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【Xbox・ゲーム話】箱庭ゲーム好きな人はやさしい

Xboxゲームパスで、初代XBOXオリジナルソフト「ブリンクス・ザ・タイムスイーパー」をむかつきながら遊んでいます。

20年以上前に、任天堂のマリオ、SEGAのソニックになるべく生まれた(らしい)ブリンクス。
デザインは今でも通用しそうなストリートファッションの猫で、こいつは時間を操れる。ドラえもんのタイムパトロールみたいなやつだ。
崩れた足場を「巻き戻し」。動きの速い敵には「一時停止」。同時にスイッチを押すパズルでは「録画再生」で分身する。
説明と写真だけならワクワクする。

現実。

ドット絵最盛期より3D初期のゲームのほうが、今遊ぶとつらい。

ライバルのプレイステーション2やゲームキューブには難しい「耳のふわっとした表現」や「動きの巻き戻し表現」が使われている。
リアルタイムで遊ばないと、それがすごいことに気づけない。
攻撃するのにいちいちガラクタを拾って当てるのでテンポが悪く、敵は視界の外からも無制限に攻撃できる。
(ボタンで攻撃する操作を「日本式」Rトリガーで攻撃するのを「アメリカ式」という書いているオプションは面白い。今みたいにLRで銃をうつゲームが珍しかったのだ)

つらいのは自分がヘタなせいか、と検索してみたら、当時からみんな苦しんでいてほっとした。

Amazonレビュー見たら、20年前にデモ体験の興奮をおさえきれずに書いちゃってる人がいた。
体験版配信もSNSもないころに、最先端のゲームを体験するイベントに参加した興奮が抑えきれず、本来書くところじゃないアマゾンのレビュー欄に書いちゃってる。
キュンとなった。今もこの人、ゲーム好きかな。子供とマイクラやったりしてるだろうか。

ゲームってのは、無料で配られるもんじゃなかった。
ファミ通読んで入念にチェックして、ゲーム屋に5000円札を握って買って、初めてどういうものかわかる。

雑誌でイメージして、買って家に帰って起動して「ブリンクスの足が遅い」と、動かして初めてわかることがある。
他にも、一回ダメージを受けるたびに気絶して、ビデオの巻き戻しみたいにやられる前に戻る演出(どうしてもやりたかったんだろうな!)が入る。ひたすらテンポが悪い。
でも、完全に嫌いにはなれない…。次を観たくなる楽しい色づかいや音楽がある。

マリオ64、バンジョーとカズーイ、一時期のソニックやゼルダの伝説。
箱庭系3Dアクションの、幸福が詰まった感じはなんなんだろう。
ひと昔まえのディズニーのセル画アニメを見ると、思い入れはないはずなのに、なんか豊かな気持ちになる。
それと同じ感覚。

2Dアクションやオープンワールドは激しくてシビアなゲームが増えてるのに、3D箱庭には、今も昔も動物キャラがのんびり暮らしている。

3D箱庭ゲー愛好家にも、やさしい人が多いイメージがある。
ニンテンドウ64で、ポリゴンの空間を自分でカメラを操作しながら遊べる喜びを知った世代だからか。
「ただ歩いて、見回して、アイテムがあるだけで楽しい。それ以上の要素があればもっと楽しい」
と、今でもゲームを減点方式で見ないんじゃないか。

PS5PROが発表されて、ゲーミングPCと性能比較する人がたくさんいて、そこまでシビアにゲームと接してるんだ、って驚いた。
PS5の性能で満足してない人がいる。

ぼくは、ゲームショウでマイクロソフトから「XBOXミニ」的な存在、もしくは初代Xboxふうデザインの現行モデル発表を予想してました。
ちょうど復刻コントローラが出るし、初代プレステ風PS5も話題だから。世界が今のデザインに物足りなさを感じている。

初代XBOXソフトは今でもダウンロードできるから、ブランドネームが上がるまえのフロムソフトウェアのゲームとか、指くわえて見ていた初代XBOXゲームを買いあさろうかな。
減点方式じゃなくて、ゲーム界の「黒船」が到来した記憶を呼び起こしながら。

…書きながら気づいたけど、俺は今、なつかしがってるのか!?
気づかずにオトナ帝国に取り込まれてるのか?
俺の人生のしんちゃん的な存在が現れて、ノスタルジーよりも素敵な未来を教えてくれたら、ゲームより現実に目を向けます。
俺のしんちゃんって誰?まだ見ぬ恋人?今からでも追える夢か何か?

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南ミツヒロ
読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。