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考える練習、していますか?―アイスブレイクにオススメ『考える練習をしよう』

年明け1冊目に紹介するのは、頭の体操にぴったりな本。


あらすじ

頭の中がこんがらかって、どうにもならない。このごろ何もかもうまくいかない。見当ちがいばかりしている。あーあ、もうだめだ! 
この本は、そういう経験のあるひとのために書かれた本だ。

みんなお手上げ、さて、そんなときどうするか? 
こわばった頭をときほぐし、楽しみながら頭に筋肉をつけていく問題がどっさり。大人も子どもも、みんないっしょに考えてみよう。

旺文社の紹介文より

おすすめポイント

普段、気にも留めていない〝考える〟という行為について、真剣に考えさせられる本です。

考えるとは何か、考え方とは、ということを、本気で様々な角度で不真面目なようで真面目に論じているのが面白い。

お子さんと一緒になぞなぞ感覚で、会社のアイスブレイクに、脳トレの一環として・・・
いろいろな問題が載っているので、いろんな場面で活用できる一冊です。

目次を見るだけでも、興味が湧いてくると思います👀 

目次

1 自己流で考えちゃだめだ
自分のことならよく知ってるってホント?
いつもみているものをちゃんとみること
せまいみかたってどういうことだろう?
いいセンスをもたなくちゃね
ぶらぶら歩くこともだいじだ
何だかわかる?
むすびつかないものをむすびつけてみる
知ってるつもりで知らない人たち
もののみかたは一つきりじゃない
頭が勝手に歩きだしたら

2 問題にぶつかったらどうするか
火のないところに煙は立たない
何が問題なのかはっきりさせること
「マザー・グース」で考えてみよう

3 頭にだって屈伸運動が必要だ
おもいつきだけじゃだめだ
どんな考えもかきだしてみること
理屈は一つってかぎらないんだ
最後から考えてみる
質問することはカッコいいんだ
心を自由に遊ばせよう
まえにみたことあるんじゃないかな?
べつの人になったつもりで考えてみよう
いちばん役に立つのはマクラかな?


頭を使うとはどういうことか

本書の中に出てくる例を少し紹介します。

「友達の家で、変なにおいの料理が出てきたら?」
といった簡単な問題から、
自分のことを本当に知っているかを確かめるために、
「いま何色の靴下を履いている?(見ないで答えてね)」
「腕組みをすると、どっちの腕が上になる?(組む前に答えてね)」
といった問題、
脳トレやなぞなぞ問題、
1枚の絵を見て、想像できることを可能な限りリストアップする問題など、
様々な視点で問題が紹介されています。

私は割とパパッと答えを出して進みたい派なのですが、この本を読むと、先に進むことではなく、じっくり考える過程に価値があるのだと教えられました。
特に、リストアップする問題などは、じっくり問題に向き合って、考えてみると、自分の凝り固まった考えをほぐす頭の体操になるなと感じます。

心に残った言葉

頭は使えばいいってものじゃない。たいせつなことは、頭をどういうふうに使うか、なんだ。

『考える練習をしよう』より

何が問題なのかはっきりさせることが、いつもかんたんにいくとはかぎらない。だけど、それが、たいせつな第一歩なんだ。ピントはずれの問題を解決したって、何にもならない。いくら解決したって、何の役にも立たないだろう。

『考える練習をしよう』より


推薦コメント

ブックディレクター 幅允孝さん
「あっ!問題って、解いたり超えたりするものじゃないんだ。」

八重洲ブックセンター本店 柏明美さん
「子供向けだからこそ読んで欲しい。
〝考える〟行為とは何か気付かせてくれます。」

ブックディレクターの幅さんがコメントしているように、問題は考えることに意味があるのだと教えられる一冊です。

大人も子供も一緒に楽しめるので、ぜひ家族の時間やミーティング前に活用してみてください。

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