見出し画像

経営者のSNSと真剣に向き合ったら「伸びるアカウントの共通点」がわかってきた

私は経営者さんのことばを編集する「顧問編集者」というお仕事をしています。

取材内容をわかりやすくまとめて、経営者さん本人のアカウントで発信することも、お仕事のひとつ。

この1年間、超真剣に経営者さんのTwitterやnoteと向き合わせていただきました。

なかには、広告なしで6000人ほどフォロワーが伸びたり、noteで2000以上スキがついたお客さんもいます

私自身はインフルエンサーでもなんでもないのですが、さまざまな経営者さんのお手伝いをするなかで「伸びるアカウントの特徴」がわかってきたんです。

そこで、7つのチェック項目にポイントをまとめてみました。

「発信をがんばりたいけど、なにからやればいいかわからない……」という方のお役に立てたら、とてもうれしいです!

☑︎自己紹介はできているか?

SNSでもリアルでも、コミュニケーションのコツは意外と変わりません。

まずは「自己紹介」をしないとはじまらないんです。

やりがちなのが、伝えたいことがありすぎるあまり「自分が何者か」を示さないまま、熱量高く語ってしまうことです。

これはリアルな世界でいえば、いきなり道で知らない人に話しかけて「ちょっとぼくの話を聞いてくださいよ!」って言っているようなもの。

それだと相手は困惑してしまいます。

そこで、まずは「プロフィール」を設定しましょう。

プロフィールを書くときのコツは、自分のことをまったく知らない相手に、1分で自己紹介するときの言葉にすることです。

さらに、このアカウントをフォローするとどんないいことがあるのか? まで示せると完璧です。「○○について発信していきます!」と、読み手のメリットを簡潔に書いておくといいですね。

スクリーンショット 2022-02-09 21.08.36

(クライアントの識学・安藤社長のプロフィール。1行目の「組織マネジメントの専門家」というひとことで、何者なのかすぐにわかります)

☑︎おなじ趣味や業界の人をフォローしているか?

自己紹介をしたら、次はこのアカウントに興味をもってくれそうな人に見つかりにいきましょう。最初はこちらからフォローしにいくんです。

リアルな世界で、共通の趣味の人が集まるサークルに入ったり、同業の人と情報交換するのとおなじ感覚。

プロフィールできちんと自己紹介ができていれば、相手もフォローバックしてつながってくれるはずです。

おなじ趣味や業界の人とつながると、自分の発信した内容を拡散してもらいやすくなります。フォローするのと平行して、その人たちに刺さりそうな発信内容も考えていきましょう。

☑︎わざわざ読むメリットがあるか?

ある程度フォロワーさんがついたら、次はより深い自己紹介として、noteを書くのがおすすめです。

なぜ今の仕事をしているのか? 転機になったできごとは何か? なぜ発信しようと思ったのか?

そういったキャリアや仕事の話は、最初のnoteにおすすめ。ストーリー性があり、かつ読み手にとっても有益なので、読んでもらいやすいのです。

いいnoteにするポイントは、本音で書くことです。

きれいな部分だけを切り取って書くのではなく、弱い部分やカッコ悪い失敗まで見せる。

最初はためらうかもしれません。

でも、考えてみてください。あなたがわざわざプライベートな時間を使ってまで読みたいのは、どんな記事でしょうか?

それは、企業ホームページに載っているような、きれいに整えられた「社員インタビュー」や「代表メッセージ」ではないはずです。

ひとりの人間としての、忖度のない言葉手触り感のある体験談

あとは、その業界の人にしかわからないこだわりや仕事術など、ノウハウをまとめた記事も読まれやすいです。

これはTwitterの発信でも変わりません。

「かっこよく見られたい」という自意識をグッとこらえて、とことん「読み手のメリット」を考えることが、多くの人に届けるコツなのです。(自力で自意識を消すのはほんとうに難しいのですが……😭)

☑︎一度にいろんなことを言おうとしていないか?

