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運動会で、5歳の息子から他者に貢献する大切さを学んだ話

昨日、10/26はうちの子が通う幼稚園の運動会に行ってきました。

運動会って親としては楽しみですよね?
僕もその1人です。

しかし、今年の運動会は息子の行動から、大切なことを学ぶ機会となりました。

今回はひょんなハプニングから、息子から他者のために頑張る大切さを学んだ話を書こうと思います。


運動会のメイン行事といえば、何でしょう?

リレーですよね?

うちの子の幼稚園は年長だけ人数が少なくて、2クラスのみ。

よって中間の2位がなく、勝利 or   敗北 という分かりやすく、かつ残酷な構図となっていた。

今回のリレー対決は、すみれ組 -VS- ゆり組だった。5、6歳児の真剣勝負だ。

うちの子はゆり組で、まさかのアンカーだった。(あと聞いたらジャンケンで負けたから、そうなったらしい)

ピストルの合図で、、

よーい、パァン!

勢いよく、園児たちは走り出した!

「まあ順位よりも、一緒懸命さが大事っしょ」とイキっていた僕は、いつのまにか無我夢中で見ていた。

頑張れ頑張れ、いい勝負やん!

と思ったら、ゆり組の子は転びまくり、バトンを落としたりして、なんと一周遅れになっていた。。

お、オワタやん…

というオーラが校庭中にプンプンしていたが、それでも、ゆり組の園児は諦めずに全力で走るのだった。


しかし、幼稚園児のリレーは結構面白くて、お互いにバトンを落としまくる。また、ウサイン・ボルトみたいな園児が、いきなり急激に追い上げたりする。(なんで君がアンカーやないねん)

そんなこともあり、一周遅れだった差は、終盤になるにつれ、接戦になるまで縮まっていった。

そうなれば、いくら5歳児でも、良くも悪くも自分が勝負を決める役割を担っていると理解しつつあったのだろう。

案の定、うちの子は緊張して「無」の表情だった。


そんな中、いよいようちの子にバトンが渡った!

バトンが渡った時、二組の差は無く、ゴールまでの距離は同じだった。

両園児とも、大声援の中で一生懸命走っていた。

そして、ラスト30メートルで事件は起きた。

軽く接触してしまい、うちの子はバランスを崩して転んでしまったのだ。

その瞬間、

あぁ〜

という声が校庭中に響き渡った。びっくりしたのもあるが、その転倒で勝負が決まったからだ。

息子は立ち上がることができず、
四つん這いになって泣いていた。

打ちどころが悪かったワケではない。

大人たちの「あぁ〜」で、敗北を確信し、自分のせいで敗北が決まったこと。大人やクラスの皆を落胆させてしまったことに耐えられず、その場で泣き崩れてしまったからだ。

辛かったんだろう…

近くにいた先生がすぐに駆けつけ、抱き抱えながら、一緒にゴールまで歩いてくれた。 

その時、いろんな拍手や「頑張れ」の声援があったが、しばらく泣き止むことはできなかった。


5歳にして、クラス中の期待を背負い、勝つために全力で頑張った。

それでも何百人が見ている前で失敗してしまった。

息子は「ぼくのせいだ…」とずっと泣いていた。

その姿を見て、僕の胸は張り裂けそうだった。

本当に辛かったはずだ。

競技が終わった後、なんて声をかけたらいいか分からなかった。

とにかく抱きしめて、
 「皆が見てる中、よく頑張ったね。」
 「最後まで諦めずにゴールできたね。」
としか言えなかった…


僕はこの運動会で、息子の5歳児なりの覚悟と、他者に貢献するための責任感の高さに感動した。

僕は仕事で、息子のように他者に貢献するために全力で動いているだろうか?

ボランティアや家事をする際、ただ作業をこなすのではなく、誰かのために身を粉にして働いているだろうか?

そう考えると、息子の行動に本当に頭が上がらなかった。

僕はこの運動会で、5歳の息子から大切なことを学びました。

それは、どんな時も他者に貢献するために、全力を尽くすことです。

息子よ、リレーで転んでしまったのは、とても辛い経験だっただろう。しかし、この経験は必ず益となる日が来るはずだ。

そして、忘れないでほしい。

人のために頑張る姿は、何よりも美しいのだと。

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