「熊の匂いがしたら、教えてあげるね……」意味深なガイドさんにドキドキ!ネイチャー体験レポート【第3回】【岐阜恵那】
おはようございます。先日、岐阜県恵那市にある「根の上アウトドアパーク恵那 保古グランピング」に宿泊しました。
今回のレポートは、宿泊者限定で楽しめる無料イベント「Fun&Joyネイチャリングツアー」レポートを紹介します。
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岐阜恵那にある保古グランピング宿泊者のみ体験可能な「Fun&Joyネイチャリングツアー」に参加しました。
ネイチャーツアーでは、事前にツアー内容についてインストラクターから説明があります。
「熊はいるの?」
少年が、目をキラキラさせながら尋ねました。
「いるよ。でも、滅多に会わないから安心して。年に1〜2回会うか会わないかくらいだから。それに、クマがいれば匂いでわかるから。その時は、教えてあげるね」
インストラクターさんは、そう言ってニコッと笑います。
ーー年に1〜2回会うってことは、命懸けのハイキングコースでは……。
背筋がゾッとするものの、不思議とワクワクしている自分もいました。インストラクターさんの話によると、最も遭遇するのは鹿だそうです。
さて、なぜこんなにも私は、インストラクターさんの話を覚えているのか……。実は、インストラクターさんがいる旅に参加した時、後でじっくり振り返りたいので、携帯の録音機能を使用し、後で聴き直したりしています。
これは、私なりの旅のこだわりですね。この方法は、旅の様子をブログ・noteでまとめたい方にもおすすめです。
「鹿のニオイもあったら、教えてあげるね……」
インストラクターさんは、ニオイを嗅ぐだけでどの動物か判別できる「特殊能力」を持ち合わせているのでしょうか?
私たちは、まず先にミツバチエリアへ。ミツバチエリアでは、大量のミツバチを箱の中に飼育しているそう。ここで採取したハチミツは、のちのちお店に並ぶ商品になるとのことでした。
「ミツバチは、煩いところによってくるから。みなさん、静かにしてください……」
坂口拓似のインストラクターさんは、小声で囁きます。あたり一面、しんと静まります。
ミツバチが数匹飛び交う様子を見かけましたが、私たちはそのまま足早に去ることに。
ここで刺されてしまっては、元も子もありません。私たちはこれから、もっと山を攻めるのですから……。
「あっ、今なんかフワッとニオイがした!」
少年が、ハッとした表情で答えます。
「おっ。今、フワッとニオったよね?そう。これが鹿のニオイ」
満足気な表情で、インストラクターさんは答えました。もはや、動物を狩猟するハンターのような会話が続きます。
私たち一家もニオイを必死に嗅ぎ続けましたが、さっぱりわかりませんでした。私は鼻炎なので、それも原因かもしれません。鼻の良い方であれば、ハンター気分も楽しめそうです。
森の中をぐんぐん進むと、美しい湖畔があらわれます。
湖畔は、恵那市東野〜中津川市を跨ぐかんがい用の人口湖です。保古の湖周辺は、胞衣山県立自然公園に指定されています。
↑参考サイト
足元を見ると、大きなキノコを複数発見します。インストラクターさんの話によると、食用はほぼ誰かに取られているので、目立つものは食べられないケースが多いらしいです。(※食べられるものがあっても、食べない方が得策とのこと)
インストラクターさんは、キノコだけでなく植物についても詳しく説明してくれました。
「葉っぱ、食べてみる?美味しいかどうかは保証しないけどね」
実際に食べる訳ではないですが、手で叩いて匂いを嗅いだり、少し舐めてみたり……。(舐めたりするのは、食用のものです)
見るだけでなく、触れることで植物に関する知識と理解を深めることができました。この他にも、笹の葉を折って笹舟を作って川に流したり、松ぼっくりでバランスゲームも楽しみます。
笹舟は、笹の両サイドを3つに割いて折り込み、中央に両端の箇所を折りこんでいきます。
森をさらに進んでいくと、ハンモックエリアに到達します。
ここでは、ハンモックを木にかけて「ハンモック体験」を楽しみます。キャンプ未経験の方でも、インストラクターの方がサポートしてくれるので安心です。
木によっては、腐っているものもしばしば。腐った木だと折れてしまう恐れがあるので注意しましょう。巻く時は、太めの幹を選ぶと良いらしいです。
「シャボン玉も吹いてみると、写真映えするよ」
インストラクターさんは、私にシャボン玉の液をそっと渡します。SNS映えなども、最近のインストラクターさんは考慮してくださっているのでしょうか。時代だなぁと思います。
勢いよく拭いてみると、確かに写真が映えます。
ハンモックは重さに耐えられるモノを使用していますが、3人入ると地面についてしまう感じでした。入る時は1〜2人までが良さそうです。
ハンモックの際には、お菓子やコーヒーも用意してくれます。
大自然の中で、ハンモックに揺られながら飲むコーヒーは最高です。
インストラクターさんは、小さな棒を娘に渡しました。その棒は、木の繊維のようなものが辺り一面びっしり。動物が齧ったような痕跡もあり、さては食用でしょうか?
「○○ちゃん。これあげる。リスが松ぼっくりを食べた跡だよ」
娘は、不思議そうな顔をしてその棒を眺め続けていました。
「リスは、松ぼっくりも食べる」という知識がここでインプットされます。
インストラクターさんのガイドと共に、動物や自然にまつわる知識が身につくので、子供たちの勉強にもなりそうです。
ツアー最後には、ミツバチエリアを再び通り、たまたま採れたてのハチミツを少しだけ舐めさせてもらうことに。(※こちらは、ツアー内容に含まれていません)
ハチミツは、濃厚でとても美味しかったです。インストラクターさんの話によると、蜂は蜜を取られるとわかると労働意欲を失ってしまうこともあるそう……。
私たちは普段、何気なく食用のハチミツを食べていますが、それは蜂達のさまざまな葛藤の上に成り立っているのかもしれません。
自然と戯れつつ、動物・虫・植物への理解を楽しく深められるツアー、ぜひみなさんも一度体験してみてくださいね。