食品ロス削減アプリ
最近、noteの記事やブログなどで知った『Too Good To Go』。「捨てるにはもったいない」、つまり、スーパーやレストランが売れ残った食品を割引価格で提供し、消費者がそれを購入することで食品ロスを減らす取り組みです。
アプリで場所を指定して検索すると、近辺の登録しているお店が地図上に出てきます。毎日、その日（又は翌日）に提供するサプライズバッグ（お楽しみ袋）の個数や値段、受け取り時間帯が表示されるので、欲しいものが見つかったら、アプリ上で予約して、お店に受け取りに行く仕組みです。
アプリをダウンロードしてみた所、近くで良さそうなお店が出てきたので試しに利用してみることにしました。
初回は、近所のカフェでbaked goods（パンやクッキーなど）のサプライズバッグを。受け取り時間帯が夜8時半から9時と閉店間際でしたが、家から近いので問題なし。商品を受け取ると、アプリ上で登録した方法にて支払いが完了します。
サプライズバッグなので中身は受け取ってからのお楽しみ。さて、何が入っているでしょう。
アーモンドクロワッサン
ほうれん草のデニッシュ
ジャムのデニッシュ 各1つ
クッキー2つ
24ドル分が7.99ドル
まあまあ美味しいし、量もあって、かなりお得感あり。1カナダドル110円で計算して、2600円分が880円ぐらい。見ての通り、カナダの物価は日本よりだいぶ高いです。こちらで暮らしているからには、いちいち換算すべきじゃないんですが、つい日本円で考えてしまう癖は未だ抜けません。
次に利用したのは、以前から気になっていたお店Eataly。イタリア系スーパーで、広い売り場にイタリアの食材や美味しいお惣菜もたくさん売っていて、レストランも併設されています。トロント近辺に3店舗あります。その内の一店舗の近くに行く用事があったので試してみました。受け取り時間が午後2時からで、ちょうど良く用事のついでにピックアップできました。
分かりづらいですが
アーモンドクロワッサン2つ
フォカッチャ1つ
ティラミス1つ
18ドル分が5.99ドル
（1980円分が660円）
ここは大当たり。クロワッサンもフォカッチャも温めて食べたらとっても美味しかったです。そして、ティラミス。久しぶりに食べたティラミスが美味しすぎて、半分、夫に残しておこうと思いながら、全部1人でぺろっと食べてしまいました。
写真はありませんが、あと2店舗試しました。
一軒は、以前ランチしたことのあるイタリア系カフェ。
大きなビーフサンドウィッチ1つ
カンノーロ（イタリアの甘いデザートペストリー）1つ
21ドル分が6.99ドル。甘過ぎるのが好きじゃないのと、量が少なくイマイチでした。
もう一軒はベーグル屋さん。お昼時に行くと店内がとても混んでいました。ごそっと渡された大きなサプライズバッグ。
ベーグル6個入りが2袋
甘いペストリー2つ
24ドル分が7.99ドル。こちらは量が多くてびっくり。味はまあまあでした。
こんな感じでお店により当たり外れはありますが、初めてのお店の味を試すこともできるし、節約にもなるし、お店も売り上げを増やすことができて、食品ロス削減になるとても良い取り組みだと思いました。
パン類だけでなく、食材のサプライズバッグや、お惣菜のサプライズバッグもあります。
『Too Good To Go』を現時点で使えるのは、ヨーロッパの一部の国とカナダ・アメリカのみのようです。日本ではまだ導入されていませんが、こんな似たようなアプリを見つけました。
世界で飢餓に苦しむ人が何億人もいる一方で、先進国などでは莫大な量の食品が捨てられていることが今、大きな問題になっています。一人一人が「もったいない精神」を持って、できることを考えて実践すれば、食品ロスは確実にもっともっと減らすことができると思います。
スーパーの売り場に並んでいる商品を取る時、特にお肉やお魚は新鮮なものをと、奥の方に手を伸ばしてしまいがちなのですが、それも食品ロスの原因なんだよなぁと最近思うようになりました。
ちなみに、日本では、ほぼ間違いなく古い商品が手前に並んでいますが、カナダやアメリカでは新しい物が手前にあったりと、必ずしも奥の物が新しいとは限らないです。
食品ロス削減アプリの『Too Good To Go』は、検索して良さそうなお店を見つけた時のちょっとした喜び、そして、何が入っているか分からないお楽しみ袋を開ける時のワクワク感も気に入りました。これからも時々利用してみようかなと思っています。