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虎に翼

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(Nスペ➕大河)➗あさイチ(2024年9月10日)

(Nスペ➕大河)➗あさイチ(2024年9月10日)

「虎翼」は骨太の凄い朝ドラだな、と改めて思う。
功成り名を遂げた人のサクセス-ストーリーではない。

男尊女卑、生理、毒親、モラハラ、DV、戦争、民族差別、ジェンダー、夫婦別姓、同性愛、司法の独立、更年期、老い、後継者問題、虐待などなど。
てんこ盛りの問題に「はて?」の雨を降らせ、台風のように周りを巻き込み、振り回し、時代と社会に挑んで、もがいて、苦しみ、生き抜いた女性の話だ。

こんなてんこ盛り

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はて?はて?はて?(2024年9月6日)

はて?はて?はて?(2024年9月6日)

こんなに心が動かされたドラマはない。
寅子と一緒に怒ったり、溜飲を下げたり、泣いたり。

今月末には終わるんだなぁと思いつつ、寅子をはじめ数々の胸に染みるセリフをかみしめている。

そして2日放送の百合さん(余貴美子)。
孫の名前を忘れたのを取り繕った後、老いの恐怖、悲しみ、絶望といった表情を一瞬で表現されていたように思う。まさにそこへ向かっている者としては胸に迫るものがあった。
そして「野戦病院

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灯台なんだよね(2024年9月25日)

灯台なんだよね(2024年9月25日)

「虎翼」のカフェ燈台が好きです。

入口の光が差す先によねさんが壁に書いた憲法14条がある。
憲法14条の壁からのカメラワークは、そこにいる人を見守るようでもある。

暗闇の中、よりどころとなるあかりは、個人それぞれが胸に灯し続けるべきものだと感じたのです。

「虎に翼」最終話前夜(2024年9月26日)

昨日に続き虎翼です。

親から尊厳を踏み躙られたよねさんが家を飛び出し、さまよってたどり着いたカフェーの名前が燈台。

寅子は桂場に言う。
「法とは人が人らしくあるための尊厳や権利を運ぶ、社会という激流に飲み込まれない為の船。人生という船旅を快適に幸せに終える為に改造したり修繕したりして進む」

法が船なら、海路を見失わないようにするのが灯台の役目だ。カフェー燈台の壁に書かれた憲法14条は、光とな

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「虎に翼」最終話(2024年9月27日)

「虎に翼」最終話(2024年9月27日)

朝から「性処理」というセリフが出て来るドラマにしては、ほのぼのとした始まりでした。

寅子は亡くなったのをいいことに、ラブ全開で優未にまとわりついている。生きている時は子育てで何かと葛藤することが多かったのにね。

優未は老人ホームから一時帰宅の航一さんに「法律がお母さんで、みんなに寄り添っているもの」と言う。かつて女学生時代に「法律は温かい毛布のようなもの」と言っていた寅子は照れている。

朝ド

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「虎翼」最終話翌日。女とか家族とか老人とか(2024年9月28日)

「虎翼」最終話翌日。女とか家族とか老人とか(2024年9月28日)

地域の文化祭準備の折、肉体労働を申し出たのですが、ブロックを抱えようとしたら、若い衆から止められました。やるかやらないかはわたしが決めるのだが。

虎翼引きずってます。

老人になった航一さんの「こどもたちに縛られず自由に過ごしたいんです」に引っかかってます。
老いれば、こどもたちは心配から色々制限したり言いがちですからね。

何年か前の秋でした。
電車に乗っていました。駅で乗ってきた女性グループ

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