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志そのものが変わっていく「光る君へ」第43話(2024年11月10日)

公任と実資、斉信と道長はいとこ。

公任が斉信に出世の先を越され、スネて出仕しなかった折、辞表を出せとそそのかしたのは実資だった。
実資が御簾の陰から女性に誘われたのは公任の館。なるほど、いとこの関係と知れば、納得。

細かい接点が楽しい。

彰子と敦康親王が一緒に楽しんでいるのは、敦康親王の好物と清少納言が言っていた椿餅かな。

まひろの衣装の着付けが、年を重ねた女性らしく首が短く、背中に丸みをおびている。

前回の宇治での一件依頼、まひろと道長はお互いに絆を確認し、さらに強く結びついたよう。

孤独へまっしぐら

三条帝も道長もあっちこっちからお願いされる。

三条帝は実資の息子を蔵人頭にしようとしたが、敦明からお願いされて道兼の息子を蔵人頭へ。
これで実資の信頼を損ねてしまう。
唯一の支えだったのに。

道長は行成に太宰府への赴任をお願いされるが、眼の治療のために、太宰府行きを懇願した隆家を優先。太宰府にいい薬師がいるとアドバイスしたのは実資。

三条帝も道長も、人を振り回しているのか振り回されているのか。結局、自分の思い通りなんていかないもんだ。

行成に不満を言われた道長は、
「お前は俺の側にいろ」って、ムム。昔なら嬉しかっただろうが、結果その方がいいのだが、今の行成はどうだろう。

実資から「権力を手に入れて何をしたいのか?」と問われた道長。
「民が幸せに暮らせる世をつくる」
ああ、そうだね。まひろとの約束だもの。
「志を持つことで私は私を支えてきたのだ」

「志を追いかける者が力を持つと、志そのものが変わっていく」
さすが、賢人と讃えられる実資の言葉も、当事者であるがゆえか、道長には届かない。

前回たっぷり泣かせてもらったので、うん大丈夫。
道長Go。孤独へ突っ走れ。君には心の中にまひろがいる。

ところで、今回大活躍だった実資は、財産がかなりあった。
先週、ブルブルと不思議なあやし方で可愛がっていた娘に遺すのだが、道長の孫が婿となった。
当時は妻の家が万事婿の世話をするので、ま、婿のものですよね。

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