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日記;2024年12月前半
押し入れを整理していたら、古い日記帳が出てきた。
2020年代かあ。♪師走は忙しい 町は慌ただしい だけど虚しい……
当時、「ジャーナリング」なんてのが流行していて、感じたことを書き出すと心を整える効果があるとか言われていた。
それで、みつきも始めたんだった。
ちょっと恥ずかしいけれど、お見せしちゃいますね。
あの頃のロクデモナイ政情、世相を反映してドロドロした感情を吐きまくっているので、覚悟して読んでね。
思想強めだよん、ゆたしく。
エロい記述もちょっぴりあるよ♡
本、映画、ドラマの感想についてはネタバレを含みますのでご注意ください。
(基本、敬称略)
* * *
12月某日
♪暦の上ではディセンバー〜
1日、日曜日。同人誌の即売会「文学フリマ東京39」、東京ビッグサイトに出没。前回5月に初めて行って同人誌の世界の多様性、自由奔放さに触れて、はまってしまったのだ。入場料1000円。
会場は、ひたすら自分が「文学」と信じるものを書き続け、本という形に仕上げた人たちと来場者の熱気でムンムン。前回も人酔いしたけれど、今回も同様。
思わず手が伸びてしまった作品がたくさん。その一部を。
・「六〇年代の日本とATG映画」
若い頃、背伸びして観たのよね、分かった風を装って眉間にシワを寄せたりして。でもチンプンカンプンで眠気を催してしまった作品が多かった。あの場面は、あの会話はこういう意味だったのかー、スッキリしたいーって気持ちで購入。
・「『往復書簡の返事』のように長ゼリフを覚えなきゃな」
新聞記事の見出しや記事の一節を切り抜いて水彩画の上に貼り付けて作った「新聞詩」。新聞の見出し「文字」を切り貼りした脅迫状は映画やドラマで見たことがあるけれど、「文章」の切り貼りで構成するというのは初めて。すごい発想だ、と購入。
あとで幼なじみにして悪友の新聞記者、ナツコに見せてやろう。
文学フリマ事務局の発表によると、来場は1万4967人(出店者4026人、一般来場者1万941人)で過去最高とのこと。
次も行こっと。2025年5月11日、東京ビッグサイトだそう。
追記;
文フリから1週間。インフルにもコロナにも風邪にもかからなかった。よかったー。当日、みつきは当然マスクをしていた。インフルのワクチンも11月中に接種済み。ごった返す会場は出店者も来場者もパッと見でマスク率は半々だった。
12月某日
2日で健康保険証の新規発行終了。自公政府が愚行を重ねる。
自民党・河野魔太郎(当時デジタル相)の手前勝手な一存で強行されちゃうんだから、いつからこの国は専制国家になったんだ。
ま、みつきは先月、マイナンバーカードと保険証の紐付けは解消したから、どうぞご勝手に、だけれどね。
・従来の保険証は期限までそのまま使える。その後は資格確認書が自動的に送られてくる。
・マイナ保険証は任意なので、病院、薬局で「使え、登録しろ」と脅されても「持ってません、登録しません」と拒否すればいい。
以上。
「1つバレたら全部バレる」
ビートたけしが言っていた。
(週刊ポスト12月20日号、「マイナ保険証が受け入れられないのは『便利』が一番危ないってわかっているからだっての」)
その通〜〜り。(財津一郎さん風)
昨日の人いきれで疲れたので、今日は有休。
午前、ウオーキングを兼ねて中央図書館に行った。
週刊金曜日最新号「高濱虚子生誕150年」(11月29日発売)を熟読。
「闇なれば衣(きぬ)まとふ間の裸かな」
なんかいい。
松井蒼馬さん「1面、降版します 特命記者の事件簿」(角川書店、2024年)を借りる。新聞社で整理記者をやっているナツコ推薦。
「記者ものというと事件記者が活躍する作品が多いけど、これは内勤記者が主役。著者は元日経記者。原稿に見出しをつけ紙面をレイアウトする整理部が外勤失格の烙印を押された記者の吹き溜まり、ってのは実際のところその通りなんだよ」とナツコ。
除籍本3冊もらう。
・新藤兼人「シナリオ修行」(1963)
・「刑事コロンボ 逆転の構図・ルーサン警部の犯罪」(二見書房、1982)
・「新潮 23年11月号」(新潮新人賞 伊良刹那「海を覗く」赤松りかこ「シャーマンと爆弾男」)
「シナリオ修行」はとんでもない掘り出し物の予感。
目次には「いかに表現するか」「構成(コンストラクション)」「映像の問題」「伏線について」「セリフとト書き」「オリジナル・シナリオの発想と表現」「映画のなかの人間像」「映画の記録性」「ラスト・シーン」などなど。
「シナリオ骨法十箇条」があまりにも有名な笠原和夫「映画はやくざなり」(新潮社、2003、未映画化シナリオ「沖縄進撃作戦」収録)とともに要保存指定。
コロンボはドラマはたくさん見たけれど、原作は初めて。
12月某日
流行語大賞に「ふてほど」(ドラマ「不適切にもほどがある」より、3日付東京新聞)。
はて? 「はて?」は?
みつきの大本命、「虎に翼」の「はて?」はベスト10にも入らず。
いまの日本社会を覆う理不尽に物申した「はて?」ではなく、理不尽に対して声をげる側を揶揄して「昔は良かった」感をモロ出ししていた「ふてほど」を選ぶところに、この国の変わらなさ、変われなさ、変わる気なさを感じてしまうのは、みつきだけかしら。
文芸評論家・斎藤美奈子さんも同じことを書いていた。
「コンプライアンスの問題を茶化して終わった『ふてほど』より『とらつば』が提起した問題のほうがはるかに意味があったはずである」(4日付東京新聞「本音のコラム」)
「被団協」も選外。イスラエルやロシアが核使用をちらつかせる、虐殺、戦争さなかのこういう時代だからこそ、入れるべきなんじゃないのかい?
