夫と医師と店員さんだけで完結してる生活
無職になり、まったくと言っていいほど人に会っていない。
体調が優れないというのも大きい。
適応障害と診断され一ヶ月以上が経過したにも関わらず、まったく良くならない。
むしろ悪化してるとさえ思う。
外…とくに電車に乗ると呼吸ができなくなったり、吐き気がこみ上げてくるので外出が怖い。
先日は電車に乗ってメンタルクリニックへ行っただけで苦しくて、疲れて、家に帰ってから夜まで寝込んでしまった。
こんなにも治りが遅いことってあるのだろうかと不安になる。
通常、適応障害というのはその原因になるもの(わたしの場合は仕事)から離れると改善していくらしいのに、離れているにも関わらず良くならない。
なので最近は、適応障害ではなくて自律神経失調症の可能性も出てきている。
これはもう少し時間をかけて様子を見ないとわからないらしい。
そんな事情があり、無職(適応障害)になってからは予定を入れないようにしているし
こちらからは誘わない、誘われてもいまの状況を伝えて断ってる。
なので、この一ヶ月で話した人といえば
夫
医師
ハローワークの職員
店員さん
…といったところだろうか。
さすがにコミュニティが狭すぎて不安になり
人に会いたい!話したい!と思うこともたまにはあった。
もし体調のことを考えないとして
会いたい人はいるのだろうか、と考えてみる。
何人かは頭に浮かび、話したいな〜と思う。
だけどそのために連絡とって、日程を調整して
当日は気合い入れて身だしなみを整えて準備して、さてなに話そう…とかって話題を考えたりしてみると
なんか、やっぱりいいや…と思ってしまう。
会う前からちょっと疲れてしまうのだ。
そういえば独身一人暮らしのときは、しょっちゅう友達に会っていた。
会う前から疲れるなんてことはなかったし
むしろ友達に会うのは楽しみだった。
一体なにをそんなに話していたんだろう、と思い返してみると、ほとんど恋バナだったような。
彼氏との馴れ初めやデートの内容、
こんなことで喧嘩したんだけど、どう思う?
結婚できるのかな〜、向こうはする気あるのかな〜
同棲するなら期間決めた方がいいよね〜
などなど。
こんなことでいくらでも喋っていられた。
わたしは恋バナが大好きだ。
恋愛について気心知れた女友達と
あーだこーだとわいわいしゃべるのは楽しい。
そしてこんなおしゃべりを経て、わたしも、周りの友達も、ほとんど既婚者になった。
いまとなっては、会っても恋バナなんてほとんどしない。
その代わりに子どもの話が多くなり、結婚生活の話が出るとしたら家事の分担どうしてるとか、生活費や夫婦の仕事、マイホーム購入についてなど建設的な話ばかりだ。
わたしは多分、そういった話にあんまり興味がないんだと思う。
noteならそういった内容の記事を読むこともあるけれど、会って数時間話すほどの興味はない。
子どものことも、家事の分担も、生活費も、夫婦の収入や仕事も、マイホームについての検討も、
どれも好きにしたらいいと思ってしまうし、
人の家の事情にそこまでの興味が持てない。
わたし自身もこれらのことでアドバイスが欲しいとも思わないし、悩んでもいない。
自ら進んで話したいとも、あまり思わない。
友達に会ったときに、たまに『結婚記念日にここへ行った』などの恋バナらしい話をすることもあるけれど
お互いに『そうなんだ〜いいね〜!よかったね。』で大体終わる。
独身時代のように
『え!初めての旅行?どうだった?!』なんて
きゃーきゃー盛り上がることはなくなった。
恐らくわたしが友達に会わなくなったのに大した理由なんてない。
恋バナという共通の話題がなくなったから。
そして独身一人暮らしではなくなったから。
それだけなんだと思う。
結婚前は一人暮らし、しかもnoteもやっていなかったから、日常生活で思ったことや感じたことは日記に書くか、それでも発散できないときはやっぱり友達に会いたくなった。
だけど結婚したいま、日常生活で感じたあれこれは基本的には夫に話すことで満たされている。
(あとnote)
友達に話さないと困ることがあるわけでもなく
ねえ聞いてよ〜!ってほど聞いてほしい話もとくにない。
だから夫と、医師と店員さん(あとnote)だけで世界が完結してしまう。
それは体調が良くなっても、きっとそう。
もう恋バナでから騒ぎすることもないだろうし
誰かに話したいほどのことがないというのは
それだけいまの生活に満足していて、満たされているということなのかもしれない。
それでもマダムが何人かで集まって、きゃーきゃーお茶してるところを見かけると微笑ましく、
そしてうらやましい気持ちになることがある。
わたしも、子どものこととかマイホームとか、
お互いに選択し終わった何年後かに
また女同士集まって、最近のイケメン若手俳優にきゃーきゃー騒いだり、スイーツ食べに行ったりしたいなあ、と思う。
手相占いに行ったり、食べ歩きとかもしたい。
クレープ片手に歩いたりしたい。
そのときわたしはおばちゃんではなく、
あの頃の女子高生に戻っているはずだ。
そんなことを想像すると楽しくなる。