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アルゼンチンをもっと知ろう | ミュージック・ジャーニーvol.10

皆さん、民音ミュージック・ジャーニーへようこそ。
本日は、壮大な自然と多様な文化が織り成す「銀の国」アルゼンチン共和国に、駐日アルゼンチン共和国大使館の皆様とご案内いたします。

南米屈指の国際都市 ブエノスアイレス

首都ブエノスアイレスは、ラ・プラタ(銀)川河口に位置する交易が盛んな港町で、ヨーロッパ風の美しい街並みを有することから「南米のパリ」と呼ばれています。
市の中心部には、1936年に市制400年の記念碑として建てられたオベリスコや、世界三大劇場のひとつであるコロン劇場、大統領府など、歴史的、政治的にも重要な建造物や超高層ビルなどが立ち並んでいます。
ブエノスアイレス南東部のボカ地区には、個性的な色とりどりの建物が並ぶカミニート(小径)があり、そのカラフルな街並みは観光の名所になっています。

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神秘的な自然の宝庫 アルゼンチン

アルゼンチンは世界第8位の面積を誇る大国で、雄大な自然の魅力を堪能できる地域が数多くあります。
なかでも南緯40度以南のパタゴニア地方にある世界遺産ロス・グラシアレス国立公園内のペリト・モレノ氷河は青い氷河として人気を集めています。また大西洋側のバルデス半島は海洋動物の宝庫として知られ、マゼランペンギンの生息地があります。大自然の絶景は必見です。

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ほかにも、アンデス山脈を望むクージョ地方や、世界三大瀑布のひとつとして知られるイグアスの滝を有する亜熱帯の北部のリトラル地方など、それぞれの土地ならではの魅力があります。映像にて各地域への旅をお楽しみください。

クージョ地方への旅

リトラル地方への旅

アルゼンチン食文化の魅力は肉料理

牛肉は、アルゼンチン料理に欠かせない食材です。自然の牧草で育てられた牛には無駄な脂肪がなく、品質の高い肉本来の味を楽しむことができます。塊肉やチョリソーなどを炭火で焼いたアルゼンチンスタイルのバーベキューは、アサードと呼ばれています。現在では日本でもパタゴニア産の牛肉が流通しています。

また、ブドウの栽培に欠かせない乾燥した気候と天然の良質な水に恵まれたアルゼンチンでは、産地によって香りや味が異なる高品質で種類豊富なワインを低価格で味わうことができます。国民的なお茶であるマテ茶は鉄分を多く含み“飲む野菜”と称されています。家庭料理の代表としては“エンパナーダ”(肉などを包んだパイ)が有名です。

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ここでアルゼンチン食文化の魅力を映像でご覧頂きたいと思います。

多種多様な文化が共存するアルゼンチン

多民族国家のアルゼンチンの特徴は文化の多様性です。タンゴはアルゼンチンを代表する音楽として世界的に有名ですが、実際には首都ブエノスアイレスの音楽であり、それぞれの地方には固有の音楽フォルクロ-レがあります。チャカレーラ、サンバ、チャマメをはじめその種類は豊富で、それぞれ独特のリズムと踊りの形式があります。ブエノスアイレスを離れるとタンゴを耳にすることは、あまり多くありません。

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大草原の牧童「ガウチョ」(アルゼンチンのカーボーイ)、彼らの伝統衣装ポンチョやボンバーチャ(男性用のゆったりしたパンツ)、腰にさすナイフなどは大変に印象的です。ここで1999年、民音が招聘した「アルゼンチン国立民族舞踊団」の公演より、ガウチョの衣装を身にまとった伝統的なパフォーマンスをお楽しみ頂きたいと思います。

