【アーユルヴェーダDrに聞いてみた】脳機能障害には点鼻薬が効く?!
アーユルヴェーダDrに脳機能障害の治療について聞いてみました。
パンチャカルマ5つの治療のうちのひとつ
ナセア(Nasya:経鼻法)は、
鼻から薬剤を入れる治療、いわゆる点鼻薬です。
例えば、
副鼻腔炎のような鼻回りの不調を抱えている場合は、液体の薬を点鼻して症状の改善を図るそうです。
液体の薬は局所的な作用を持つとのこと。
一方、ギーという油を点鼻することもあります。
ギーは組織の深部まで入り込む性質があり、脳や脊髄に作用するようです。
油が脳に到達するわけではないですが、ギーに含まれるアルカロイドは血液脳関門を通過し、脳まで達するとのこと。
脳への作用と、感情への作用があるそうです。
この作用を利用し、アーユルヴェーダでは脳卒中やパーキンソン病、認知症の治療にナセアが使われているそうです。
脳卒中で麻痺が生じた場合は、1ヶ月以内にナセアの治療を開始することで、改善の可能性が高くなるとのこと。
長い年月が経った後では効果は乏しいそうです。
認知症も治療効果を得るには1、2年のうちに治療を始められるとよいそうです。
しかしながら、ナセアの効果を得るにはヨガや呼吸法、生活習慣など全体的にアプローチも必要とのこと。
脳障害に、アーユルヴェーダ。
治療の選択肢のひとつにあげてもいいかもしれません。