名作離婚映画とサヨナラ 〜『イタリア式離婚狂想曲』〜
若い娘と再婚したいから、妻を殺そうとがんばる男の話
という、よくあるような、しょうもない話です。
でもこの作品、1963年にアカデミー賞脚本賞なども取った名作なのです。
主演はマルチェロ・マストロヤンニ。
代表作がありすぎますが、主に知られているのは『甘い生活』(1960)や『ひまわり』(1970)かと思います。
監督はピエトロ・ジェルミ。
『鉄道員』(1956)や『刑事』(1959)でも、国際的に評価されています。
昨日、久しぶりにこの作品をVHSテープで観ました。
衛星放送から録画したものをさらにコピーしたようなクオリティーのもので、多分気に入ったから、保管していたんだと思います。
家の片付けで、VHSテープを一斉に処分する予定なので、「その前にもう一度観ておくか」という気分になったのでした。
あらすじだけだと伝わりにくいですが、この作品はコメディです。
とてもドタバタしています。
マルチェロ・マストロヤンニがまるで喜劇俳優のようなのです。
そして、テンポがはやい。
最後まで目が離せない展開です。
イタリア映画のジャンルである「イタリア式コメディ」はこの作品から命名されたそうです。
また、17歳の娘役のステファニア・サンドレッリが、当時10代だったらしいのですが、ドキッとするくらい、妖艶なのです。
モノクロで、時代背景は今とは別世界ですが、ドライブ感のおかげか、今みても色褪せていないのです。
↑予告編だけでもぜひ!
これは、オススメしたい映画だ!ということで、
調べてみたところ、現在配信で観ることはできないようで、DVDも入手困難のようです。
作品が古すぎて、権利処理が難しいのでしょうか?
あるいはビジネス的にこの作品を扱おうという会社がない、ということでしょうか?
多くの映画が自宅、さらにはスマホからもアクセスできる時代ではありますが、国際的な名作が観られないのは残念であります。
というわけで、これは貴重なものかもしれないですし、純粋に面白かったので、結局このVHSテープはサヨナラせずに、元の本棚に戻すことにしたのでした。
機会があれば、ぜひご覧いただきたい映画です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
追記:コングラボードをいただきました!
お読みくださった皆様、ありがとうございました😊