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ゲームプレイ日記

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ゲームの話です。PS4、セガサターンなど。プレイしたその時その時の気持ちを書いてくよ!
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#ゲーム感想

【Xbox・ゲーム話】箱庭ゲーム好きな人はやさしい

Xboxゲームパスで、初代XBOXオリジナルソフト「ブリンクス・ザ・タイムスイーパー」をむかつきながら遊んでいます。 20年以上前に、任天堂のマリオ、SEGAのソニックになるべく生まれた(らしい)ブリンクス。 デザインは今でも通用しそうなストリートファッションの猫で、こいつは時間を操れる。ドラえもんのタイムパトロールみたいなやつだ。 崩れた足場を「巻き戻し」。動きの速い敵には「一時停止」。同時にスイッチを押すパズルでは「録画再生」で分身する。 説明と写真だけならワクワクする

【ゲーム日記】「ハイウォーター」に出てきたチャップリンの映画

いろんなゲームで権力者に「とおせんぼ」されてきた。 関所を越えたければゴールド持ってこいだの、門を開けてほしければ秘薬を持ってこいだの。 でも「ハイウォーター」というゲームで要求されたアイテムは、始めてのケース。 舞台は、温暖化による海面上昇で住めなくなってきた地球。 人は食料をめぐって争いつつ、それぞれの情報源であるラジオを頼りに生活している。 住人は争いはするものも、マッドマックスみたいな荒れかたではなく、ある程度の秩序がある。 この星で主人公たちは、富裕層だけが載れ

熟練プロと初見Vtuberの両輪がまわすストリートファイター6を買った

スト6をめぐるアレコレを理解したかった。 時代性を考慮しながらも尖りまくったキャラクター、それを使うストリーマーたち、かつてゲームセンターが若者文化の最先端だったころに100円を投入していたが今は丸くなったプロや出戻り組。 ここに行けばいろんな人と会える。 いろんな人に殴られる。 わたくしかて、何年もブランクがあるけど一応経験はあるんやから、上のゲージが体力で後ろでガードすることも知らない人でもそれなりに楽しめるんなら、まあいけるっしょ? わし、格ゲーいけるっしょ? と

【読書日記】クロノ・トリガーのマヨネーを覚えているか

苦手だった文芸雑誌と和解した。紙も柔らかくて、折りながら読むの快適 すばる8月号のトランスジェンダー特集。 スーパーファミコンの「クロノ・トリガー」の敵キャラ、マヨネーの話がおもしろかった。 映画「バービー」で男がゴッドファーザーの話を語りだすと止まらないシーンがあるそうだけど、日本のアラフォーを一定時間捕獲しておく必要がある場合は、 「私、ドット絵のRPGが好きなんですけど、スクエニになる前のスクウェアの名作を教えてください」 って呪文を唱えてみてください。そしたらみん

【ゲームレビュー】異文化はおもしろい。と信じてないと作れない「Venba」

「Venba」短編映画のようなゲームでした。南インドからカナダに移住した家族の会話を通じて、言葉の問題で就職がうまくいかないつらさ、広い世界を知る喜び、息子が世界に羽ばたいていく半面で、故郷の忘れていく寂しさ…。 そういう、ちょっとした喜びや困難を体験する。 「移民生活ゲーム」と聞くと興味を持つのは難しいけど「料理パズルゲーム」として出したのが面白いところ。 人生の節目節目に、欠けたレシピとおばあちゃんが作っていた記憶をもとに、家族はインド料理を作る。 大変な人生の合間で

【ゲームレビュー】骨さん虫さん内臓さん大集合。背筋ゾワゾワ系アドベンチャー「Birth」に美を見出した

「Birth」は、骨でできた住人が住む街で、ひとりぼっちの主人公が臓器をあつめてパートナーをつくるゲームだ。 住人はみんな、顔が動物の骨かなにか。体は人っぽいけど健康ではなさそう。 建物の中に骨とか虫とか、多くのひとが「げっ」てなるものがたくさん飾ってあるけど、怖がらせたいわけじゃなく、純粋にそれが美しい、面白いと感じたから描いているように見える。 本当の虫嫌いならサブイボもんのアリの行列がなんの必然性もなく突然出てきて、笑ってしまった。敵として下水道に毒虫が出るような「

【ゲーム】「ROAD96:MILE0」独裁国家のお嬢様と地下労働者が、走るわ逃げるわ殴り合うわ

大臣の娘のお嬢様ゾーイと、半地下アパートに住む労働者少年カイト。 ふたりが生まれ育った国から脱出するまでを描いたアドベンチャーゲーム「ROAD96:mile0」 Xboxでクリアしました。力の入れ具合が間違ってるというか、題材から想像できないずっと変なゲームでたまらんかった。 導入が最高。「ライフイズストレンジ」を思わせる、立場の違うティーンの友情物語だ。次期大統領候補を父に持つお嬢様ゾーイと、半地下のアパートで暮らす少年カイト。 政権を称賛する案内をするスピーカーや、市

【ゲームレビュー】クトゥルフ釣りゲーDREDGEの二人称テキストが良い!

