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家族じゃないと言われた、あの日のこと
※機能不全家族の話題になります。
苦手な方はご遠慮ください。
※当初は一般公開するつもりで書いていましたが、書いているうちに文字数が7千字近くになり、さらに記事の内容も「機能不全家族」というあまりに重いテーマなので、
今回は「いろんな方に読んでいただきたい」というよりは
「本当に読みたいと思ってくださる方だけに
読んでいただく方がいいかな」と感じ、
初めて有料記事にさせていただきました。
わたしが家族と絶縁することになった、
核となる出来事に触れた内容になっています。
先にお伝えしておくと、役立つ知識やノウハウなんかは書いていません。(書けません)
なのでこれを読んだからといって、なにかが解決したり、学びがあるわけではないと思います。
けれど、こんな家族の中でもがきながらも生きている、こんな人がいるんだな。と知ってもらえることで、ラクになることはあるのかもしれません。
同じように家族のことで苦しんでいる、誰かの心に寄り添えたら。
そしてわたしも、書くことで救われるから。
noteにこの気持ちを残します。
祖母から電話があった。
声を聴くのは何年ぶりだろう。
わたしは実家の家族と絶縁している。
(※詳しくはこちらの記事参照)
ここで言う、実家の家族というのは
わたしの父・父の再婚相手・妹だ。
父の母、つまりわたしにとっての祖母はいま一人で暮らしていて、
わたしが絶縁してるとか、そういった家族の細かい事情を知らない。
祖母とは何かあったわけではないけれど
もう実家と関わるのが煩わしくて、
連絡をとるとまた何かが起こってしまう気がしたので
わたしはあれ以降、祖母含めて誰とも連絡を取っていなかった。
けれど久しぶりに祖母から連絡があり、
他愛もない話をした後に祖母が
「たまには家族みんなで食事に行きたい」
と言った。
食事かあ…
そうだよなあ。
祖母からしてみたら、家族みんなで仲良く会いたいよね。
わたしのせいで、家族がややこしくなっていることに本当に申し訳なくなった。
「父や妹には、その話したの?」
と聞くと祖母は
「mimiちゃんと話していたらみんなに会いたくなって、いま初めて思いついたの。
だからさ、mimiちゃんとおばあちゃんで計画しようよ!」と言った。
祖母の気持ちは、すごくすごくうれしかった。
家族と絶縁してるこんなわたしに、
そんな風に声をかけてくれること、そう思ってくれたこと。
家族みんなで食事。
そんなことができたら、どれだけいいだろう。
同時に、あのときのことを思い出す。
父に「両家顔合わせに来てほしい」と言ったときのことを。
そこでまた父が「再婚相手を同席させるのが筋だ」と言い始めた。
そして結婚式の話がでると露骨に嫌悪感をあらわにし「再婚相手を呼ばないつもりなら家族全員欠席する」と言い出し、
わたしと婚約者に対して暴言を吐きはじめた。
わたしはこの一件があり、父、そして家族と絶縁した。
祖母の気持ちはとてもうれしい。
わたしも家族みんなで食事がしたい。
けれど…
「家族みんなで」というと、父は顔合わせのときのように再婚相手を呼びたがるだろう。
わたしは…
どうしても父の再婚相手に会いたくない。
もはや何がどう嫌だ、とかじゃない。
会うことを考えると眠れなくなるくらい、存在そのものがトラウマなのだ。
もう、わたしの人生に関わらないでほしい。
これまでのことをなかったことにして食事なんて、心が、耐えられない。
…
「mimiちゃん、どうかしら。みんなでお食事。
おばあちゃんと計画しない?」
何も知らず、無邪気に提案する祖母に胸が苦しくなる。
もう、あんなことを繰り返したくない。
わたしはもうこれ以上家族のことで傷つきたくなかったし、傷つけたくなかった。
「ごめん、おばあちゃん。
…わたし、お父さんの奥さんに会いたくない。
どうしても…会えない。」
そうして初めて祖母に、わたしと父と父の再婚相手との間に、何があったのかを伝えたのだった。
◇
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