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週次のひとりごと 1年目

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週次のひとりごとです。
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#この経験に学べ

オウムアムア

 時々不思議に思うことがある。  これは繰り返し繰り返し、なんらかのかたちで「不思議だ」とつぶやいてみたことではあるのだけれど。  学生時代を終えてしばらく経って、いまはある意味で「ひとやま越えた」ところを歩いている時期だと思う。ここはあのとき見た丘の頂上なのだろうか、いやそれはあの向こうに見える峰なのだろうか、次はそこを目指そうか、はたまたあちらに登ろうか、と日々考える。  ふと立ち止まって振り返ったときに、「そういえば途中まで一緒に歩いていたあのひとはどこにいったの

いまはいつかの帰結であるゆえ 2/19

 大学生の時、地元の友達のギタリストがバイクの事故で右手の人差し指を失ったという話を耳にしました。その後一度だけ再会したのですが、あっけらかんと「残った指でなんとかやってるよ」と言っていました。  最近CTスキャンを受けに行ったことは以前述べました。2週間の経過観察の後に再度通院しましたが、お医者様が気にしている症状が改善されないため、今度はMRIを受けに行くことになりました。初のMRIだったのでとてもワクワクして、願わくば検査中も目を開けたままどのような光景が繰り広げられ

低気圧の夜に 2/5

 このまえわけあってCTスキャンを受けてきました。ぼくが検査台に寝転がったあとに、技師さんが「ぜったいに動かないでくださいねー」「ぜったいに目を開けないでくださいねー」とおっしゃられるわけなのですが、これがまたもどかしい注文でした。目を閉じた直後に検査台が揺すられる感触があり、まぶたを透過する光が強くなり、またしばらくして二の腕付近にむずむずする感触があり。「どういう目的のどんな工程を施されているんだよ」というセルフツッコミをしていたらどんどん笑けてきてしまって、動いちゃわな