ほんとピント外れの流行語大賞だった。
他の流行語は「裏金問題」「界隈」「初老ジャパン」「新紙幣」「50-50」「Bling-Bang-Bang-Born」「ホワイト案件」「名言が残せなかった」「もうええでしょう」
「裏金」以外は瞬間バズってネタ消費され、すぐに消えていく言葉のように思われ。
前にも書いたけれど、この数年、いつどこで流行したの? ってのが多くて、ついていけない感が年々強まっている。
(14日付東京新聞「時事川柳」がズバリ斬っていた。
「流行(はやり)だす 発表した後 流行語」)
あとは「今年の漢字」か。「裏」だと思うけどね、あたしゃ(まる子風)。はてさて。
3日付沖縄タイムス連載「沖縄文学の座標」(我部聖・沖縄大准教授)が読み応えあり。
「最低でも県外」が覆り辺野古を巡る国との対立が苛烈さを増した2010年代の沖縄の文学作品を概観する。
読んだ作品⚪︎、読んでない作品×、知らなかった作品△がたくさん取り上げられている。
崎山多美「月や、あらん」×「うんじゅが、ナサキ」△「ユンタクサンド」△、目取真俊「魂魄の道」△「神ウナギ」△「闘魚(とーぃゆー)」⚪︎、又吉栄喜「冥婚」△「努の歌声」△「仏陀の小石」△、大城立裕「普天間よ」⚪︎「レールの向こう」⚪︎、真藤順丈「宝島」⚪︎、美里敏則「探骨」△、大城貞俊「一九四五年 チムグリサ沖縄」⚪︎、黒ひょう「バッドデイ」△、梓弓「カラハーイ」△、しましまかと「テラロッサ」△、佐藤モニカ「カーディガン」△、平田健太郎「兎」△、崎浜慎「森」△、伊波雅子「オムツ党、走る」△、東江建「二十一世の芝」△、野原誠喜「シーサーミルク」△、芳賀郁「隣人」△、池上永一「ヒストリア」×、オーガニックゆうき「入れ子の水は月に轢かれ」⚪︎、ミヤギフトシ「ディスタント」△。
知らない作品が多い。アンテナを常にオンにしていないと追いきれない。
「2010年代の沖縄の小説は、厳しい政治状況の中で沖縄戦や米軍占領の記憶と向き合いながら、新たな表現を試みた時期である」
12月某日
朝、Duolingoで中国語レッスンをしようとアプリを開いたら「24年の学習記録」なる通知が。
「全体の上位1%にランクインしました。学習時間は1万2274分でした」だって。
始めたのが今年2月。この日で288日。日当たり42分かあ。
はじめのうちは朝・夜の数クエストだったのが、ある日、ランキングがあるのを知って、火がついちゃったんだなあ。やり込んでしまった。
中国語は最後の復習コースまでイッてしまったので、英語話者向けの中国語と中国語話者向けの英語にまで手を広げちゃった。
おかげで中国語はある程度上達したんだけれど、右肘の腱鞘炎(たぶん)、いわゆる一つのスマホ肘になっちゃった。もう2カ月ほど痛い。
はじめは寝ている時に肘がときどき痛むなあぐらいで、日中はなんともなかったんだけれど、そのうち前腕部外側に痛みが出るようになって、ヤカンを持ち上げるときに痛い。
この前なんかホテルのバイキングでコーヒーポットを持った時にズキリときて危うく落っことしそうになった。いまが痛みのピークならいいけれど。
腱鞘炎。パソコンの叩きすぎでなる人は職場でたくさん見てきたけれど、仕事ではなくDuolingoでなるとはね、ほんとヤレヤレだわ。
ということで、「Duoからお仕置きされないくらいちゃんとレッスンした?」なんて通知も来たが、いまは1日数クエストにとどめているよ。どんな「お仕置き」されるのか楽しみだよ〜ん。
「中国 日本の印象 大幅悪化」(3日付東京新聞)
言論NPOと中国国際伝播集団の調査。NPOによるコメントの「日本」を「中国」に変えればそのまま嫌中な方々に当てはまるよ。
「実際の『中国』を知らない人たちが、交流サイト(SNS)などを通じ『中国』の情報を得て、反感を募らせている可能性がある」
この「中国」を、「沖縄」や「アイヌ」や「クルド」や「韓国・朝鮮」や「LGBTQ」に変えても通用しちゃうんだよね、これが。
この日の東京新聞「発言」面から心に留めた記述を。
・「米国から日本に対し、自衛隊のベトナム派兵が要請されましたが(中略)当時の田中角栄首相は『日本には憲法9条があるから派兵できない』とその要請を断りました」(無職、82歳)
・「そのような事実は、交流サイトによる真偽不明の情報拡散によってかき消されてしまった。(中略)民衆はかくも簡単にコントロールされてしまうものなのか。『嘘も100回言えば真実になる』。ナチス・ドイツの宣伝相だったゲッペルスのこの言葉を目の当たりにした。民主主義が後退すると衆愚政治がおこり、それはやがて独裁政治へと繋がる」(無職、66歳)
12月某日
「国民民主・玉木代表、不倫報道受け役職停止3カ月」(4日、NHK)
なんだ、辞めないのか。政治屋の倫理基準は相変わらずゆるゆるだ。
玉木の不倫、これ単純な浮気じゃないよ。玉木の相手女性は憲法審査会を毎回傍聴してヤジを飛ばしていたそうじゃないか。惚れた男見たさ、応援したさだけではないだろ。この女性の背後関係、ぷんぷん臭いません? メディアはワイドショーレベルの表面的話題追従的取材じゃなく、きちんと調べたらどうか。
玉木はこのところ調子に乗りすぎてないか。衆院選で躍進? してキャスチング・ボートを手にしたからと、この前なんか石破首相に「原発の新増設」を要求していた。
福島原発爆発以来、東京電力管内が原発なしで電気をまかなっている事実を知らないのか、原発を絶賛稼働中の関西電力の電気料金が他の電力会社に比べ格段に安くなっていない現実をどう認識しているんだ。人口減で衰退国家化が進むこの国で本当に原発が必要なのか? 原発が事故って放射能で国土が汚染され、国富流出したら責任取れるのか、玉木。
(国富流出。懐かし〜。この言葉、福島原発事故で全原発が停止して輸入燃料を買うための費用が膨大になっている、と原発推進派が躍起になって唱えていたよね。
大量に漏出した放射能で人が住めなくなり、広大な国土が汚染された(福島県だけでなく、関東にもあちこちで放射線量が異常に高いホットスポットが見つかり、母乳から、水道水から、土埃から放射性物質が検出されたよね)ことのほうがよっぽどの「国富」喪失なのに、そのことには全く触れない、笑止千万な主張だったよね。
ちなみに今も居住できない帰宅困難区域の面積は309平行キロメートル=3月10日付日経=だよ。アッチ系の方々が何かとイキリ立つ尖閣諸島5・5平方キロメートル=外務省サイト=の56倍の国土、国富が喪われ、使い物にならなくなっているんですよ、ご存知か玉木? ご存知か自民党政治屋、ネトウヨ?)
そもそも玉木は信用できない。反社カルト統一教会のプロパガンダ紙「世界日報」だの、ハナダだかウィルだかのネトウヨ雑誌のインタビューを嬉々として受けたり、ポンニチ百田だの櫻井婆さんらのネット番組にのこのこ出演したり、煽動屋立花某とツーショットでニヤけていたり、目立ちたがり屋だの声のでかい奴にすり寄り手揉みする姿勢が露骨でな。いよ! 令和の風見鶏、というより節操なし! そもそも財務省の落ちこぼれ、先がなくなってなったデモシカ政治屋ではないのか。
そもそも国民民主が今の立場で調子こいていられるのは誰のおかげだ?