本音で書いてるし、読み手にとって役に立つ内容も意識してる。なのに、いまいち爆発力がない……。

そんな人はもしかしたら、一度にいろんなことを言おうとしすぎているのかもしれません。

わかりやすい文章を書くときの大原則。それは「ひとつの文章で、伝えたいことはひとつにする」ことです。

これは140文字のツイートでも、5000文字超えのnoteでも変わりません。

発信する側は、その内容について「玄人」です。言いたいこともたくさんあるから、つい「あれもこれも」とやってしまう。

それでは「素人」の読者はついていけません

たとえばビジネス書や専門書なら、読み手も「よし、勉強するぞ」と気合いを入れているので、情報量が膨大でも読んでもらえます。

しかしSNS上の文章を、気合を入れて読んでくれる人はほとんどいません。

みんな、タイムラインをなんとなくスクロールして、ふと目にとまったものを読むわけです。「なんの話なのか」がひと目でわからないと、そもそも読んですらもらえません。

「伝えたいテーマ」はひとつに絞り、冒頭で簡潔に言い切る。あとはそのテーマについて、より説得力を強化する内容を補っていく。

そうすることで、爆発力のある強いコンテンツになるんです。

(↑クライアントさんのツイート。「習慣化のためにはトリガー!」というメッセージで終始一貫しています)

☑︎「かわいげ」はあるか?

発信を続けていくと、SNS上にあなたの「人格」が徐々にあらわれてきます。

そこで大切なのが、ほんの少しの「かわいげ」です。

リアルな世界で考えてみてください。普段はめちゃくちゃ怖い部長が、スマホのロック画面をお子さんとの写真にしていたり、いつも真面目な先輩が、ゆるキャラのマークつきのハンカチを使っていたりしたら……。

なんか、好きになっちゃいませんか?

SNSでも同じです。ふだんは役立つノウハウや、仕事のまじめな話をする。そのうえでときおり「子どもとのほっこりエピソード」や「最近食べた完璧なプリン」の話をする。

そうすると、SNS上に「愛される人格」が立ち現れてくるんです。

ちなみに「まじめコンテンツ」と「かわいげコンテンツ」のバランスは、10:1ぐらいがベストだと思います! ちょっとあざといですが、ぜひ試してみてください。

☑︎一方通行になっていないか?

SNSは、一方的な発信ではなく「コミュニケーション」の場です。

ですので、自分の投稿にコメントや引用リツイートがついたら、なるべく「ありがとうございます!」と伝えにいきましょう。

また、自分でも気になった投稿をシェアしたり「いいね!」をするのも大事です。相手が「あ、この人ちゃんと見てくれてるんだな」と思ってくれれば、自分の投稿にも注目してもらいやすくなります。

noteで記事を公開したら、タイトルをTwitterで検索して、反応がないか探します。感想を見つけたらすかさずリツイートさせていただきましょう。

noteは特に、自分で「読んでください!」と宣伝するよりも、第三者からのポジティブな感想を見せるほうが読んでもらえます。口コミが広がっていくんです。

ちょっと戦略的ですが、反応をもらえると相手もうれしいし、一石二鳥です。

☑︎SNS以外のことをがんばっているか?

ここまで散々お話しておいて元も子もないのですが、いちばん大切なのはこれです。

リアルな世界で、自分の得意なことをとにかくがんばる。

そうでないと、発信する内容はおもしろくなりません。「見せ方」だけでは限界があるのです。やっていないことは話せないし、考えていないことは書けません。

アルゴリズム分析やSEO対策など、SNSをハックするためのテクニックもありますが、その効果は徐々に薄れてきているように感じます。

多くの人がインターネットに慣れてきて、わかりやすい「バズ狙い」や「広告」はすぐにバレてしまうからです。効果があるどころか、逆に嫌われてしまう。

それは「本質」がバズる時代になってきたということです。

これまでは、リアルな世界で評価される人と、SNSでバズる人との間には乖離があったかもしれません。でも、いまはリアルな世界で本質的なことをしている人が、SNSでもちゃんと評価される時代です。

だからこそ、リアルでの結果や努力をきちんと「伝わる形」で発信する必要があるわけです。

リアルな世界でもがいてこそ、このnoteでお話したテクニックは効果を発揮します。

……自分で書いていて耳が痛くなってきました。笑

ただSNSのいいところは、プロセスも含めて発信することで魅力が生まれることです。まだ結果が出ていなくても、「今日学んだこと」「いまがんばっている姿」を書いたらいいんです。

私も「顧問編集者」のお仕事を全力でがんばって、その模様をどんどん発信していきたいと思います! もし興味を持っていただけた方がいたら、顧問編集者のホームページも覗いてみてくださいね。

ではでは!

この記事が参加している募集

数ある記事のなかから見つけていただけてうれしいです。最後までお読みいただき、ありがとうございます!