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育児備忘録 はじめての帰省篇 -1日目-

地元の祖父母含む家族全員(子供以外)のワクチン接種が完了、全国的に感染者も減り、緊急事態宣言も解除された。
やっとコロナに関する懸念が少なくなった10月中旬、実に2年ぶりとなる帰省を決行。

思えば安定期に入った頃コロナ禍に突入し、それから県をまたぐ移動はもちろん、近所への買い物すら気軽には行けなかった。
実親とも会えぬまま娘は1歳に。
やっとテレビ電話でもなく、動画を送るでもなく、実際に会えることに。

娘にとっては、生まれてはじめての旅行。3泊4日の行程の1日目の備忘録。

初日から山場

出発の朝、6時に起床。
遅れて起きてきた夫とくだらぬ会話をしながら準備をしていた時のこと、ふと、
夫「新幹線て8時台じゃなかった?」と。
わたし「余裕をもって1時間前に到着する計算で、6時59分の電車に乗って行きますよ」
夫「・・・いやいまもう6時半やで?」
わたし「・・・」

どうやら出発する時間を1時間遅く計算してしまっていた模様。(そんなことある?と夫に言われたが、わたしは数年に一度くらいある。)

新幹線のチケットは早割の指定席で、変更がきかない。1週間も前から着々と準備をしていたのに、当日になって痛恨のミス。
とにかくあと20分で出よう!と、ここから時間との戦いが始まる。

ありがたかったのは、それまでちょっとぐずり気味だった娘が不穏な空気を察したのか、別人のように大人しくなってくれたこと。

なんとか忘れ物なきよう出発し、ベビーカーでの乗り換えルート等は移動中の電車内で調べ、最速で移動。
その結果、なんとか新幹線乗車時間の30分前に東京駅到着。
大好きなパン屋さん、アンデルセンで朝ごはんのパンを、猿田彦コーヒーでカフェオレまで買うことができた。素晴らしい。

もともと余裕をもって到着する計画を立てていたせいもあるが、娘のお力添えがなければ(あのピンチの時にギャン泣きされたりでもしていたら)叶わないミッションだっだであろう。娘よ、ありがとう。

安心したらどっと疲れた。まさか初日の朝からこんな山場をむかえることになるとは。

ベビーカーでの新幹線

わたしがこの旅で一番心配していたのは、ベビーカーでの新幹線乗車である。
ギャン泣きしてしまってデッキに立ったまま何時間も移動、オムツがもれて大惨事、ベビーカーの折りたたみに手間取って通行の邪魔になってしまう、、、などなど、いろいろな事態を想像していた。

いよいよ新幹線がホームに。乗車前にベビーカーをたたもうとすると、
夫「このまま座席に入れないのかな?」と。
それはスペース的に無理では。
そしてベビーカーをたたまずに乗るのは、ルール・マナー的にOKなのだろうか。

まずは係員の方に聞いてみることに。すると「乗車の際、ホームと車両の間の段差に気をつけていただければそのまま乗れますよ」とのこと。
ホームで同じ車両の列に並んでいたのは私たちだけで、乗る人がかなり少なそうだったので、試しにそのまま席まで行ってみることに。

通路までは問題なかったが、座席前にベビーカーを入れて座ってみるとギッチギチ。ですよね。
そして、この車両に数人しか乗っていないというのに、前の席にカップルが座った。やばい。右往左往している間に、カップルさん達、座席を倒そうとして、ギッチギチに入れたうちのベビーカーに引っかかってしまう。本っ当すみません。平謝りし、急いでベビーカーを広い場所に。結局たたんで荷物置き場に置いた。

焦るわたしと対照的に、夫「やってみなけりゃわからんかったやん」と、余裕の様子。
まあそうなんですけどね。。。(結構無謀なチャレンジだったかと。)

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移動中、娘は抱っこしていないとグズグズ。
オムツ替えの時も泣いたし、緊張している様子ではあったが、時々笑顔も見せ概ね楽しそうにしていた。

最初の「ベビーカー座席ギッチギチ事件」以外には、心配していたほどのことは何も起こらず、無事、一ノ関駅に到着。

大混雑の一ノ関駅

駅に到着し、在来線の改札の方へ移動していくと、いつもは人もまばらな構内の通路に、どんどん人が増えていく。
皆さん、線路が見える窓のところに集まり、立派な一眼レフを構えておられる。
何か、イベントでも?
不思議に思いながら改札を出ると、駅前はますますすごい人。売店の前などには長蛇の列ができ、移動も困難な状態に。