立憲民主党が大躍進して自公候補を大量に蹴落として過半数割れに追い込んでくれたからじゃないか。だのに与党になりたい病でよだれダラダラ垂らして自公に擦り寄っているさまは見るに耐えない。自党の公約のみ実現させようという身勝手、偏狭さにはうんざりする。
議席数を見てみろ。28議席国民民主、148議席立憲民主。国民は自党の利害のみで自民党にすり寄るのではなく、立憲と協議し野党統一要求として国民のための政策実現を目指すのが本筋ではないのか。それが民意に沿うというものだ。自民党のやりたいこと(自民党政治屋・富裕層の利益極大化、市民の利益極小化)を後押ししてどうする! よだれを拭って出直せ玉木、国民民主。
12月某日
韓国の少数与党不人気右翼大統領・尹錫悦(ユン・ソンニョル)が独裁体質をむき出しにしてきた。
3日夜中にいきなり戒厳令を発令、市民・野党議員の猛烈な反発を喰らって6時間後の4日未明に撤回。
以下、「戒厳令の夜」の詳報(5日付東京新聞、沖縄タイムスから)
「韓国 一時戒厳令 野党 尹大統領弾劾案」
「市民、軍の突入阻止 国会緊迫」
「非暴力で軍や警察阻止 民主主義が機能している」
「時代錯誤 市民は失望」
新聞の大活字が目に飛び込む。
【3日】
午後10時半ごろ、突然、尹大統領が「非常戒厳」宣言。
「北朝鮮の共産勢力の脅威から大韓民国を守る」「反国家勢力を消し去る」「北朝鮮の主張に従う勢力を撲滅する」「国会は自由民主主義を破壊する怪物だ」
荒唐無稽なネトウヨ・カルト妄言そのままだ囧r
11時半、陸軍大将がトップの戒厳総司令部が「政治活動禁止・言論統制」などの布告令発表。
戒厳宣言の直後から市民、議員が国会に集結。深夜、軍の兵士らが国会に入ろうとする。市民や議員はソファや机を積んでバリケードを作り、消化器を吹きかけて突入を阻止。ソウル市内には装甲車やヘリコプター。
【4日】
午前1時ごろ、国会に集まった与野党議員190人全員の賛成で戒厳解除要求決議を可決
午前4時半、尹氏が非常戒厳解除発表。軍も撤収。
午後2時40分ごろ、野党6党が尹氏の行為は「憲法違反」として大統領弾劾決議案を提出。
韓国市民の動きは見習いたい。
市民は国会前に集まり、危険を顧みず兵士ともみ合い、議員たちが国会に入る道を開いた。兵士を押し退け、フェンスを乗り越え国会入りした議員もいた。「戒厳撤回」「尹錫悦を弾劾しろ」とシュプレヒコールを上げ続けた。
追記;
(6日付沖縄タイムス)
・「大統領弾劾案あす採決 与党の造反焦点」
・「前国防相 出国禁止に」
・「非常戒厳下の6時間 与野党代表の拘束狙う 中央選管にも兵士展開」
(7日付東京新聞)
・「尹氏弾劾 賛成の意向 韓国与党代表『職務停止必要』」
・「迫る採択 与野党心理戦 『政治家逮捕を指示』情報も」
・「韓流民主主義のチカラ 『非常戒厳』若者ら立ち上がる その時、民衆は軍の方へ向かった 光州事件が市民を変えた」(こちら特報部)
・「ノーベル文学賞ハン・ガンさん会見 母国の混乱『ショック』」
授賞式のためストックホルムに滞在中のハンさんは「あの夜、武装車両を止めようとした人がいた。市民の勇気ある行動を目撃した」(共同)
・「韓国戒厳令と緊急事態条項」(社説)
改憲を目指す自民党は(中略)国会議員の任期延長や内閣が法律と同じ効力を持つ政令を制定できること、一時的な私権制限を可能にすることを盛り込んでいます。いくら非常時とはいえ国権の最高機関で唯一の立法機関である国会から立法権を奪い、基本的人権を制限することに、妥当性はありません。
(8日付東京新聞)
・「韓国大統領弾劾 廃案 与党退席、投票不成立 党利優先、民主主義に汚点」
・「尹氏 採決前に謝罪 揺れた与党、政権固執」
・「尹氏退陣論議、本格化も」
・「ソウル騒然 市民ら集会 国会前に15万人」
(9日付ハンギョレ新聞、日本の新聞は9日付休刊)
韓国リベラル紙、ハンギョレ新聞1面がすごい。
弾劾採決の際に退席した与党議員全員のガン首写真をずらりと掲載している。
見出しは「내란 편든 '역사의 죄인' 105명」(内乱に味方した『歴史の罪人』105人)
こうして悪党どもの顔と名前を歴史にきっちりと刻むことができるのが新聞。
(10日付東京新聞)
・「尹大統領 出国禁止に 韓国与党代表『国政に関与せず』」
・「最大野党『大統領権限の恣意的委譲』『明白な憲法違反』と批判」
・「『首相と与党が大統領代行』に疑義」
・「検察・警察、内乱容疑で捜査開始」
「Newsweek」(12月17日号、10日発売)
・「独裁政治の記憶と教訓が大統領のクーデターを止めた」
尹は支持率20%前後に低迷、「大統領夫妻の不正疑惑は深まるばかりだった。それで尹はリベラル派の政治家やジャーナリストの事務所や自宅を片っ端から捜索させ、ろくな根拠もないのに野党指導者・李在明(イ・ジェミョン)を刑事告発」するなどやりたい放題だった。
(11日付東京新聞)
・「尹退陣2〜3月案 韓国与党」
・「野党は弾劾再発議へ」
(12日付東京新聞)
・「韓国検察 元国防省を逮捕 警察庁長官も 内乱の疑い」
・「弾劾デモ 全国に拡大」
・「大統領の戒厳令 どう見ても違憲」
(13日付東京新聞)
・「尹大統領 早期退陣応じず 『弾劾、捜査立ち向かう』」
独裁者が開き直ってきたよ。
・「野党 訴追案再提出」
・「韓国与党混乱 国民の不満ピークに」
(14日付東京新聞)
・「韓国大統領弾劾案きょう採決 与党複数議員 賛成の意向」
与党「国民の力」の議員、弾劾しなかったら次の選挙は落選確実だよ。
(15日付東京新聞、ハンギョレ新聞)
・「韓国大統領 弾劾可決 職務停止、罷免判断へ 与党一部議員が造反」
・「市民の怒り、政治動かす」
・「尹錫悦の3年…公正と常識無視し『憲政破壊』へと暴走」
今回は全300議員(共に民主党170、その他野党・無所属22、国民の力108)が投票。賛成204、反対85、棄権3、無効8。賛成が3分の2の200を超えた。与党国民の力からは12人が造反した。
次の焦点は、憲法裁判所の判断。180日以内に罷免の可否を判断する。
韓国には民主主義が根付いていると改めて感じた出来事だった。さすが軍事独裁政権に対峙し、済州島事件、光州事件など軍の弾圧、虐殺にひるまず闘い抜き、民主主義を勝ち取った国民だ。権力者の暴走に歯止めをかけることができる韓国の方々に敬意。
ひるがえって日本で同じことが起きたらどうなるか。子羊よろしく従順に従う姿しか思い浮かばない。
軍隊はどうか。
韓国の戒厳軍は「本気になれば10分から15分で制圧できたが、やらなかった。(中略)軍の『協力しない意志』が存在したことが明らか」(朝鮮日報)。
自衛隊に同じことができるか?
