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自己犠牲型Giverフリーランスの行く末は詰むしかない?断れない人間が仕事を続けていくには

 人にお願いされると嬉しくて、つい頑張ってしまう。このようなタイプの人は、我に帰った時に自分の燃料が切れていることに気づく。

 その時には、すでに遅し。倒れるか、病むか、それとも死ぬのか。

 そうなる前に、ちゃんと手を打たないと行けない。自分と、周りの人たちを守るためにも。

 そんなことを書いてる私も、実はギリギリなのかもしれない。騙し騙しではあるが、手探りで目の前のことをこなそうと思っている。でも無理をしたところで、かえって相手を困らせることにもなりかねない。

 そんな時、ふと「適材適所」というワードが頭をよぎる。無理をしている時点で、はたしてその業務は向いているのだろうか。

 そもそも、相手は無理をしてでも自分に頑張って欲しいのか。無理したところで、それが見当違いならば。相手からしたら、ただの迷惑かもしれない。

 そんなことを、ずっとぐるぐる考えながら私は前に進んできた気がする。

 その行き違いをなくすには、どうしたらいいか。

 シンプルな解決策としては、お互いにコミュニケーションを取りやすい関係を築いていくことなのだろう。

 でもそれが、案外なかなか難しい。だから悩むのだ。

 こんなことを聞いたら、「なんでそんなことを、今更」「忙しい時に、わざわざ簡単な質問をして来ないでほしい」と、思われるのかも……。

 お互いに遠慮しがちな関係になると、どんどんズレが生じてしまう。かと言って、なんでも聞いてしまうと相手の負担にもなるし。

 どうしたらいいんだろう。距離の取り方って、難しい。

 実はそんな悩みを抱えるフリーランス、物凄く多いと思う。

 そうした「フリーランスの繊細な悩み」の一つ一つに、丁寧な返答をしているのが、まむしさんのニュースレターだ。

 ↑ニュースレターはこちら

↑まむしさんのnoteはこちら

 今日届いたニュースレターでは、最も失敗するリスクが高いのは相手の利益にすべてをささげた結果燃え尽きてしまう「自己犠牲型Giver」との紹介があった。

 ギクリとした。まさに、自分がそのタイプだと思っていたので。

 ただ自己犠牲型Giverといえども、いろんな種類がいる。

 頼みもしてないのに、あれこれ与えてあとから「こんなに尽くしたのに」とブチギレるタイプもいれば、自分では与えているつもりでも外から見ればそうでもないとか。

 他にも、勝手に人が欲しいものを予想して与え、「頑張ったつもり」になっているタイプも少なくない。(私はこのタイプに該当する)

 もしかしたら、私は他者から見ると厄介な自己犠牲型Giverタイプかもしれないけれど。人の性格って幼少期から形成されているので、そう簡単には直らない。

 だから、その手のタイプは潰れる前に、今の性格と付き合いつつ「詰まない対策」を考えないといけないのかなと思う。

 私に足りないのは「断れないこと」と、聞かれたり、お願いされたら何でも答えようとしてしまうところかも。自分に根本的な自信がないから、頼まれるとノーと言えない。

 でも出来ないことを無理すれば、どうしても中途半端になってしまいがち。人には頑張ればできることと、できないことがある。

 今までは、お願いされたら基本的に全部対応してきた。でもその中で、なんでも言われた通りに対応するのは、かえって相手のためにならないと気づいた。

 数ヶ月ほど前からは、こちらから自分の希望納期や、できないことを正直に伝え始めるようにした。

 その時は、一瞬でも恥をかく。もちろん、失望されることもある。でも、別にそれでいい。

 長期的に見れば、別に相手は思うほどがっかりしないはず。なぜなら世の中には、自分以外にも働く人が沢山いるのだから。

 自分が仕事を断ったからとはいえ、別に業務が止まることも、会社が潰れることもない。

 そう考えるようになってから、少し心が軽くなった。フリーランスとしてはマイナスかもしれないけど、私は仕事より「自分」を取ったのだ。

 もちろん、頑張ってできそうと感じるなら、その旨を報告する。でも、無理そうと少しでも感じたら「できます」と二つ返事をしないこと。

 これが、私にとって1番の課題でもあり、これからにとって重要なポイントなのだと胸に刻みつつ。

 自分の命を削り過ぎず、相手と自分のバランスを考慮しながら、スケジュールを合わせ過ぎないこと。たとえ無理だったとしても、自分の希望を伝えていく。そうして、人は交渉していくのだ。

 これまでSNSで、仲間たちが倒れる、病院で入院した、会社を畳んだ方。そして、亡くなった方など。何人か見てきた。

 どんなにやりがいがあって、好きな仕事でも。続けられなくなったら身も蓋もないのだ。

 仕事は顧客を喜ばせることも大事だが、続けるためには自分を守ることも大切。自分が「ギバー」になってると感じたら、ふと立ち止まる。

 それは、本当に自分じゃないとダメなのか。お願いされた納期で、その内容を本当に納品できるのかを考える。できないなら、相手の言われた通りに動かない。希望の納期と、できないこともちゃんと伝える。

 ダメと言われたら、それでいいじゃないか。できないのだから。別にそれで、自分の価値が落ちるわけではないのである。

 フリーランスは、ついセルフブラックになりがちな仕事だ。相談相手も作らないとできないし、頼まれると無理をしてしまう。でも、健康を害したり、倒れたらもう終わり。

 その日は、ある日突然訪れる。そうやって、潰れていった人を何人も知ってる。仕事を続けたいと少しでも思う限りは、自分を守ることも忘れたくないものだ。

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