静かな地元に到着、と思いきや、いきなり都内以上の密に巻き込まれ、ちょっと笑ってしまった。(後で調べてみると、この日はジパングという電車のラストランだった模様。)

母と合流

なんとか母との待ち合わせ場所に到着。
母は駅の混雑など気にする様子もなく、はじめて会えた孫にニコニコで「ばあばでちゅよ」を連発。
そして「写真で見るより小さい!やせてるじゃな〜い!めんこ〜い!」と、くり返した。(娘の食欲を知っている故、太っていると思い込んでいたよう。)

宮沢賢治童話村へ行こう

一ノ関からはレンタカーで移動。
実家は沿岸南部なのだが、新幹線の各駅から車でさらに1〜2時間ほどかかるため、この日は盛岡に一泊することにしていた。
その前に、花巻の宮沢賢治童話村に立ち寄ることに。
毎年この時期はイルミネーションのイベントが行われていて、これがとても美しいので、コロナ前はよく見にきていた。

出発。娘は慣れないチャイルドシートに座らされると、本気で泣き出した。
高速に乗るのでちょこちょこ停車して抱っこするわけにもいかず。
よって、いつもの最終兵器、モルカーを見せることに。(動物園の時はこの作戦で乗り切った)
モルカーで大抵のことは乗り切ってきた気がする。モルカー様様である。

はじめての外食

童話村に着く前に、お昼ご飯を食べることに。
娘には車の中で離乳食を食べさせてから、みんなでお店へ。

感染対策のためもあるが、赤ちゃん連れでゆっくりできるお店も限られるため、食事は全て自宅、もしくは公園などで食べていた。

なので、娘にとってはこれが記念すべきはじめての外食。私たちも娘が生まれて以来の外食になった。

離乳食を食べた後とはいえ、大人が目の前でご飯を食べ始めると当然、騒ぐ娘。
母が「ご飯だけでも食べさせてあげよう」ときかないので(軟飯しか食べたことないんですけどね)取り分けて少しずつ食べさせた。

娘、与えれば与えるだけ食べてしまうので、どんどん食べさせる母に、途中で強めにストップをかける。(これがこの帰省の間、毎食くりかえされることに)
わたしが幼い頃は鬼のように厳しかった母。孫には引くほど激甘で、そんな母の姿を見るのも感慨深いものがあった。

今年も美しかったイルミネーション

童話村に到着。
入口では検温と消毒がしっかり実施されていた。

明るいうちに施設内の「賢治の学校」や「賢治の教室」を見て回った。

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いよいよ暗くなりイルミネーションが点灯。残念なことに、娘はそのタイミングで寝てしまった。

夫はここに来るのが初めてなので、嬉しそうに写真を撮りまくっていた。
イルミネーションや夜景など、ちょっと撮るのが難しい写真になると、夫との技術差が露骨に出てしまうので、今回わたしは数枚しか撮影せず。

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清次郎

童話村を後にし、盛岡へ。

イルミネーションを見てからになると、ホテルの夕食には間に合わないだろうということで、今回は朝食のみのプランで予約。
そして、せっかく食べるなら清次郎のお寿司にしよう!と、これも事前に決めていた。(わたしは岩手に帰省する度に必ず清次郎さまのお寿司を食べている)

イオンモール盛岡南店に立ち寄り、念願のお寿司をテイクアウト。
その間に、車内で娘は離乳食。(なんかごめん)

ホテル紫苑

この日の宿、ホテル紫苑に到着。
今回は、母含め大人3人同室で泊まれることができて、娘の居場所に困らない和室、後は感染対策のため、共同の温泉だけでなく客室内にお風呂があるお部屋、という条件で探し、こちらに。
(ホテル紫苑さんは、従業員の方も全員ワクチン接種済みで、室内にもナノイーが設置されているなど、感染対策ばっちりされておりました。コロナでなくてもまた是非泊まりたい。)

先に室内のお風呂に入り、お寿司を食べくつろぐも、娘はグズグズ。
そもそもこんなに長時間外出していることもないし、自宅以外に泊まるのも初めてなので、相当心細かったのかもしれない。

結局ずーっと抱っこで寝かしつけ、深夜0時にやっと就寝。
夜中も2時間置きくらいに泣いて、その都度抱っこ。
ちょっと可愛そうだったけど(わたしの腰も)、少しづつ外での経験も増やし、慣らしてあげねば。

2日目に続く。

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