疲れると海上に目玉やら悪霊やらの幻覚が出てくる。 気のせいかカメラの揺れも船酔いのようにゆったり大きい。 果ては赤い目のカラスが漁船にたかり、ガンガン魚を奪われて海の藻屑へと叩き落される。 ホラー要素のある釣りゲー「DREDGE」 XBOX版をクリアした! ホラー要素といっても、巨大サメが襲ってくるとかではない。 暗い海に放り出されたら何が潜んでいるかわからない、帰れなくなるかもしれない。そんな人の根っこに潜む恐怖にビクビクしつつ、釣りや沈没船の財宝を探すゲームだ。敵は「

「swordship」のルールとストーリーが噛み合った美しさ!【ゲーム感想】

温暖化により水面が上昇した未来の地球。 水上を駆け抜け、金持ちが独占した物資を奪う。 それが「ソードシップ」。 「攻撃しない、よけてアイテムを回収するだけのシューティング」だ。 そういうコンセプトは、ないこともなかった。 最近のシューティングって、狙って攻撃するより弾をよけるものになってて、そっちだけでも成立する。ただ、スカッとしないのかヒットした話は聞かない。 ソードシップは弾幕のスキマを細かくよけるのではなく、敵同士が同士討ちするように避けることで戦略性と爽快感を持た

【ゲームレビュー】「ソニックフロンティア」とマリオの最大の違いは、ジャンプ台のバネの強度

「ソニックフロンティア」クリアレビューいきます。かつてマリオと並ぶ人気があったが、近年日本での存在感が薄れてきた「ソニック」シリーズの復活作。 任天堂のスターたちがつぎつぎと広くなった世界に飛び出していくのに食らいつくようなタイミングで、彼もオープンワールドとは言わないまでも広く大きなゾーンに飛び出した。 これで存在感を示せなければ、多彩なゲームで時代を作ったセガの顔は「龍が如く」だけになってしまう。 それはディズニーのロゴからミッキーが消えてスターウォーズに変わるよう

【ゲーム】日本統治下の台湾で日本への愛憎を描く「添丁の伝説」

日本統治下の台湾で実在した義賊を主役にしたアクションゲーム。私腹をこやす日本軍人をカンフーでこらしめ、台湾魂を見せつけた、「実在した」正義のドロボウの話です。 日本でも戦国武将が超人になったり女体になったりしてますが、これもプレイ中に100回ぐらい「いねー!」「実在しねえ!」と叫びながら遊ぶことになる。完成度も高いけれど、それ以上に初めての感覚が新鮮なゲームでした。 主人公は日本人をギャフンといわせた庶民のヒーロー。主人公を引き立てるために日本人を悪者として描かないといけ

【ゲーム】タヌキサンセット(アライグマ)で夕暮れの向こうへ(実はアライグマ)

タヌキサンセット! 忙しくて元気がでなくて、どんな娯楽を見てもテンション上がらない日々でしたが、ちゃんと金払っていいゲームに出会うと語りたくなるものです。TANUKI SUNSET! というゲームを買いました。たぶんスタッフがお菓子つまみながら作った、アライグマがスケボーをするだけのゲームです。 シンプル。コンパクト。音楽良し。 カーブを曲がるときにクイックに曲がってくれなくて、クセがある動きですぐ落ちる。だけど 「うまく乗りこなせば気持ちよいゲームになる予感」 が序盤か

【xbox】これぞインディーズゲーム!!【ROAD96】

映画のようなシーンはあるけど、映画をめざして作ってない。 広大なオープンワールドではないけど、コントローラにそえた指先ひとつでストーリーをぐわっと動かして登場人物の運命を狂わせ、良い楽曲にはスッと気持ちをつかまれる。 完璧ではない。でも掘り出し物。 うわー!珍しくておもしろいもん見つけた!これぞインディーズゲーム!!って作品だった。「ROAD96」というゲームは。僕がやったのはXBOX版。序盤の内容にふれます。 ROAD96を起動したプレイヤーは、全く説明のない状況で道路

【ゲームレビュー】夜明けの大福とダイイングライト2

忙しくなると人間は文化的でなくなる。 スナック菓子と大福とコーラを買い込み、休日丸ごとゾンビぶっ殺しオープンワールド「ダイイングライト2」にぶちこんだ。クリアした。 荒廃した街を飛び回るヤンチャな前作にくらべ、2は規模が大きすぎて間に合わなかったのか発売直後は会話メッセージが表示されないバグによく出くわした。 「・・・・が・・・・で・・・・・だ! お前はどうする!?」 と、重要ぽいことを問題を読めない状態で聞かれて、夜明けの大福を握りつぶしそうになりましたが、私は元気で