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技術屋さんを活かす組織開発

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20年以上、システム開発の現場を良くするには?何が問題なんだろう?と考え、中で自ら身を切っていろいろ試行錯誤してみた経験だとか、得た知見を書いていきたい。 世の中SIerはダメ…
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#SIer

会社の文化が変わる肌感をご紹介---DX推進ムズカシイ---

IT業界で20ウン年働いてきました。顧客企業のシステムを作ったり運用したりする会社です。 入ってしばらくして不思議に思い始めました。技術者が生きていきにくいなあと。優秀な技術者は居づらくないか?と。 下記記事参照。 注記 ※あくまでも個人の見解です。所属する企業とは関係ありません。 で、技術者が幸せに力を発揮してうまいことシステムを作って行ける集団はどんなものか?何が気になって違和感感じてるんだろうと。 で、うちの会社がそうなるように助力できればと思いはじめました。 目

「アジャイル開発とは?」をシンプルに説明してみる/開発はしない人に向け

最近「アジャイル開発」「スクラム」という言葉を聞く機会が増えてきました。DXにはアジャイル開発だ、なんて話も聞いたことがあるかもしれませんね。開発者の方々は実際にやってみながら習得することも出来ますが、ソフトウェアを発注する方だとか経営者や営業の方はそうもいきません。 ネットで「アジャイル開発」だとか「スクラム」と検索すれば説明記事がみつかります。おおむね「1-4週間の反復期間を繰り返しながらソフトウェアを開発する手法」といった説明が見つかると思います。…が、スッキリ説明す

知的生産のモニタリング(の悪手)

メモメモ これマジでそう SIerもそう https://twitter.com/drumroll_tokyo/status/1385509512677789699?s=19

ソフトウェア開発の肝は何か?

ソフトウェア開発をやってるすごい人や会社は、すごい技術力がある。 そうなんだと思います。技術は必要でしょう。 しかし、一番難しい問題は技術ではない。 技術は世の中にあるものを調べて試して活用すれば良い。 ※もちろん新しい他の人が考えつかなかった技術を産み出している一握りの人はいる。 問題は、集団で連携しながら活動する事。 作って、他の人に使ってもらうのであれば、もう複数の人や組織が登場する。 問題は人間的なことなのです。 好き嫌いとか、対話とか… なので泥臭いのです

真面目に熱心であるが故に変化に失敗するウォーターフォール脳

WF(ウォーターフォール)脳: 一年だとかプロジェクト完了までの計画をたてて実行を始め、計画どおり進むことをヨシとする。計画開始後の状況変化に弱い。状況変化しないと効率が良い。 WF脳の方々は、変化への対応をWF的に実行する。 結果、変化しない。 なんだこのパラドックスは。

日本のIT業界に足りてない一番大切なこと

twitterで流れてきた以下の記事。 大人になってから学ぶサッカーの本質とは ラグビーの五郎丸歩選手の「日本のスポーツには自主性が欠けている」という話を引用して、サッカーもそうだと。 私、IT業界で20年以上やってきてますが、同じです。 スポーツ選手が監督の言葉を待って言う通りに従おうとすること… IT業界でもそう。 上司や顧客の指示を待つ。 …日本の教育過程が原因だ。教師が言うことを聞かせるように怒ったり罰を与えたりするから。 (※私が子供の頃は少なくともそう

【読書メモ】ヤル気が足りないことも大切なんだわ…分かんないだろうなぁ

やる気のある態度を常に引き出そうとしない人物をリスク管理人に任命せよ。 トム・デマルコbotより

プロマネだけしか経験ない人は活きる道はない

SIerは終わりだ…というのはずいぶん昔から言われてきたこと。 20年くらい前には、採用活動で学生から「もうダメみたいな話も聞きますが、どうなんですか?」といった質問をもらった記憶がある。 ずいぶん経ったけど、まだまだ業界もウチの会社も続いている。し、すぐに潰れる感じはしない。 SIerに入ったら、文書を書くか客のご機嫌取りか手配師か…モノを作らない… なんてイメージですよね。 ウチの会社の子会社の新入社員と話してみると「親会社に入ったらモノ作れない。子会社ならモノ

プロマネやエライ人やユーザー企業のエライ人は一年くらいは開発チームや運用保守チームに交換留学人事してみたらいいのに

システム開発や運用保守にたいして、 あの件はどうなってる? できてないの?間に合うの? 対策を明日報告して! スケジュールたてて!(間に合うように!) こういうの、現場の負担を増やして、システムを劣化させてるんだけど、分かってるのかなぁ…という話。 言われることに応対したとして、なにかやってくれるんだろうか? 状況が的確に伝わって、かつそれが的確に理解され、適切な対策がとられることもあるとは思います。 …が、なぜかあんまり上手くいかない。 なので、1年くらい現場の

プログラムは作るものではない???

「プログラムを作る」と言います。 パソコンのキーボードをポチポチ押して画面になんか文字を並べていくイメージのやつね。 「自動車を作る」のと「プログラムを作る」って同じに見えるかもしれませんが、違うんです。 プログラムって製造物じゃないんです。 ちなみにこの事は以前から指摘されてることで、目新しいことではない。 検索してみてください。見つかると思います。 ここを世の中の経営者や管理者…多くの人がいまだに分かってない。 だから上手くいかないのです。 例えば、音楽とか映

【お話の前提として知っておいてください】ウチの社員は『いい人』

私はSIerに20数年勤めてます。 先進的な技術を扱うということと まーまーの規模の企業でしかも親会社が日本の大企業ということ この掛け算はなかなか味がある。 この経験からえた見識を語ってるんですけれど、話を上手く理解していただく前提として、以下を伝えておきたいです。 ウチの会社の人は いい人 真面目です。 まー不器用、実直、… あと、シャイ 例えば、まープレゼンの見映えが他と比べてみ劣る。 この業界にいるかたなら、これだけで会社を特定できるのではないか?ってく

子会社化のデメリット

ウチの会社は、子会社を持っている。 いつだったか10年から20年前に、本体から分離する形で何社かつくった。 理由は当時の経営判断であり本当のところは知らない。組織改編のときにはいくらかの説明の文書はまわってくる。その地域の地元企業の対応のためとかなんとか。 で、私個人の考えだが、今になって(☆)会社を分けたデメリットが顕在化してきていると思っている。 小回りが効かない親会社と子会社なので、上下関係がある。 これは特に疑う余地はないと思う。 …まあ、親会社のほうがエライ

管理のさじ加減

私、SIerに勤めてます。20年以上。顧客企業のシステムを開発することが主な会社です。 ※あくまでも個人の見解です。所属する企業とは関係ありません。 ※事例をそのまま書くことはありません。複数の体験を組み合わせたり組み替えたりして創作したお話を書きます。 まあ、世の中SIerはダメだダメだという話は良く聞くと思います。記事を書いてる方から見ればそう見えるのかもしれませんが…そうだなあという指摘もあるし、いやぁ一概にそうともと思うこともある。 あまり理解されてなさそうなの

管理をうまくやりたいんだな

昨日書いた以下の記事で、 管理すると現場に影響を及ぼす。 管理者や顧客は管理をしたい。 ということを書いた。 管理のさじ加減|Miki Kazuhide 先程、ふと思い付いた。 うまいこと管理をしたいんだな。…あたりまえのことか。 でも、うまくできないことで問題が起きるのは困る。 ポイントは… 管理しても開発そのものは進まない。 管理者だけでは開発はできない。 開発者を増やすか、開発効率を適正にするか。 開発者を単純に増やしてもうまくいかない。 参照:「人月の