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まるでキングダムの地図?広大な敷地に、散りばめられたアクティビティ。NEMUリゾート宿泊編①【伊勢〜志摩旅レポート】【第2話】

 ※今回の記事は、「日産自動車 ソーシャルメディア事務局」様のイベントで当選した1泊2日「GREEN JOURNEY伊勢志摩」トライアルキャンペーンの旅レポートの「第2話」になります。

↑モニター体験した旅行はこちら

 宿泊編はめちゃくちゃ長くなりそうなので、話を分ける予定です。それにしても一泊しか泊まってないのに、長編になるってどういうこと?(笑)

 本記事は、日産さまのキャンペーンで当選したご褒美であるため、節々に日産さまへの「忖度」が入る恐れがあります。

【前回までの話はこちら】

⭐️プロローグ

⭐️第1話

↓本文はこちら


NEMU到着

 伊勢志摩スカイラインを降りた後は、宿へ向かってドライブを続ける夫。

 普段なら運転中に疲れたといってコンビニ休憩しがちな彼だが、今日は何も言わずにスイスイ運転している。

 夫は、後部座席で見ているこっちが心配になるほど、攻めた運転をしているようにも見えた。まさに「やっちゃえ、ニッサン」状態だ。

 初めての体験って、少し慣れると色々試してしまうこともある。ちょっと荒く運転しても大丈夫だろうか、とか。

 上手くいくと、自分の可能性を感じられて楽しい。でも調子に乗れば、失敗することもしばしば……。車の運転って、まるで人生みたいだ。

 だから私も娘も、いつも以上にユサユサと揺れた。

 今回の旅でレンタルしているのは、日産リーフ。さすが日産クォリティ。

 夫曰く、電気自動車は「疲れにくい」らしい。

 アクセルも、少し踏むだけでグイグイ進むし、車内も広いので窮屈さもないのだとか。

↑リーフじゃないけど、日産電気自動車のCM。こちらはサクラ。

 長旅の末、いよいよ宿の「NEMUリゾート」に辿り着く。

エントランスも豪華
オシャレな館内

 NEMUリゾートは敷地が広大なので、至る所にさまざまなアクティビティがあり、一日中遊べそうな施設だった。

もはや国の地図。キングダムみたい

 遠方へ行くには、専用のランドカーで移動するとスムーズらしい。

 ただし別料金がかかるので、「歩いていけそうな場所を目指して、歩こう」と夫が呟く。

 正直私は、ちょっとだけランドカーに乗ってみたいと思っていたけれど。彼はすでに料金をチェックしていて、今借りたらお得かどうかも計算済。まるで、プロの主婦みたいだ。

 私たちは、ホテルから比較的近い「東の見晴台」へと向かうことにした。

東の見晴台

 見晴台に向かうまでは、細い山道を進まなければならない。

ドラマの冒頭みたい

 娘はまだしっかりと歩けずベビーカー移動だが、やむなく置いていくことにした。

 娘はまだ足元がおぼつかないし、目的地まで歩けるだろうか。不安そうに、顔を見合わせる私たち夫婦……。

 すると、向こうから犬を連れたマダムがあらわれた。マダムの隣には、穏やかな表情をして娘さんの姿もある。

 一瞬「育ちが良さそうだ。親に愛され、十分な富に恵まれ、幸せそうで羨ましい」と思ったけれど。

 一瞬で人のことなど、そもそもわかるわけがない。お嬢様にも、本当は苦悩だってある。偏見は良くない。

 わかってる。わかっているけれども。表情や雰囲気には、「人となり」があらわれやすいと思う。穏やかな人を見ると、不思議と背がしゃんと伸びるのはなぜだろう。

「日が暮れると危険だから、早く行った方がいいわ。大丈夫よ。ワンチャンだって、歩けたんだから」

 そう言って、マダムはにっこりと微笑む。マダムと娘さんは、私たちを見守るように「頑張ってね」と声をかけ、足早に去っていく。

目的地まで辿り着く

 目的地まで辿り着くと、右上にほんのり虹のようなものが見えた気がした。

「あっ虹だ」と私が言うと、夫は「あれは違う。雲と空の境目だよ」と一言。

景色が綺麗

 それでも私には、虹に見えたんだ。

 もしかしたら景色だけじゃなく、何事においても。モノの見方によって違う景色があるのかもしれない。

娘と記念撮影

 ホテルに戻ると、すでに日が暮れていた。

エントランスも豪華

 エントランスの前に、大きなブランコがあった。

 娘を乗せるべきだろうか。なんだか、親の愛情を試されている気がする。でも私は、慣れない山道を歩いて疲れていた。

 できることなら、一刻も早く布団で寝転がりたい。

「ブランコに、○○ちゃん(娘の名前)を乗せてあげたい」

 夫はそう言って、ふいと娘に目をやる。娘はびっくりした様子で、大きなブランコを眺めている。乗ったことのないブランコだし、不安なのだろう。

 少しでも娘を喜ばせてあげたい夫と、早く布団で寝転がりたい妻。

 2人の温度差を感じるたびに、私は娘をちゃんと愛せているのかと不安になる。

楽しそう

 いざブランコに乗ってみると、最初は不安そうだった娘も、たちまち頬が緩んでいく。

 夫が正解だった。そして私は、少し夫に負けた気がした。

 子育てなんて協力し合うものだし、勝負するようなものではない。わかっているけれど、ちょっぴり悔しい。

 ブランコに乗り慣れてくると、娘がキャハハと笑い始めるようになる。慣れたのだろう。

 何事も、慣れるまでは不安や恐れを感じるものだ。でも一歩踏み出せば、今まで体感したことがないような景色が、そこに広がっているのかもしれない。

 挑戦する前は、確かに怖い。失敗したらどうしようとか。色々考えてしまう人からすれば、一歩踏み出すのはエネルギーが必要だ。

 その一方で、挑戦すると経験者にしかわからない景色を見ることができる。

 もちろんその景色は、人によって十人十色。簡単に共感し合えるものなんかじゃない。

 それでも、それぞれの挑戦や経験を「お互い、色々あったね」と笑い合えたら。どんなに素敵だろうか。

 ブランコに慣れて、ケラケラと笑い始める娘を見るなり、そんなことをぼんやりと思った。

【続く】

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