「心配なのは、右翼論客と結び付き、靖国神社への集団参拝を繰り返す自衛隊の旧日本軍への回帰の兆候だ。旧日本軍は市民を守らなかった。守ろうとしたのは天皇を戴く「國體」だ。「國體」を守るために、市民を撃つ、などということを自衛隊が決してしない、という保証は無い」(12月8日付東京新聞「本音のコラム」)
日本軍が住民を守らなかったことは沖縄戦における住民虐殺、壕からの追い出し、自決強制哉、満州トンズラが証明済みだ。自民党に命令されるがまま同胞を撃ち殺し、踏み潰し、蹴散らす姿が脳裏をかすめる。
自分の頭で考え、行動できる自衛官がたくさんいてほしいと願うが、期待薄だろうな。
尹の自己保身、被害者意識の肥大さ、ネトウヨ・勝共狂信カルト意識丸出しの「共産主義勢力ガー」にも辟易した。
が、北朝鮮との深刻な対立の源をたどれば、大日本帝国の朝鮮侵略、植民地化にいくつのだよ。
そこのところを踏まえもせず、知りもせず、表面の事象だけ見てあれこれ偉そうにコメントしている輩の軽薄さにもうんざりだよ、民放のワイドショー、インプレ稼ぎのSNS・ユーチューバーさんよ。引っ込んどれ。
しかし、権力にしがみつく執念、往生際の悪さ、自分かわいさぶりは、職員を死に至らしめた兵庫県知事並みだ。
それだけに、独裁者を粉砕した韓国、再選させちゃう日本……民主主義の大切さをわかっている韓国と、ノー天気で未熟な日本の違いがひときわ際立つんだな、これが。
12月某日
陽も傾きかけた午後、デスクでふあぁぁぁと背伸び欠伸(あくび)をしていたら、スマホにピコンと速報が。
「中山美穂さん死去、54歳」。ええー。
ミポリンといえば、映画「ビーバップ・ハイスクール」(1985)、「波の数だけ抱きしめて」(1991)が好きでした。
「ビーバップ」は、「この順子さんにお似合いの奴がいるかねぇ。根性あって、腰使いの鋭い奴がさあ」などとうそぶくスケバン宮崎ますみの迫力に押されていたけれど、不良連中に襲われロングヘアーを刈られるなど、体当たりの演技でした。「痛くないわよ。こんなの、ちっとも平気よ」と気丈で健気でした。
「波の」はもうバブル感もろ出し映画なんだけど、日焼けした美穂ちゃんが湘南海岸でミニFMのDJをやっていた。
「若い女性がレコードのビニールを爪で器用に開封し、ジャケットのにおいをそっと嗅ぐ。笑顔になる」(8日付東京新聞「筆洗」)
松下由樹さんなんか完璧なガングロで、別所哲也なんて軽佻浮薄丸出しのパブ屋だし、そんな中で美穂さんだけは落ち着いて爽やかな湘南の風のような雰囲気を醸し出していた。
なかなか告白してくれない奥手の織田裕二に「やられちゃうぞ、誰かに」と、ほおを膨らませ心の中でつぶやくシーンが胸キュンでした。
でも、この映画、ラストシーンは、いま見ると完全にアウト。
ビーチで主役の青年の一人が女性のお尻を撫で回す。それを見ていた仲間が「あいつも成長したな」。
これが90年代まで「普通」だった、と分かる場面だ。
ドラマ『ママはアイドル』(1987)、『若奥様は腕まくり』(1988)もおもしろかったなあ。『おくさまは18歳』(1970)の岡崎友紀さん以来の、若奥様が似合う役者だったなあ。
デビュー作『毎度お騒がせします』(1985)もすごかったよ。当時15歳の彼女の下着姿やバスタオルえっち巻き姿にドキドキワクワクしたもんです。
なんて職場のオヤジどもが男ゆんたくしていました。
合掌。
追記;
「水が張られた浴槽内に座った状態だった」(7日付東京新聞)
「中山さん死因、入浴中に起きた不慮の事故」(10日付東京新聞)
ヒートショックかしら。
冬は入浴前に暖房で浴室を温めている。深夜のトイレが寒いよね。ドテラを羽織るようにしているんだけれど。
沖縄タイムスの連載「日中戦争と沖縄 南京に向き合う」(全7回)が6日付で終了。
圧巻は第5回「牛島は中国で何をしたか 南京侵攻 旅団長として参戦」(4日付)、第6回「長勇、南京侵攻軍の参謀 中国人対応『ヤッチマエ』」(5日付)。
沖縄戦で第32軍司令官を務めた牛島満(1887〜1945)と参謀長だった長勇(1895〜1945)は南京大虐殺の下手人だった。この事実を知っているナイチャーはどのくらいいる?
記事によると……
牛島は南京戦に参戦した第6師団の歩兵23連隊(宮崎・都城)と45連隊(鹿児島)の旅団長。
45連隊が侵攻した上新河にある追悼碑にはこう刻まれている。
「多くの武装解除された兵士と一般住民など2万8730人がここで殺害された。日本軍は極めて残酷で、溺死させたり銃で撃ったり日本刀で切ったりした。女、子どもを強姦した」
長は南京に攻め込んだ上海派遣軍の参謀。「南京占領直後に長江岸の下関(シャーカン)にいる中国人への対応を問われた長は『ヤッチマエ』と命じた」(南京攻略戦総司令部専属副官の投書)
長はさらに日本軍慰安所の設置に関わっていた。
「迅速に女郎屋を設ける件に就き長中佐に依頼す」(上海派遣軍参謀長・飯沼守の日記、1937年12月19日付)
「虐殺や略奪など暴虐の限りを尽くした中国戦線の雰囲気そのままに、日本軍は沖縄にやって来た。牛島と長が中国で何をしたのか、それは沖縄戦を知る上でも欠かせない」(テレビディレクター・原義和さん)
「南京大虐殺と沖縄の住民虐殺の関連性、そして牛島、長といった沖縄戦指導者の戦歴は、沖縄戦の本質を理解することにつながる」(沖縄大・又吉盛清客員教授)
今の自衛隊は大丈夫か。沖縄駐留自衛隊第15旅団のホームページは、こんな牛島の辞世の句「秋待たで 枯れ行く島の 青草は 皇国の春に 甦(よみがえ)らなむ」を掲載していた。
本土決戦への時間稼ぎで沖縄住民を戦闘に巻き込み、あまつさえ住民を虐殺した日本軍を、沖縄戦を美化していると地元メディアが報道。今は掲載をやめているが、ほとぼりが冷めたらシレっと再掲するかもね。
12月某日
「園児我慢の『日常』今も 米軍ヘリ部品落下 きょう7年」(7日付沖縄タイムス)
2017年のこの日、宜野湾市の保育園の屋根に米軍ヘリの部品(高さ9・5センチ、直径7・5センチ、厚さ8ミリ、重さ213グラム)が落下、「ドーン」という衝撃音とともにへこんだトタン屋根は現在もそのまま。
米軍は部品が大型輸送ヘリCH53の部品であることを明らかにしたが、落下の事実は認めていない。
「『ドドドドド』。独特の重低音とともに、米軍普天間飛行場所属のMV22オスプレイが頭上を通過していった。騒音で会話がかき消されるため、園児たちは米軍機が現れると自然と黙り込む。(中略)園長は『大好きなおしゃべりを我慢することが子どもたちの日常。理不尽ですよね』」
「仏内閣 3カ月で総辞職」(7日付東京新聞)
