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私の前世は西洋の魔女。封印された力を解き放つ時が来た


※こちらは、アルロンさんの企画に参加中です。

 実は私、前世占いで「あなたの前世は、西洋の魔女です。その力を恐れられ、あなたは遥か昔に処刑されました。ところが、その頃に持っていた不思議な力を現世に持ってきてしまったのです……」という厨二病的な鑑定を受けたことがあります。

↑詳しくは、こちらの記事で紹介しています

 その力は凄まじいもので、起業するとめちゃくちゃ成功するらしい。(今は個人事業主だけど、そんなことはないぞ……?)

 そして世の男たちを吹き飛ばすため、結婚が遅くなるのだとか……。

どんな理由やねん!!!!

 占い師によると「37歳で普通の男と結婚する」と言われましたが、結婚したのはモジャモジャ頭で「食べ放題」にしか目のない男でした。

普通の男の定義とは

 そんな私も、今は家族で平凡ながらも幸せに暮らしています。

 ただ、もし私が本当に不思議な力をこの世に持ってきたのであれば。どうなっていたのでしょうか。

夫の方が魔女の才能ありそう

 そこで今回の記事では、私が魔法を使えた状態だったことを想定して「前世が魔法使いの女が、ガチで婚活してみた」を書いてみました。

 ↓本文はこちら


 あなたの前世は、西洋の魔女です。不思議な力を恐れられ、あなたは処刑されました。

 ところが、その不思議な力を現世に持ってきてしまったのです。

 その力を持つあなたは、凄まじく運が強いです。運が強すぎるあまり、男たちはみんな敬遠してあなたを避けていきます。

 結婚?遅いですね。晩婚です。残念ながら、あなたが思うようないい男ではありません。

 大丈夫。あなたの恋愛運は底辺ですが、仕事運は素晴らしいですから。

 カリスマ性を持つあなたなら、会社を立ち上げれば、必ず巨万の富を築けるはずです。

 占い師に言われた言葉だ。

 冗談じゃない。私は適齢期に結婚して、子どもを産んで幸せに暮らす。それ以外は、何もいらない。

 そうだ。不思議な力があるなら、その力を婚活に役立てればいいじゃない。そう思い立った私は、蝋燭に火を灯す。炎の残像をじっと見つめながら、ある呪文を唱え始めた。

「イイ男と結婚サセタマエ〜」

 私はこの夜、不思議な夢を見た。

 魔法陣の中央で、黒ずくめの服を着た自分の姿を確認する。魔法陣には、見たこともない文字が羅列されている。時空が歪んでいるのか、空気がうねうねと歪んでいる。

「あなたはなぜ、結婚したいのですか」

 遠くから、見知らぬ女の声が響く。

「幸せになりたいからです」

「あなたはなぜ、結婚を幸せと思うのでしょう?」

「周りの人がそう言うからです」

「周りの人と、あなたは関係ありません。人は人、自分は自分です。他人軸で生きている時点で、あなたはこれから先もずっと人の言葉に振り回されてることでしょう」

「では、どうしたらいいのですか?」

「幸せになるには、自分軸で生きる。これが大切です」

 辛辣な女の言葉に、私はギュッと口を噤む。なぜ、見知らぬ他人にそんなことを言われなければならないのか。

「そんなことはわかっています。それでも、私は結婚がしたいのです」

 そう言った途端、私の目がぱちりと開く。窓の奥から鳥の囀りが聞こえる。朝だ。今まで夢を見ていたんだ。

 その日から、私は今までと何かが違うのを感じた。

 なんと、見知らぬ男性から道を聞かれることが増えたのだ。 もしかしたら、私の恋愛運がアップしているのかもしれない。

 今なら、恋の魔法を使えるかも。そうだ、昔好きだったあの人に、「久しぶり。最近どう?」ってメールしてみよう。

 いや、ちょっと待って。女から連絡しちゃうなんて、ナンセンス。いい女は、男に追わせるもの。でも、彼から連絡が来たことなんて一度もないし。一体どうすれば……。

 そういえば、私の前世は魔女。せっかくだから、「好きな人から、LINEが届くおまじない」をかけてみようかしら。

【LINEが届くおまじない】
 LINEで自分だけのグループを作成して、グループ名を☆LINE5151☆にする。

グループにLINEで「相手の名前 ⭐︎LINE5151☆」と送信する。その後は、グループを削除する。

おまじない(割とガチで効くらしいです)

 これできっと、彼から連絡が来るはず。今まで既読スルーばかりだったけど。これなら、彼の方からLINEが来るかもしれない。

 おまじない、効くだろうか。かけてみたものの、いざとなると不安になる。

 大丈夫。私の前世は、西洋の魔女。不思議な力をこの世に持ってきたんだもの。威力は絶大なはず。

 彼には今、彼女がいるのは知ってるけど。私って悪い女ね。むしろ魔女というより、悪魔の「魔」の方かも。

 私はフッと笑った後、携帯を置いて眠りについた。

【完】

※ちょっぴり怖い話を書いてしまい、すみません!アルロンさん、引かないでくださいね(笑)

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