながりたい」「つながるためにはどうしたらいいんだろう」と思いなやむことが多いからなのか、当たり前といえば当たり前なんですが、すくなくとも日本では、学校はいちばん子どもが集まる場所なんだなと感じました。

良くも悪くもと言うべきかもしれないですが、興味があってもなくても、子どもたちが色んなものと出会える場所ではあるのだなと。

「学校じゃない教育の仕事」をしてる人が学校に関わるメリット

話題提供者のひとりは、母校の高校をはじめ学校に外部の人間として関わり、対話型の学び、いわゆるアクティブラーニングや探求学習の企画運営などをしているそうです。本人にも学校側にも生徒にもメリットのある関係がつくれているようでした。

対話型の学びが大切だ!といくら思っていても、肝心の子どもや生徒につながれないと何もできません。学校という場であれば、興味のあるなしに関わらずつながれますし、最初はなくても出会ってから興味をもつということの方が多いくらいでしょう。

学校が、「学校じゃない教育の仕事」の人に関わるメリット

このイベントには、教員の人や教員をやめたいという人も参加されていましたが、やはり教員には「現にある仕事」で手一杯というのが現実のようです。新たな取り組みも、変化も、必要には感じてていても手がまわらない。メディアなどでは、両立して注目されている学校や教員がでることもありますが、誰でもできるようなことじゃないのは、ほかの職業について日々の業務を振り返ってもわかります。

話題提供してくれた人は、学校側にもいま地域に開かれていることが求められているということはあるものの、学校や教員も必要には感じてはいても、手が回っていないというものを担うことで、本人も生徒たちとつながることのできる場を得ることができているのだなと思いました。

子ども、生徒にとっての「学校」と「学校じゃない・・・」

「教育側」だけでなく、子どもや生徒にとって、大きな枠でいうと「学ぶ側」にとってのメリットについても思うところがあります。

やってみても興味がわかない人には、学校が従来の公教育も用意してくれている。また、つながり続けることまでは強制ではないことが前提ではありますが。

学ぶ側にとって、「学校」は興味がなかったことにも出会えることが、ある意味メリットになっているように思います。そして、「学校じゃない教育の仕事」の人が、学校に関わることで、その範囲を広げる。出会ったことで後から興味がわく可能性が高めることができます。

これは、「学問」や自分で考えることでいえば、オンラインの検索で素早く必要な情報を集めることと同じように、図書館などで「偶然に出会う情報」も大切だということにも通じるような気がします。

また、さきの前提の話でいうと、「学校じゃない教育の仕事」をする人がいることで、学校での公教育や空間そのものが合わない人にも、フリースクールのような場所が存在しています。この会での、もうひとりの話題提供者の方もそういったフリースクールで子どもたちに寄り添っている人でした。

そして、そんな学校以外の場所も、いろんな雰囲気、いろんなタイプの場所が合った方が、子どもや学ぶ側には自分に合ったところを見つける選択肢がうまれます。

ひとによっては、自由な学びでなく今は何か目標のために受験に集中しないといけない人もいるでしょう。ちなみに、この会をファシリテーションしてくれていた方は、本業(?)生業(?)は、個別指導塾をされている方のようでした。

どういった「教育」が良いのかでなく、いろんな「教育」があり、できればそれらが連携してくれているのが、子どもや生徒・学ぶ側にとってはいちばんありがたいことだなと感じた会でした。


最後に(2022/9/5現在)

最後になりましたが、僕はこのソシエテ・リベルテさんのイベントに参加させていただいたのは初めてでしたが、この「学校じゃない教育の仕事」というのは継続して開催されているようで、また10月にも開催予定のようです。

オンラインですが対話型(話題提供者の話に参加者もコメントしたりする)でされているので人数に限りがありますが、教育学などをされており、将来、教員を目指している人も、いろんな教育の在り方を探している人にもおすすめです。

Facebookになりますが、リンクを貼っていますので、興味のある方は是非ご覧ください。ZOOMだったので、多分Facebookアカウントなくても大丈夫です。念のため団体HPも貼っておきます。(正確には団体でなく、プロジェクト名なのかもですが)。

「ソシエテ・リベルテ」HP

https://societe.gift.sc


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