・マクロン大統領の少数与党「与党連合」バルニエ首相が社会保障関連予算案を採決なしに強制採択
・国民議会(下院)最大会派の左派連合「新人民戦線」が反発、内閣不信任案を提出
・これに第3勢力の極右「国民連合」が乗っかり、内閣不信任案が可決
左派連合が勝利した7月の下院総選挙の結果をすんなりマクロンが受け入れ、政権運営を左派連合に委ねればよかったんだよ。
決選投票で極右が第1党になるのを阻止するために「左派」と手を組んだのだから、その枠組みを維持することはできたはず。ところが選挙が終わった途端、マクロンの左派嫌いが頭をもたげ、中道右派「共和党」と手を組んだ挙句の結果がコレ。
民意をないがしろにした政権は続かない、ということを証明した形だ。
追記;
マクロン大統領を支える中道政党「民主運動」のバイル氏が首相就任(15日付東京新聞)。
最大会派「新人民戦線」を無視したままなら早晩行き詰まるのは必定。
東京新聞文化面の「文人たちの日々好日 コーヒー讃歌」を読んでいてコーヒーが飲みたくなった。
「昨日高崎の方の人からブラジルコーヒーの缶入(かんいり)とサッカリン錠というものをもらいました。早速いれて久しぶりのカフェノワールを賞味しました。クラッカアの無いのだけが残念でした」(1947年、高村光太郎が後輩の詩人宮崎稔へ宛てた手紙)
カフェノワール。なんて素敵な響きでしょう。これからはブラックコーヒーではなく「カフェノワール」と言ってみることにしましょうか。
読書面に気になる本が。
保阪正康さんの『戦争という魔性 歴史が暗転するとき』(日刊現代)。
「なぜ、戦前・戦中の人々は戦意高揚に踊らされたのか(中略)『当時の反戦世論者のよりどころが解体される歴史を確かめたかった」と著者。
幸徳秋水、堺利彦、平民新聞、日露戦争、大逆事件……
「政府は社会主義者らを恐ろしい犯罪を考える人々だと宣伝。思想や政治運動を取り締まる特別高等警察も設置した。『国家権力は、不都合な思想を弾圧する時に国民に恐怖と憎悪を与え、これを下敷きに治安立法を成立させるんです』」
今でも、そのすり込みが解けない人がたくさんいるよね。むしろ増殖してないか、社会主義、共産主義のみならず、リベラル、声を上げる普通の人たちにまで憎悪を向ける極右・ネトウヨ、勝共狂信カルト・戦前回帰神社カルトな気持ち悪い人がたくさんいるもんね。
12月某日
日曜日。午前、中央図書館。除籍図書、「裸の大将放浪記 第二巻 放浪日記 戦中・戦後編」(山下清、ノーベル書房、1979)をもらってくる。
目次の見出し「神の国だのにどうして負けたんだろう」「兵隊はひっぱたかれる」「一日に何回も空襲がある時もある」「戦争に負けたからがっかりして不ゆかいになるから悪い人が多くなる」などなど。
子どもの頃、芦屋雁之助さんのドラマ、ときどき見ていたなあ。幼なじみのタルヘーだの男子どもが「ぼくは、⚪︎⚪︎なんだな」なんてよく口真似していたっけ。
で、最近、図書館に行くたびに除籍本をもらってきちゃうんだなあ。どんどん積ん読が増えちゃうんだな。
映画「懲役太郎 まむしの兄弟」(1971、菅原文太、佐藤友美)を見ていたら、暴力団の抗争を伝える毎朝新聞の紙面の隅にこんな見出しが。
「沖縄から派兵出動 ベトナム戦争危機の場合」
復帰前の沖縄の混沌、ベトナム戦争の泥沼、明日の命も不確かな殺気に満ちた米兵の乱暴狼藉……オバー、オジー、母からいろいろ聞かされたし、自分でも沖縄近現代史は勉強した。いまの沖縄の置かれた状況を考えると、ほんと歴史は地続きと実感するさ。
この映画を見終わって、なぜかオキナワン・ロックバンド「紫」の音楽を聴きたくなってSpotifyで聴いた。
みつきは映画を見るとき「映画の中の沖縄」「映画の中の新聞」に注目している。こんなところに沖縄が、って場面に気づくとうれしいし、楽しい。新聞の、映画の本筋とは関係ないはじっこの記事に、制作当時のニュースが載っていると、時代の空気に触れた思いがする。
例えば「蒲田行進曲」(1982)。
飲み屋でクダを巻く大スター銀ちゃん(風間杜夫)と取り巻きの大部屋俳優ら(平田満、萩原流行ら)。銀ちゃん、誰もサインをねだりに来ないので超不機嫌、泡盛「どなん」をラッパ飲みする。
にしても、風間杜夫さん、いい男すぎる。イケメンなんて言葉では物足りない美しさ、凛々しさ、カッコ良さ。
いま、この映画の応援上映をやったら、それこそ「銀ちゃんカッコいいー!」の大合唱になるんじゃないかしら。松竹さん、上映してー。
例えば「キングコング対ゴジラ」(1962)。
毎朝新聞の1面「ゴジラ復活す 再び人類絶滅の危機」の大見出しの片隅に「沖縄調査団 現地米側は冷淡 積極協力望めぬか」とある。時の暴君キャラウェー高等弁務官に振り回されている様子がうかがえる。
例えば「温泉スッポン芸者」(1971)。
冒頭、いきなり沖縄が登場。京都のストリップ劇場の舞台に飾られている大看板「沖縄返還 本土復帰特別公演 新星 三条さゆりショウ DX東寺」。なんだ、これは? と爆笑しました。
例えば「金曜日の寝室」(1978、日活ロマンポルノ)。
加山麗子さんが買い物に行く肉屋のポップ広告。「おきなわ産和牛販売中 牛モモ肉100g360円……」
例えば「トラック野郎 度胸一番星」(1977)。
千葉真一率いる、原発や米軍、大資本に故郷を追われた怒れるジョーズ軍団の一員、沖縄(南雲佑介、宮古島出身)、「俺は沖縄だ。(故郷は)飛行場の冷てえコンクリートの下で眠っているよ」
例えば「菊とギロチン」(2018)。
播田美保さん演じる女相撲力士の四股名は「与那国」(琉球出身、髪は沖縄のカンプー)。相撲小屋傍らのお堂で女力士一行食事中。与那国「あふぁさぬ。まーこーねん(味が薄い、まずい)。くれ食えんやっさ」
例えば「我等の生涯の最良の年」(1946)。
パーティーでのスピーチ場面。「沖縄で、少佐が来て『あの丘が見えるか? 小隊を率いて占拠せよ』と。結局、丘を奪い取れず戦闘に敗れました」
例えば「怪獣大戦争」(1965)。
「明神湖々底に放射能 ゴジラ存在は確実」の紙面の端っこに「山口組系の五人逮捕 恐かつ」。この時にはもう跋扈していたのか。
例えば「スパルタ教育 くたばれ親父」(1970)。
若尾文子が手にするスポニチ。「正しかった主審の目 長島の本塁突入、カメラ判定もセーフ」。ミスター、現役バリバリでした。
(でも映画で使われたスポニチは映画用に作ったものらしい。実際の本塁突入写真は1969年日本シリーズの土井のもので、セーフ判定に阪急の捕手が激怒し審判ドど突いて退場になった事件のシーンで、映画では背番号6が長嶋の3に加工されている)
