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滅多にイライラしないけれど
けっこうな年齢になり数々の修羅場(けっこうキツいやつ)をくぐってきて、もう滅多な事では怒るどころかイライラすらしない自分になりました。
ですが昨日は弁当作成作業の時にすごくイライラしてしまって、胃が痛くなり頭痛がしてイライラがMAX状態で怒る寸前でした。
というのもたった一人の正規社員(サービス管理責任者)の動きがいつもいつも非常に悪くて、周囲の動きを追う事の出来ない人なんですね。
私は理系脳なので作業の効率を考えながら仕事をしていて、今目の前にある作業を中断して別の作業に切り替えて(日によって全然違ってきます)スムーズな作業になるように計算しながら動いています。
正規社員の人はそれが全く出来ていない上に非常に雑な作業をしていて、その雑な部分を修正しつつ動きを追いながら自分がどの作業をすれば時間のロスが無いかを考えて仕事を進めているので、その人がその場に立ってモタモタしていると、その場所に割り込んで入れないので進みが極端に遅くなってしまいます。
普段はそうやって自分の作業の邪魔をされてもイライラする事など無いのですが・・・。
昨日はそれがあまりにひどすぎてイライラしてしまって途中退席してタバコ1本だけ、ブレイクタイムを取りました。ブレイクタイムの時間5分ほど、その時に「まだまだ自分は浅いな」と自分に言い聞かせていました。
こういう事案は自分の立場がどうであれ「自分自身の力不足」なんですね。
ちょっとイライラするだけでキレる人も結構多い世の中で、だからあおり運転や職場内での怒鳴りあいなんていうものが生まれてしまうわけです。相手がヒートアップしていても自分が冷静沈着であれば酷い争いにはならないわけです。
ダメダメな状況を争わず相手をディスらず温和に解決する。これが出来て初めて大人なのではないでしょうか。目の前の小さな事しか見えていないから、今回のようなイライラが生まれるわけです。
~ここからは読まなくてもOKです~
ではどうしたら良かったのか・・・。その人は人生と仕事をナメきっている人で、仕事中にずっとスマホをいじり、あくびをしまくり、咀嚼音を立てながらパンを食べたり・・・。おぃおぃ仕事中だぞ!いう状況で社長からの評価も非常に低いです。
そんなこんなで自覚無く無意識下でイライラが溜まっていたのだと思います。別に仕事をサボっていても人の事はどうでもいい、勝手にやってくれ。そう思うタイプですので(ここがくぐってきた修羅場から生まれた自分の強みだと思っています)表面上はイライラしません。
ただ音に敏感なので咀嚼音やあくびはちょっと辛くなります。何もしていなければ見なければ済む話なのでどうでもいいのいですが、音だけはどうにも防ぎようがありません。
弁当作成作業も一緒ですし、デスクも隣なのでずっと傍で仕事をする形になっているので、他の人には見えない部分も全部見えてしまうし聞こえてきてしまうんですね。
で、そういう事に対して怒鳴る人はけっこう多くて、その人と喧嘩をして雰囲気が悪くなったりと、後先考えずに感情のままに動いてしまってギクシャクしてしまう・・・。
これを回避するには(実際の感情には左右されず)普段から良好なコミュニケーションを意図的に作り出しておく事が大切です。普段の和気あいあいとした雰囲気が、作業上でこちらからの上から目線的支持でも受け入れてもらえるわけです。
昨日のように作業が立て込んでいて、そして邪魔な事ばかりしてくる相手でも「その場で」「こうしろ!あぁしろ!」と言うと相手の機嫌をそこねて別の時間までも嫌な雰囲気を作り出してしまう。
そういう場面を作り出さないように、お互いが落ち着いた雰囲気でいられる瞬間を狙って「打ち合わせ」と称して「○○という状態の時に動き方を指示したら嫌な気分になりませんか?」「動きに対してお願いする時(上から目線指示を柔らかく言う)が出てくると思いますが、嫌な気分にならないで欲しいのですが、今後色々とお願いする事があると思います」
こんな調子で「あらかじめ」伝えておく。この時にそう思っていなくても下手に出て、丁寧な言葉で暗に相手を自分の思い通り動かす下地を作っておくわけです。
