【生活を整える】便から分かる体のこと
自分の便の状態を知っていますか?
心と体のコンディションは、便の形や色、においに表れます。
体を内側から整えるうえで、理想的な便を排泄することはとても重要です。
体の不要物を排出する排便は、私たちが生きていく上でとても大切な役割を果たしていて、消化・吸収・排泄がスムーズにいっているからこそ、健康的な体を保つことができ、美しい肌に繋がります。
便は何でできているのか
これ、考えたことありますか?
「食べ物が消化吸収されたあとの残りかす」だと思っている方、多いのではないでしょうか。
間違いではありませんが、便の総重量に占める食べかすの比率は、たった6%と言われています。
もう少し詳しく見ると、80%は水分で、
新陳代謝で剥がれ落ちた腸の内壁と、腸内細菌の死骸、食べかすがそれぞれ6%という構成比です。
(全ておおよそのパーセンテージ)
食べかすの塊だと思われがちな便ですが、実はそうじゃないんですよね。
これはまた別の記事で詳しく書きますが、
食べたものは、ほとんどが体に取り込まれ、私たちの一部になるということで、
「何を食べて、何を食べないか」を意識的に選ぶことが、とても大切です。
お「便」りを受け取ろう
排便回数は、個人差がありますが、2~3日に1回あれば正常な範囲内と言われています。
毎日出ないと便秘というわけではありません。
腸に良い生活をしていると、自然と排便回数は増えますので、まずは自分の便を少し見て、以下の5つのポイントを参考に、体の状態を知るところから始めましょう。
①色
【明るい茶色】腸内に善玉菌が多く、弱酸性に保たれている証拠。
【黒色】腸内に悪玉菌が多く、アルカリ性に偏っている状態。肉や脂分の過剰摂取で胆汁が増えて黒くなることもある。
②柔らかさ
【バナナくらい】するっとスムーズに排泄されます。
【硬い】食物繊維や水分が不足している、または大腸の滞在時間が長い状態。
【柔らかい】暴飲暴食やアルコールでも引き起こされる。
③比重
【水に浮く】食物繊維を十分に取れている証拠。脂分の取りすぎでも浮くが、この場合は色が黒いので判別可。
【水に沈む】食物繊維が不足している状態。
④におい
【弱い】腸内細菌のバランスがうまくとれている証拠。
【強い】悪玉菌が増え、バランスが崩れている状態。においの原因は、インドールやスカトールなどの化合物。
⑤出方
【するっと】理想的な便の出方。
【いきむ】腸内環境が悪化していたり、腸や筋肉が弱っている状態。
【ゆるゆる】病原性の下痢を除けば、暴飲暴食の場合が多い。自分の体が必要とする以上の食事を摂っている状態。腸が弱り、水分を吸収できない。
美しい便を排泄するには
最近、「腸活」という言葉をよく聞きます。
テレビや雑誌では、ヨーグルトを食べたり、糠漬けを食べたり、
「いかにして腸内細菌を増やすか」「善玉菌を増やすか」ということにフォーカスされがちですが、
本来は、腸が持つ、次の3つのはたらきを、バランスよくサポートし整えることが大切です。
①食べ物を消化・吸収して、栄養を取り入れる
②排便で要らないものを外に出す
③細菌をとどめて、育てる
これらの機能を、どのようにして整えていくかは、別の記事で具体的にシェアしようと思います。
明日からまた、1週間が始まりますね。
今日は、いつもより10分早く、お布団に入ってみてください。
明日の心配は、ひとまず置いておきましょう。
腸と心を整える、第一歩です。