1. 「パンパの遊びとマランボ」アルゼンチン国立民族舞踊団

情熱的で魅惑のアルゼンチンタンゴ

タンゴは、ブエノスアイレスの港町ボカ地区で、19世紀後半に発祥したといわれています。多様な文化や風習が融合された音楽とダンスの形態で、20世紀初頭には、あらゆる街角にタンゴ・カフェがひしめくようになりました。
豊かな音楽文化として庶民のなかで暖かく育まれてきたタンゴは、2009年にユネスコの世界無形文化遺産に登録され、世界の人々の心を魅了しています。

民音では、1970年に、「ホセ・バッソ楽団」を招聘してより、民音タンゴ・シリーズとして毎年開催し、本年まで2500回以上の公演を開催、延べ380万人の方に鑑賞いただきました。

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今回は、そのシリーズの中より2009年、シリーズ<40>「オスバルド・レケーナ&フェルナンド・スアレス・パス」公演より「リベルタンゴ」、2019年、シリーズ<50>「ドラマチック・タンゴ 偉大なる歴史(グラン・ヒストリア)フェルナンド・マルサン・セステート」公演より「タンゲーラ」をお楽しみください。

2. 「リベルタンゴ」

3. 「タンゲーラ」

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アルゼンチン大使推薦の音楽家たち

最後に、駐日アルゼンチン共和国アラン・クラウディオ・ベロー特命全権大使が推薦する音楽家「デスティーノ・サン・ハビエル」と、「ビネリ&フェルマンドゥオ」、「カルロス・アギ-レ」をご紹介いたします。

1. 「ただ神に祈ることは」

新型コロナウィルスの感染拡大により外出禁止令が出される中、メンバー達が、人々に歌の贈り物を届けようとフォルクローレのアーティスト達に呼びかけて生まれたリモ-ト演奏動画です。この曲はアルゼンチンでは大変知られた曲で、戦争や社会の不正義をテ-マに、それらが如何に人々を傷つけるかについて隠喩を用いて描れています。この演奏は、ソーシャル・メディアを通じて広く拡散され、反響を呼んでいます。〈歌詞はYouTubeの概要欄をご覧下さい〉

〈デスティーノ・サン・ハビエル〉
2015年に、ブルーノ・ラゴーネ、パオロ・ラゴーネの兄弟と従兄弟のフランコ・ファビーニの3名で結成されたフォルクローレのユニット。2016年にデビューし、瞬く間にアルゼンチンをはじめラテンアメリカで成功を収めている。

2. 「ノクトゥルナ」

アルゼンチンタンゴの巨匠フリアン・プラサによる作曲で、ミロンガのリズムに彩られた「タンゴの夜」を描いた作品です。夜のダウンタウンの生き生きとした様子を描く前半と、甘く官能的なメロディの後半の対比にご注目ください。

<ビネリ&フェルマンドゥオ>
2000年に、世界的に活躍中のバンドネオン奏者ダニエル・ビネリとピアニストのポリ-フェルマンにより結成されたドゥオ。バンドネオンとピアノという珍しいユニットで、タンゴ、ミロンガ、カンドンベなどの多彩な南米音楽を奏でている。世界中で公演を行うかたわら、アルゼンチン音楽、及びタンゴのマスタ-クラスも実施している。

3. 「そろそろ時間だ」

アルゼンチン北部の伝統的なフォルクローレ「チャカレラ」の形式で書かれた曲です。南米の美しいサウンドをお楽しみください。

〈カルロス・アギ-レ〉
アルゼンチンのパラナ在住のピアニスト、作曲家。アルゼンチンの現代フォルクロ-レ音楽界における傑出したクリエイタ-。2010年に初来日し、各地で熱烈な歓迎を受け大成功を収めた。日本で最もよく知られる現代音楽家のひとり。

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高原砂漠プーナ

皆さん、アルゼンチン共和国への音楽の旅はいかがでしたでしょうか。
音楽の旅はまだまだ続きます。次回もどうぞお楽しみに。

協力:アルゼンチン共和国大使館

Min-On Concert Association
-Music Binds Our Hearts-

この記事は英文での提供もしています。
https://www.min-on.org/9776/min-on-music-journey-no-10-argentina/

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