自分はあまり感情を動かす事はありませんが、相手は感情的な人間なのだから「どういう風に自分にとって都合よく動かすか」という戦略として丁寧に温和な雰囲気を出して、相手が「人に使われている!不愉快だ!」と思わせないように気を付けています。
要は「いかに人を効率よく動かすか」そしてそれを相手に「都合よく動かされている」と思わせないという事ですね。
昨日はさすがに酷かったので、弁当作成作業の後に相手と話し合いをしました。これは丁度良い具体例ですので、人を自分の都合のいいように動かすテクニックだと思って読んで下さい。
実際に話した内容はこうです
私「○○さんの仕事のやり方って『きちんと一つ一つの作業を進めてキッチリと進めてゆきたい』というタイプですよねぇ~~」
相手「うん、そう俺はキッチリやりたいんだ」
私「私は理系脳なので方程式のように仕事の進め方を計算しながら進めるタイプなんですよ~」
相手「俺は完全に文系脳なんだ~」
私「そうでか~~なるほどですね~」
相手「そうそう、でもだからmikenekoさんが指示を出してくれた時になるべくそう動けるように気を付けてはいるんだよ~」
私「(仕事場の図面を作って)例えばここは狭くて云々・・・」と具体的にわかりやすく説明
相手「うんうん、そうだね」
私「この場所での動きって○○なんですが、ここって時間かかるじゃないですか?そう思いませんか?」
相手「そうそう、そこが一番大変」
私「で、僕はさっき言いましたけれど理系脳なんで今の作業を中断して別の作業に移って、また前の作業に戻って云々・・・ってやっているんですね」
相手「そうかぁ、俺そういうやり方苦手」
私「そうですよね~、でもそれって出来ないとかではなく『人って特性があるじゃないですか』『だから出来る出来ないとか優れているとか劣っているという話ではなく、人それぞれじゃないですかぁ?』という事は、私は・・・(相手が遮ってきて)」
相手「俺もさぁ、早くやるにはどうやったらいいか考えながらやってるんだけどさ、○○って動いたらいいかなぁとかさ」
私「ですよねぇ~~!」
相手「そうそう」
私「まぁでも私って、○○の進め方でこの場所から攻めたいなって(図面が役に立つ)考えるタイプなんですね」
相手「俺はそういう考えはしないなぁ」
私「そうそう、それって特性なんですよね~。得手不得手の話であって性格的な事なんですよね~~」
相手「そうなんだよなぁ~」
私「私、時々○○っていう指示みたく言ってしまっていますが、明日から具体的○○して下さいっていうように私が言ったら機嫌損ねません??大丈夫ですか??」
相手「うん、俺はmikenekoさんが指示を出してくれれば、そうやって動くよ」
私「すみません無理言ってしまって・・・私は○○の部分って不得意じゃないですかぁ(本当は全然そんな事無く、自分の方がスペックが高くても)だから○○さんの得意分野と掛け合わせるといいと思っていまして」
相手「平気!平気!俺そういうの気にしないから大丈夫」
私「ありがとうございます」
相手「うん、指示通りに動くからさ~」
私「○○さんも作業を進めるうちに色々なアイデアとか言い分って出てくると思うのですが、それは色々話し合って決めていきましょ~」
相手「うんうん、それがいいね!」
こんな具合で下手に出ながら相手の表情を注意深く観察しながら(ここは大切です)笑顔になっているか怪訝な顔になっていないか、相手が話し始めたら遮らずに受け止めて(本当は受け止めていなくても笑)、相手が話終わるまで待って・・・
相手がスッキリするまで相手に話させて(ここが上から目線)いったん引き下がります。で、相手を持ち上げて相手が得意げに言っている部分はリスペクトしつつ(本当はそう思っていない)相手の「気分を操作する」事で、温和な雰囲気を保つわけです。
相手を思い切り持ち上げておいて、自分は一歩も二歩も下がってから「で!○○したら良くなると思いません?」と上の例のごとく誘導尋問がごとく相手を自分の考えに染め上げてしまうんです笑
ここで「感情的に動かない」事がとても大切になります。頭の中で「このバカが!」と思っていても、笑顔で「○○さんって何々が得意ですので・・・」と思ってもいない事を連発します。
