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絶望の詩


「絶望の詩」

きみが愛しているものを愛することはできないけれど、きみが愛しているということだけで、きみに愛されている気がするから、私はきみを愛しています。進んでいく、時間を、私を超えて、指先で辿っていくその先が、決してわたしに行き着かないから、私はきみの頬を撫でたくなる。何も知らず、わからずに、進んでいくきみが、人生最期の瞬間まできみらしかったと、わからなさが、きみそのものだったと、きみより一日長く生きて伝えるために、私は、腹八分目でしょくじを終える、ほしいとおもったものたちは、ほんとうは必要のないものだった、と、わらいながら、夢も希望もない退屈で幸福な世界を生きようと思いました。

愛されなくてもいい、私は、人生に、きみを好きでいる日々を約束してほしい。

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