くだらない、は幸せ（2025年1月15日）

気がつけば「他者への瞑想」を行っていた。
イオンのフードコートで。

わたしの最大の欲である食欲を満たすべく、『銀だこ』のねぎたことウーロン茶のセットを前にして、心は凪のように穏やかだった。

イオンシネマで映画「聖お兄さん」を観たのだ。
観ながら、岩ちゃんに何させてんねんと思い。川口春奈はよくぞこのオファーを受けたなと感心し、福田組お馴染みの俳優陣が出る度にクスっとし、相も変わらぬ身内受け味強めの佐藤二朗の長い長い、たぶんアドリブに心の中でくだらねぇ〜と苦笑いしながら、目尻に微かに涙をにじませていた。
笑いながら胸がいっぱいになり、きっと感動していた。

映画を観る前、ちょっと気分が落ち込んでいた。

そんな時は、他者の幸せを願う瞑想が良いと本に書いてある。うん。知ってる。
て、言うけどさ、落ち込んだ時はそれどころじゃないのよ。

でも、くだらない笑いで心を軽くしたわたしは、イオンのフードコートで他者への瞑想をしていた。
くだらない笑いのコンテンツが存在できるって、笑えるって、きっと素敵で幸せだ。