「あなたを独りにしない」作品で、人の役に立ちたいと思った
こんにちは。最初に少しだけ、お知らせです。
今日からペンネームを『双水みくに』に変更しました。
理由は、いろんな物書きさんが「日本語のペンネームが多かったから」というのもありましたが、こちらの記事を見て「英語表記だとデメリットが多いかも」と納得したことが後押しとなりました。
MIKUNIのペンネームは3年前から使っていて愛着はもちろんありました。けれど検索結果に出にくいという側面があることを理解し、以前から考えていた「双水みくに」に変更する流れとなりました。どうぞよろしくお願いいたします。
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さてこんな感じで、初歩中の初歩まで「作品」に対する勉強をしているのですが……
ここ数日の学びで大きかったのは「自分が作品を通して何を伝えたいのか」という、芯の部分が明確になってきたことです。
前回のコンテストに引き続き、実はもうひとつプロットを完成させて手を付けている物語があります。この話も現代フィクションで、10代の女の子2人を題材にした短編ヒューマンドラマにする予定です。
ただこうやって「創作物」を作るとき、実は前回の作品の時にも薄々感じていたのですが……
『自分が創作するものは、分身であると同時に汚物である』
この感覚が、どうしても消えずに残っていることが気になっていました。
作品を通すと自分の汚い部分も、未熟な部分も暴かれてしまう。マンガでも『性癖を暴露する』という表現を聞いたことがありますが、私もそれに近い嫌悪感みたいなものが捨てることができませんでした。
だから、自分から出た汚物が称賛を得たり、仕事やお金になるというイメージが湧かなかい。意味がちょっとよく分からない。
けれど、その疑問が少し解決したのが、マンガ編集者・佐渡島さんがアップしていたこちらの動画でした。
この動画では『物語の面白さは、感情が激しく動いた瞬間を描くこと』という解説がメインで語られているのですが、
まず動画を見て、作品というのは感情の再現であると言われたことが、目から鱗がボロボロ落ちまくり案件でした。
そして、物語の価値ともいえる「感情」は
①プラスに心が動いた瞬間を、一緒に追体験して感動すること
②マイナスに心が動いた瞬間を、理解し合って共鳴すること
この2種類が少なくとも私の中で展開されていて、片方または同時に「共感」できると心が動くのかもしれない……と思ったのです。
そして、よくよく考えてみると……私の作品って②を中心とすることが多かったんですよね。
これは私自身が、上手くいかないこと、挫折したこと、人から評価されないこと。そういった毎日を醜くもがいてきた経験が多いせいだと思います。
もちろん①の経験も少なからずありますし、キラキラした「共感」にも、ものすごく本気で憧れます。
けれどきっと「その方向だと私が表現できることは少ないかもしれない」と思うと同時に、やっぱり過去の自分を見捨てたくないという気持ちが、強いのかもしれません。
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そんな感じで、冒頭の「自分が作品を通して何を伝えたいのか」の答えとして……
佐渡島さんのセリフをお借りして「あなたを独りにしない」という作品で、人の役に立ちたいと思いました。
完全に無意識だったのですが、私はネガティブ方面での「共感」を重視することが好きみたいです。だから自らの作品を「エゴが詰まった汚物」という認識で捉えていたのかもしれません。
けれど例え私のエゴでも、誰かの心に寄り添うことができたのなら……それは立派に人の役に立つ「仕事」として、成り立つんだなと思えました。
まだまだ未熟な部分が多すぎて、学ぶこともやらなきゃいけないことも多い私ですけれど
そんな気付きができたという一歩を、未来の私に向けて伝えておこうと思います。