だが、断る!
最近、読む本や観るYouTubeや、映画などに共通のメッセージがある事に気づいた。『嫌な事は断る』だ。
ジョジョの奇妙な冒険をテレビで放送していたものを観ていた旦那の影響で当時小3の娘もジョジョにハマり、空き箱で工作し始めたかと思うと、露伴の例のトンネルを作り始めたりした事を思い出した。
一見いい条件に見えるし、誰もが皆当然その条件を飲み込むように思えるような事を、本能や直観に従って断るのだ。
『嫌なら断ればいい。』それが今までどれほど大変な決断で、出来なかった事か。
私の旦那は、リンゴのマークのスマホの部品を作っている会社で品質管理をしていた。中国やタイやカンボジアやフィリピンに工場があり、その工場で不具合があると、その工場に直接行って原因を特定するような仕事をしていた。理系の大学を出て、その会社に入れた事をとても喜んでいたが、転勤になり、そこから嫁(私)と1歳の娘を置いて1ヶ月ごとに上記の国で仕事をするようになった。1年のうち半年は家に帰っていない。次第に海外赴任して欲しいと会社から言われるようになった。上司や周囲の先輩達もみんな海外赴任しているから順番だと言われるようになり、私の持病とまだ小さい娘がいる事を免罪符にしていたが、
『もう仕事行けない。限界だよ』
1度そう言われた事がある。私はとりあえずしばらく会社お休みしなねと言った。この頃から脳の血管が弱っていたのかもしれない。会社に対して嫌な事を断れなかった旦那は、結局体を壊して死んでしまった。
今なんでこんな事をFlareを聴きながら1人で記しているのかと思うと涙が落ちてくる。
先日、PTAの役員決めがあって『あなたは役員抽選の対象だから体育館に来て下さい』という招集用紙が学校から来た。しかし、用事があってどうしても来られない人はその役員決めの内容についてはPTA会長に一任するというものだった。
「子供1人につき6年間で1回は役員をやりましょう」という決まりがあるらしいが、そもそも私の娘は転入生だから6年間この学校に居ないし、転入して来た時にPTAの入会届は無く、給食費を引き落とす口座から勝手にPTA会費を引き落とされていた。ポイントカードを作るにしたって、ちゃんと入会届を作成する。そうしなきゃコンビニに行っただけで勝手にお金を引き落とされているのと同じ状況だからだ。泥棒じゃん。
近所の娘の同級生のママさんがその役員決めに行きますか?と尋ねてきたので、「行きませんよ」と言うと、「ええ?みんな行きますよ?1回役員やれば、それ以降免除になりますよ?」とまるで見た事が無いものを見るように言われた。私達は「免除」という好条件を目の前に吊り下げられた馬じゃない。
「行きません」
嫌な事をイヤイヤやって、後でその文句を言う事が分かっている未来を選ぶ程もう私は馬鹿じゃない。文句を言って波動を下げて、さらに文句を言いたくなる未来を引き寄せる事を身に染みて理解したからだ。
今1番したい事、面白い事、ワクワクする事を考えていく事こそが旦那の分までやらなきゃいけない事だから。
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