MIKIO INARI

元外資系経営コンサルティング会社で大規模システムの導入プロジェクトに携わりました。その後、携帯コンテンツ会社・音楽配信会社のCTOを経験後、独立。現在は、シンガポール・ベトナムにで情報システム部門のアドバイザーとして、IT組織の支援・プロジェクト遂行支援、エンジニアの教育を行う。

MIKIO INARI

元外資系経営コンサルティング会社で大規模システムの導入プロジェクトに携わりました。その後、携帯コンテンツ会社・音楽配信会社のCTOを経験後、独立。現在は、シンガポール・ベトナムにで情報システム部門のアドバイザーとして、IT組織の支援・プロジェクト遂行支援、エンジニアの教育を行う。

最近の記事

古いシステムの再構築(続編)

タイミングよく、ニュースリリースが出ていたので、そちらの話題を。 富士通って、たしかnifty Cloudを推してた時期があったような。まあ、最近の富士通さんの提案ってAWS推しではあるのですが、データセンター事業は、あきらめたのでしょうか。 というのはおいといて。 レガシーシステムの移行ですが、富士通・日立は、メインフレームの販売元というのもあったので、私が取引先から相談されている数百倍の相談が来ていることとは思います。 この記事の中で、私が注目したのは、メインフレ

    • システム移行プロジェクトの落とし穴

      制度会計との闘い10年ぐらい前、私がCTOをしていた時の話になります。 その当時、保有しているシステムがビジネスの変革とともに機能がそぐわなくなってきたため、システムを刷新しないとビジネス支援ができなくなる状態でした。 試算してみると結構な金額のプロジェクトになったのですが、ここで思わぬコストシミュレーションをしないといけなくなったのが、現行システムの未償却資産 会計上、システム移行にて現行システムを置き換える場合、現行システムの未償却資産を一括償却しないといけないので

      • 古いシステムの再構築

        今日も、あるシステム部長からの相談の話をします。 私のところに、COBOLで稼働しているシステムがあり、それを再構築したいのだが、COBOLエンジニアがいないか?という相談がありました。 確かに、現在、AWS上でCOBOLは動くし、COBOLは、稼働する機器が1台で処理されること、機器構成がシンプルなため業務ロジックに特化したプログラム作成ができることが特徴であり、事務処理用には向いています。 では、この先10年この言語を使い、システムを再構築した場合、他の案と比べて問題

        • DX推進のために

          この2,3年DXやら、ChatGPTやらと騒がれていますが、それらを自社で扱うにはどうしたらよいか?という相談に対して、どうアドバイスしているか?を話します。 DXもAIも技術要素的には昔からあったのですが、下記の理由からこの2-3年で急に実用化でき始めたというものになります。 1.クラウドにより、コンピュータの能力を短期間に大量のリソースを使っても、一時的な利用金額に抑えられるようになった。 2.クラウドにデータを置くことで、大量のデータを使った情報共有・データ分析が行

          外部システム協力会社の利用時の注意点

          今日も、情報システムの構築計画をお手伝いする際に相談されることについての話をします。 「情報システムを構築した際、外部システム協力会社に騙されることが多いんです。なので、見積もりやシステム要件定義の際に参画してください。」という相談をされることがあります。 情報システムを構築する際、外部システム協力会社も、発注者をを騙そうとしているわけではないのですが、システムを構築する際、協力会社が提示する見積金額の提示の仕方についてある程度前提知識がないと、システム会社に騙されたという

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          CTO/CIOとシステム部長の違い

          社長とシステム部長間のギャップエンジニアのキャリアパスとして、CTO/CIOを目指したいという方の相談を受けることがある。一方、私が支援している複数の会社の社長から、システム組織の相談を受けることもある。 その際、システムのTOPの方と面談するのですが、社長が考えている課題とシステム部長が考えている課題にGAPが大きいことが多い。 理由としては、視野の違いがある。社長は経営面からシステムに対する思いを語ってくる一方、システム部長は自分の仕事の領域の話をしてくる。その理由を

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