例えば「ゴジラ」(1954)。
新聞にゴジラ関連の見出しが踊る。だが記事本文は全く関係ない内容。「原因不明の沈没事件続出」と「各国の調査団 続々到着」の記事には「エロ本の書名をあげる事自体……」という文章が。これを紛れ込ませたスタッフのほくそ笑みが見えるようです。
例えば「チャプリンの殺人狂時代」(1947)。
ル・フィガロ「ナチスがスペインを空襲」。死刑台に向かうチャプリンのセリフ「戦争や紛争、これは全てビジネス。1人の殺害は犯罪者を生み、100万の殺害は英雄を生む。数が(殺人を)神聖化する」はあまりにも有名。
例えば「少年時代」(1990)。
1945年8月8日付毎日新聞「B29、広島に新型爆弾 落下傘開き空中で破裂 相当の被害生ず」「特攻精神の昂揚 独自の我国防心理学」、同16日「玉音曇らせ給ふ 全国土・熱涙に震ふ」
♪青空に残された 私の心は夏模様……
例えば「風立ちぬ」(1976)。
信濃毎日新聞「徴集猶豫は停止」「國民動員防衛を徹底」「いで征く學徒けふ壮行の式典」
戦争が引き裂く山口百恵ちゃんと三浦友和の純愛……
♪たとえこの身が滅ぶとて 幾々千代に さぁ咲き誇れ〜、って強制される嫌な時代は真っ平ごめんです。
8日付沖縄タイムス。連載「語れども語れども うまんちゅの戦争体験 490回」を読んでいて息を呑む。
「摩文仁の岩陰に隠れていた時のことだ。岩陰付近に爆弾が落ち、近くにいた男性の後頭部が吹き飛ばされ、脳みそが動いているのを見た。そんな光景を見ても、怖いという感情は湧かなかった。(中略)戦争で青春を奪われた。県立第二高等女学校の合格通知をもらったまま、通うこともできず、そのまま戦争に巻き込まれた。」(麗子さん、92歳)
反戦の決意を改めて固める。
「落選者、執行部を批判 衆院選大敗、石破首相『私の責任』と謝罪―自民」(8日、時事)
木から落ちた猿どもがギャースカブースカ文句たれたってさ。
石破は謝罪する必要ないだろ。自民党安倍派の裏金カルト落選議員が何を偉そうに批判しているんだ。落選は身から出たサビ、自業自得、自己責任だろ。自民大敗はあんたらの悪どい行いが原因だと気づいていないのか。
こんな連中は二度と国政の場に戻ってこなくて結構。その方が国のためだ。
落選議員は「裏金問題で有能な政治家の方々が追放されている」などとボンクラ発言しているホリエモンのところへ物乞いにでも行っていればよろしい。
12月某日
通販生活が8日から始めた「#模擬国民投票」、選択的夫婦別姓に「賛成」しました。14日まで。
追記;
結果は以下の通り。
「選択的夫婦別姓を保障する法律を制定する」
賛成88・8%(2839)
反対11・2%(358)
12月某日
「シリア・アサド政権崩壊 反体制派が首都掌握」(10日付東京新聞)
アサドはロシアに亡命。
シリア政権はロシア・イランが後ろ盾。反体制のシリア解放機構は国際テロ組織アルカイダ系が前身で米国と国連からテロ組織指定を受けている。これにシリア北西部を支配するクルド人勢力がどう絡んでくるのか。
米軍はシリア内の「イスラム国」(IS)の拠点多数を空爆、イスラエルも空爆を行い、軍隊がゴラン高原を占拠した。
どうなっちゃうんだろう。解放にわくシリア市民を見ながら心配だけが募る。
仕事帰りに本屋。
「文藝春秋」新年特大号(1550円)。「昭和100年の100人」が気になって買おうとしたが、成田悠輔なんてのが、何やら対談している記事が巻頭だったので、買うのはやめた。いまさら成田が何を語ろうと信用しないし興味もないもんね。それになんだ、あの奇をてらったセンスまるでなしの丸四角メガネは。
続いてコンビニ。
こんな雑誌を見つけた。
「昭和の不思議101 遊郭があった時代」(大洋図書、630円)。
目次を見ると興味のある記事がいくつかあったので購入。
・「日本軍と慰安婦」
・「沢木耕太郎の宿泊した娼館は旧日本軍の慰安所だった」
・「『兵隊やくざ』と慰安婦」
裏金安倍晋三一派と自民党&ウヨク・カルトのせいで、今もこの問題は解決していない。勝新太郎の映画『兵隊やくざ』シリーズ(1965〜)は「ヒロインが満州、北支の慰安婦」だそう。
・「軍艦島に遊郭があった時代」
ドラマ「海に眠るダイヤモンド」の島じゃないか。
昭和31年(1956)まで3軒存在していた、廃業後は今のデリヘルのような業態に変わり、「性のはけ口」となっていた、と。
・「昭和性愛歌謡の女王 青江三奈 ため息ついてミリオンセラー」
彼女の「伊勢崎町ブルース」は、映画「ウォーターボーイズ」(2001)で、玉木宏がアフロヘアーに燃え移った火を消すためにプールに飛び込む大爆笑シーンで使われていた。
♪(タラッタ、タラララッタラ)あーん、あーん
・「童貞も処女も夢中になった『青春小説』」
昭和30年代、駆け出しの小説家は青春小説で糊口をしのいでいたんですって。佐藤愛子、瀬戸内寂聴、川上宗薫……ギリギリの表現で読ませるテクニック。私の好きな富島健夫のことも書いてあった。「おさな妻」が大ブレイク。読んでみたかったな。
・「文学で巡る日本全国遊郭・赤線跡」
飢餓海峡、青べか物語、天城越え、坊ちゃん、痴人の愛、辻の花、泥の河……
・「闇の女 ラクチョウのお時が生きた時代」
朝ドラ「ブギウギ」で田中麗奈さんが演じていた役のモデルだ。有楽町のガード下って今でもそんな雰囲気が残っていなくもない。
・このほか伝説の街娼ヨコハマメリー、作家の永井家風、田村泰次郎を取り上げた記事など盛りだくさん。
この雑誌はお買い得だ。コンビニ本だが、お気楽に一読してポイッとしちゃうにはもったいない。「文藝春秋」なんかより価値ありだ。
男性向け雑誌らしく、広告はエロ系ばかり。
「熟女と出会う」「LINEですぐ会える」「誰にもバレない包茎治療・亀頭増大」「速攻で奮起 これさえあれば女性も昇天」「あの男優も愛用!毎日朝勃、性欲も復活」「硬さ!太さ!長さ!だけじゃない、いざというときの自信を取り戻す!」「この一粒が男の自信を取り戻す!」……
あのお方らの口癖、「日本を取り戻す!」だの「MAGA!」だのって、コンプレックスの裏返しだったのかよ、ハハ。
12月某日
松井蒼馬さん「1面、降版します 特命記者の事件簿」読了。
やっぱり新聞記者出身の文章は読みやすい。すんなり頭に入ってくる。
日々の紙面づくり、(紙面を印刷工程に送る)降版時間直前のハードさ、緊迫感といったら。ナツコはこんな毎日を送っているんだと、ちょっぴりうらやましくなった。
実は新聞記者って、みつきの憧れの職業だったのよね。琉球新報、毎日新聞、読売新聞、NHK、全部落っこっちゃった。
