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授業動画(手元動画)の撮影環境について

はじめに

前回の記事の通り、私は昨年度よりオンデマンド型のオンライン授業(以下、授業動画)を自校に配信しています。

授業動画といえば、(通常の授業と同様に)黒板・白板を用いて問題等の説明をして、これを録画・編集したものを真っ先に思い浮かべると思います。

しかし、私はそのようなタイプの動画はあまり作成しておらず、「手元動画」(と勝手に呼んでいる)を中心に配信しています。

↓手元動画のイメージは以下のようなものです↓

手元動画のメリット・デメリット

☆メリット
①自分の顔を見ながら編集する必要がない
これに尽きます。カラオケとかで、スピーカーから(自分の思っていない)自分の声が聞こえてくるのが恥ずかしい気持ちを感じる人は、共感してくれるのではないでしょうか…。
②撮り直しの要素を1つ減らすことができる
編集をする際に、板書内容・口頭説明について改善の余地がある場合、撮り直しをすることがあります。これに加えて教員というオブジェクトの動き(立ち位置、身振り・手振り等)まで拘ると作業が進みません。
特に教員の「立ち位置」は案外難しいです。普段はカメラ位置を気にして授業をしていないため、撮影した時に板書と教員が重なってしまうことが頻発しがちです。
③見やすい
教員が映らないため、その分、板書内容を大きく見せることができます。特に数学は板書量が多く、図や表を活用することが多いのでなおさらです。
通常の授業は板書を横に広く使うことができますが、授業動画ではカメラを動かす人もいないため、必要な情報に画面のリソースを注ぎたいところです。
また、光量の調整も容易です。
④場所の確保や準備が用意
手元動画は黒板・白板も必要とせず、狭い場所でも撮影可能です。
服装も自由なので、自宅で撮影可能です。

☆デメリット
教員が映るタイプの動画と、手元動画についてアンケートを取ったことがあります。その中で「教員の姿が見えないと集中しづらい」といった意見が、特に文系でちらほら見られました。
実際にそのようなデータも教育研究界隈であるようで、生徒の反応や意見を取り入れながら、オンライン授業を実施する必要があると思います。
私の感覚としては「自立した学習者」であればある程、オンライン授業、ひいては手元動画に順応しやすいのだと思います。

手元動画の撮影に必要なもの

①撮影している書斎(小部屋)
↓こんな感じです↓

壁に備え付けの本棚があるため、これを利用しています。
手元動画は真俯瞰で撮影する必要があるため、iPad Proアームスタンドで固定しています。
↓使用しているアームスタンド↓

その真下に机を設置し、後述するボード類が滑らないように百均で購入できるカーペット等用の滑り止めを敷いています。
また、本棚にマグネットテープを貼り、目線の位置に板書内容のカンペを磁石で留めています。
↓別アングル↓

②ボード類
↓実際に手元に写すものです↓

1枚目は百均で購入できるB4版のカードケースです。これにワークシートや解説する問題を記載したプリントを挟み込み、上からペンで記入していきます。
2枚目はヌーボードと呼ばれるノートタイプのホワイトボードで、この中身は次の画像の通りです。

ヌーボードの中には薄い白板が4枚と透明のフィルムが綴じられています。
※透明→白板→透明×2→白板→透明×2→白板→透明×2→白板→透明
白板にあらかじめ数式や図・表等を書いておき、透明のフィルムを被せて、透明のフィルムに水性ペンで書いていく。これをすることにより、図・表の上から何かを書いたり、ミスした時にフィルム部分に書いたものだけ消せば良いので、再撮影も容易となります。
↓ヌーボード↓

③その他の道具
↓以下の通りです↓

ペンですが、PILOTのボードマスターが使いやすいと思います。もともと筆圧も強いので、極細を使っています。
↓ボードマスター↓

ボードに書いたものはティッシュで消しています。ホワイトボード用の消しゴムは、黒いカケラがポロポロするので…。
さらに表面を綺麗にするのに、アルコールスプレーを使用しています。
また、夏場は汗をかいて腕にボードが引っ付いたりするので、制汗剤を使用しています。

他に良いアイテムがあったらぜひ教えてください。

さいごに

今回は授業動画を撮影する際に使用するアイテムの羅列となってしまいました。
ただ、色々試した上で今回紹介したものに辿り着いたので、使いやすいものばかりだと思います。

動画の編集についてはまた後日…。

以上となります。見ていただいて、ありがとうございました。
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