「整理部記者には、創造力や芸術性といった才能が求められる。取材先との駆け引きや忍耐力が必要な出稿部記者とは一線を画する。にもかかわらず、社内での地位は低い。前科持ちの訳アリ記者の島流し先、傍流部署としての認識が強いためだ」
そうなんだ。
「絵を描くのと同じでね、たとえ同じ原稿でも、整理部の作り方一つで、全然違う作品になるの。魅せる記事にお化粧できるのよ」
そうか。確かに。この本を読んで、新聞の見出し、レイアウトに関心がいくようになった。
「あ〜、これティーバッグじゃなくて、ティーバックになっているよ〜」の「ティーバック事件」には爆笑。
「出稿部、整理部、校閲部、幹部席、印刷工場(中略)何重ものチェックを掻い潜り」下着の「ティーバック」が1面の大活字に。
「なかなか原稿は来ない。ウチら整理部が原稿を催促に行くと、露骨に嫌な顔をされることだってある(中略)それでも降版時間というギロチンは毎日やってくる」
ナツコも言っていたっけ。「毎日ドタドタバタバタ。おしっこちびりそうになる」って。
(「タニグマー小説集1「ノーズロ」参照)
12月某日
12日付東京新聞にノーベル平和賞・田中熙巳さん、ノーベル文学賞ハン・ガンさんの受賞演説全文。
「何十万人という死者に対する補償は一切なく、日本政府は一貫して国家補償を拒み、放射線被害に限定した対策のみを今日まで続けてきています。もう一度繰り返します。原爆で亡くなった死者に対する償いは日本政府は全くしていないという事実をお知りいただきたい」
田中さんや被爆者が国家補償にこだわる理由。それは「二度と戦争をさせないため」。
「国民に対し国が戦争責任を認め、被害を補償するとなれば、とてもしきれる額ではないでしょう。その負担の大きさこそ、生身の体を持たない国家が感じられる『痛み』であり、戦争へのブレーキになり得ます。田中さんの言葉は、すべての国家に向けられた根源的な問い掛けです」(15日付東京新聞)
「私は8歳のあの日のことを今でも覚えています。(中略)降りしきる雨を見つめながら、腕やふくらはぎに湿り気を感じつつ、私は突然理解しました。私と肩を寄せ合いながら立っている人たちも、通りの向こう側の人たちも、一人一人が独自の『私』として生きているということです。それぞれが、私と同じようにこの雨を見つめ、顔に湿り気を感じているのです。数多くの一人称による視点を経験した驚きの瞬間でした。(中略)文学を読み、書くという営みは、同じく必然的に、生を破壊する全ての行為に真っ向から対立するということです」(ハン・ガンさん)
社会面にはノーベル平和賞関連記事。
「終わらぬ病の恐怖 それが被爆 長崎の医師、オスロで訴え」
「投下60年となった頃、爆心地で被爆した女性に白血病が見つかった。それまで大病は判明していなかった。『先生、やっぱり原爆が私の体に生き延びていたんですね』」
スポーツ面にはこんなマメ記事が。
マラソンのロス五輪(28年)代表選考に「ファストパス」導入。
男子2時間3分59秒(世界記録2時間0分35秒、日本記録2時間4分56秒)、女子2時間16分59秒(同2時間9分56秒、同2時間18分59秒)を突破した最速の選手は代表決定だそう。
ディズニーのファストパスは知っていた。人気ラーメン店でも導入されたってニュースもあった。マラソンでもかあ。あちこちで広がりそう。でも、大阪万博は不要だな、あの不人気ぶりじゃあね。
(11日付東京新聞によると、前売り券販売目標1400万枚に対し販売数は半分の740万枚。それも「大半は企業による購入」。一般からはそっぽを向かれている)
12月某日
ああ〜あぁ〜あ、また日本人の犯罪かよ。
・自殺装い踏切で男性殺害。スマホに暴行の画像・動画。熱湯、プロレス技…「教育のため」。 退職直前 給与現物支給。塗装会社の社長(39歳)ら4人逮捕。
・経営者(58歳)が「連日性暴力」提訴へ。技能実習生のカンボジア女性。栃木のイチゴ農園「断れば帰国と脅された」。女性は妊娠、中絶、その後も性的暴行が続いた。
・生徒に性加害 元校長(57歳)懲役9年。教師と生徒という圧倒的な上下関係を背景にした犯行で「巧妙かつ卑劣」と東京地裁。元校長は勤務先の中学で女子生徒に性的暴行をして1週間のケガを負わせた。また別の女生徒のわいせつ画像が記録されたデジカメを所持していた。
(以上、10日付東京新聞)
・首相官邸の事務官(40歳)逮捕。 12歳と13歳の中学生2人に4万円を渡し駐車場に停めた車内で性的暴行。
(11日付毎日新聞)
・外務省職員(62歳)逮捕。 電車でわいせつ疑い。混雑した車内で20代女性と背中合わせに立って後ろ手で体を触るなどした。
(12日付東京新聞)
・女性起業家にセクハラ横行。「愛人になれば月100万あげる」「性行為をすれば投資する」などと投資家やベンチャーキャピタリストがやりたい放題なんだと。スタートアップなんて官民あげてもてはやして、やってることは性犯罪。大学3年の時、AI関連技術を開発してVCから投資を受けた女性起業家はセクハラを受け精神疾患を発症。「チャットGPTを超える技術を開発しようと思っていたが、今はその気持ちがない。人を大切にしない国でイノベーションなんて起きない」。ほんと、ひどい国だ。
(13日付東京新聞)
・ベンチャーキャピタル大手のジャフコで執行役員らが女性契約社員に性暴力。不貞行為を迫られたり、酒席で性的発言を受けたりした。被害を会社に申告すると、当時の社長は「女性社員は我慢してきたから」と言われ、雇い止めにあった。
(14日付東京新聞)
どうやらジャフコの本社ビルはペニスの形をしているみたいだな。
・父から性被害の女性、苦しむ仲間のため法廷へ。「家庭内の性被害は見えにくい。被害者が声を上げ、受け止められる社会になってほしい」。女性は中学から高校2年生まで、父親(53歳)に繰り返し性行為を強要された。
(15日付東京新聞)
大企業社員の犯罪も後を絶たない。
野村証券の元社員が顧客に対する強盗殺人未遂などの罪で起訴された。元行員が貸金庫から時価十数億円を盗んだ三菱UFJ銀行は会見すらしていない。
(6日付東京新聞)
レイシストの皆さん、危険なのはアンタらと同じ日本人の方でしょうが。現実を見なさい。
12月某日
13日付東京新聞によると、「今年の漢字」は「金」。五輪金メダルと裏金の「金」だそうです。
清水寺管主の揮毫(きごう)が達筆すぎて「重」にしか見えなかったのは私だけかしら。
ちなみに「金」が選ばれるのは5回目。
娯楽面に、使えそうな記事発見。志磨遼平さんの「バンドマンのライフハック」。一着しかないスーツ、明日も着る。どう洗濯?
・まず大きめのバスタオルを用意
・それを広げて衣類をのせ、端からくるくる「すまき」にする
・棒状になったそれを青竹踏みの要領でひたすら踏む
・全体重をのせ、しっかり何度もふみふみする
・あっというまに半乾き程度まで水分が抜ける
・あとは吊るしておくだけ
「乾燥気味のホテルの部屋であれば数時間で乾いてしまいます」
なるほど、みつきも出張の際、やってみようかしら。シワがどうなるかちょっぴり気になるけれど。
12月某日
土曜日。中央図書館。
「月刊シナリオ」24年12月号を借りる。
「雨の中の慾情」(つげ義治原作、成田凌、中村映理子、中西柚貴、李杏)を読む。雷雨のバス停、男の言うままに服を脱いで犯されてしまう女性。冒頭から引き込まれる。
男「金物をつけてると危険ですよ」
男「(ズボンを脱ぎながら)そのボタンも」
男「ブラジャーの留め具も。金具ですね」
男「(パンツを指し)あ、パンツもナイロ ンですね。それもこすると静電気が起こるんです」
男は背後から女のパンツを下ろし後ろから挿入する。
バス停で雨宿りしただけなのに、なんでこういう展開になるんだろう、これが不条理。
映画を見たいけど、現時点で上映館は極めて限られる。うちの近くの映画館、上映していたけれどレイトショーの1回だけ。終映は11時近く。迷っているうちに上映、終わっちゃった。
除籍本、今回は文庫本3冊もらってくる。
・森達也「虐殺のスイッチ」(ちくま文庫、2023年)
「一人すら殺せない人が、なぜ多くの人を殺せるのか」(表紙より)
ナチスのホロコースト、クメールルージュの大量殺人、関東大震災の朝鮮人虐殺、ルワンダ・フツ族のツチ族虐殺……今も続くシオニストによるパレスチナ人虐殺。明日にも起こるかもしれない日本人による外国人虐殺。
・江戸川乱歩「屋根裏の散歩者 他六篇」(春陽堂、2012)
「屋根裏」は中学生の時、国語の女先生が授業で朗読したんだ。先生は乱歩のファンだと言っていた。他人の私生活をのぞき見る。親の部屋? 絶対やだ! ナツコの部屋? みてみたいかも。あこがれのあの人の部屋? 絶対みたいかも! どんなだろ。逆に、みつきがあんなことをしているところを天井からのぞかれたとしたら……なんて妄想していたっけ。先生の影響で乱歩は気になる作家になったのでした。
満島ひかりが明智小五郎を演じたNHKのドラマ「シリーズ・江戸川乱歩短編集」(2016年)の「屋根裏」もよかった。彼女は同シリーズの「人間椅子」で人の潜むソファにうっとり座っている姿が妖艶でした。
乱歩といえば、エドガー・アラン・ポーだけど、みつきは珍しい本を持っています。
これは数年前の除籍本なんだけれど、
「世界文学全集11ポー傑作集(河出書房新社、390円、1962年初版、65年14版)
見返しにこんな書き込みが……
「美紀子、久子
昭和四十一年一月十八日
満十六歳
誕生日プレゼントとして
親愛なるお二人からいただく」
1950年生まれだから、ドンピシャの全共闘世代。今年74歳。
一冊の本にも「物語」がありますね。
・岡本太郎「青春ピカソ」(新潮文庫、初版1953)
岡本太郎がピカソと語り合う。この前行った箱根の美術館にも岡本太郎の彫刻があった。
この積ん読必至の困ったマイブーム、除籍本集め、いつまで続くのかしら。
ノーベル平和賞を受賞した被団協のメンバーがノルウェーから帰国。待っていたのは歓迎の人波だけではありませんでした。
「広島被爆2世 二審も敗訴 援護の対象外、違憲性否定 広島高裁」(14日付東京新聞)
国は被爆者への補償からどこまでも逃げるつもりらしい。
この日の東京新聞1面トップも国が逃げ続けている問題だ。
「同性婚否定『憲法13条違反』 福岡高裁、初判断 幸福追求権の侵害」
法の下の平等を定めた憲法14条1項と、個人の尊厳と両性の本質的平等を掲げた同24条にも違反していると認めた。
※憲法13条「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする」
判決は、同性婚について、
・「法制度として認めない理由はもはや存在しない」
・「新たな家族を創設したいという願望は、男女と同性でなんら変わりがない」
・「婚姻は当事者の自由な意思に完全に委ねられ、血縁集団の維持・存続目的や宗教的立場からの介入は許されず、同性愛が疾患や障害との考え方はすでに過去のものだ」
と指摘。
「少数者の権利を尊重し保護することは、憲法が強く要請するところだ」と、法制化をサボタージュする国を批判した。
国は、カルトや極右のごく一部の極端な主張に引っ張られず、すぐ法整備すべきだ。選択的夫婦別姓も同様だ。
「国論を二分」なんてのは言い逃れで、国民の大多数が同性婚にも夫婦別姓にも理解を示しているのは各種世論調査でも明らか。さっさとやれ。
そもそも人権を守る、擁護する、差別をやめさせるのに、人権、差別を軽視する、無視する、侵害する方々の理解を得る必要はありません。
沖縄タイムスの1面トップは大事件のその後。
「米兵に懲役5年 少女を誘拐 性的暴行 那覇地裁」
16歳未満の少女へのわいせつ目的誘拐と不同意性交の罪に問われた米空軍兵(25)に懲役5年(求刑7年)を言い渡した。
在沖米空軍司令官は「被害者とそのご家族に与えた被害について深く憂慮している」と神妙だが、うわべだけだ。事件発覚直後の7月に米軍が表明した再発防止などの意見交換の場「フォーラム」設立はいまだに実現していない。準備会段階にとどまり、米軍のやる気のなさが際立っている。
この事件は昨年12月に発生したにもかかわらず、日本政府や県警は県に伝えず、6月に報道で明るみになるまで隠していた。この間に、県議選が行われたことから、反米、反自民感情が高まることを懸念したためでは、と疑われている。さらに別の米兵によるレイプ事件も発生、二重の意味で犯罪的な隠蔽といえる。
裁判で証言した被害少女のつらさに思うと胸が痛む。被告は彼女の証言を「作り話」と主張、弁護士は根掘り葉掘り当時の状況をただす。セカンド・レイプじゃないか。
「安全保障の名の下に駐留する米軍が実際には県民の安全を破壊している。(中略)あまりにもグロテスクだ。沖縄は安全保障の生贄(いけにえ)ではない」(7月初公判から5回の公判全てを傍聴したジャーナリスト・猪俣東吾さん)
12月某日
第32回全国中学校駅伝(滋賀県)。テレビ中継見る。地元沖縄と、ゆかりのある県の中学を応援。
女子(5区間12キロ):
バスケ部中心に構成した沖縄・市立豊見城中46位(47分44秒)
群馬・前橋市立荒砥中17位
千葉・香取市立小見山中19位
神奈川・藤沢市立鵠沼中26位
優勝は岡山市立京山中(41分18秒)。2連覇。
男子(6区間18キロ):
沖縄・市立名護中45位(1時間1分41秒)
千葉・市立我孫子中2位
群馬・県立中央中等11位
神奈川・茅ヶ崎市立第一中24位
優勝は埼玉・鶴ヶ島市立藤中(57分17秒)。
男女とも、高校駅伝とはまた勢力図が違っていて好ましい。
その高校駅伝は来週日曜日。女子は那覇西、男子は北山。チバリヨー。
なんと、空えぐみさんのコミック「沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる」(沖ツラ)がテレビアニメ化、年明け1月4日から放送開始ですってよ、あなた。
「沖縄の高校に東京から転校した男子と、同級生となった地元の女子2人の三角関係を描くアニメ(中略)方言や風習を巧みに取り込み(中略)沖縄の歴史に思いをはせることができる」そうだから、ヤマトンチュの沖縄理解の一助になってくれればいいさ。
みつきはコミック1〜8巻(バンチコミックス)を持っている。2021年沖縄書店大賞の準大賞受賞。ちなみに大賞は上間陽子さん「海をあげる」。
放送はBS11(日曜午前1時)など。これは録画保存せねば。
あーあ、あっという間に12月前半終わっちゃった。早い早い。まさにアメ横女学園の歌の通りだわん。
(12月後半へつづく)