こうする事で常に相手の顔色を注意深く観察しながら「あ、今言っても平気なタイミングだ」と戦略的に自分の意見を出すわけです。
人付き合いって相手を上機嫌にさせる事で、こちらが言う事に対して反論を言えない状況を作り出す「技術」だと思っています。「技術」なので職人がごとく「磨ける」「伸ばせる」んですね。
という事は・・・「感情で動いたら負け!!」なんです。むしろ「人なんてすぐに感情で動くから、相手の感情を自分の制御下に置く」という考えを持って、相手を好ましく思っていてもいなくても「相手を自分の手のひらの上で自在に転がす」という事を冷静に理性的に「戦略を立てる」という事です。
「自分の感情が動いてしまった時(特にイライラしてしまった時)」って実は自分を成長させる最大のチャンスです。その部分って自分の未熟な部分が露呈してしまったわけですので「技術が足りない!!」と思える絶好の機会というわけです。
ほとんどの人は「ふざけんな!」と感情に支配されて相手を嫌いになって関係性をギクシャクさせてしまって、そしてそれを放置してしまう傾向があります。
それだといつまで経っても人間関係の築き方は上達しません。
これは過去の話ですが・・・。
私が昔書店店長になった時、パートさんがやっていたゴミ捨てやトイレ掃除を自分でやるようにしました。誰もが好きではない仕事を肩代わりする事で好感度は爆上がりします。
立場やプライドなんてどうでもいい。
「結果的に」相手が自分の思うように仕事をしてくれれば、後はどうでもいいんですね。相手が好感を持って、またはやる気・自尊心を持って動いてくれていれば、それは自分にとって都合がいいわけです。
それは周囲の人に伝播していくので、最終的には良好なチームワーク体制が出来上がってゆきます。チームとして機能すると・・・。これ本当に仕事が楽になるんです。
自分が部下だからと遠慮する必要なんて何処にも無いんですね。すり鉢が壊れるまでゴマをすれと言う話ではなく、相手が上司でも話の持っていきかたで自分の操り人形に出来てしまいます笑
ただし・・・。こういう事が通じない精神が病んでいるという部分とは全く関係無い人格破綻者とは向き合ってはダメです。何を言っても通じないクズの中のクズ!!という人も結構な割合で存在しますので、そういう人に対しては冷淡な態度で突き放さないと(誰にも相手にされないので常に寂しいからしつこく寄ってくる)、自分のメンタルが崩壊してしまいます・・・。
自分を守りつつ、ダメダメな人は遠ざけて・・・となると不穏な雰囲気が出てきて結局困るじゃん!!と考えてしまうかもしれませんが・・・
結論としては全く問題ありません
何故ならば自分にとって都合よく動かせる人に精神力を集中させて「チームワークを作り上げている」ので、多数対一人あるいは多数対少数という構図になるので、自分の味方は圧倒的に多い状態になっているんですね。
こういう「技術として考える」という事は、他の場面でも役立ってきます。裏でコソコソと悪い噂を流していたり、裏でディスりまくっているのに本人には言わない(言う勇気と技術が無い)陰湿なイジメのような場面、あいつだけ出世しやがって、生理的に受け付けられねぇ!といった場合でも「どうしたら自分のフィールドに味方を増やして多数派にするか」を考えます。
それが出来ないうちは、その部分の技術が不足していて未熟な部分があるという事です。
それぞれ必要な技術は異なってきますが、一番簡単なのは「トップから味方にしていく」事ですね。まぁ職場のトップが人格破綻者の場合はもう異動・転勤をお願いして、最悪転職してでも物理的に離れるしかありませんが・・・。
私の場合はトップがダメなら逆手に取って、これは戦争や国民を一致団結(ホロコーストさえ)させる技術を使っています。
人は一つの敵に対しては一致団結する性質を持っているので、立場が弱い人同士でガッチリ固まってゆきます。そこを利用します。
ホントにもう私は腹黒いですね笑
それぞれの場面で共通している事は「最終的に自分の居心地を良くするためにはどうすればよいのか」を感情に支配されて冷静さを失う事なく「技術論」に置き換えて理性でコントロールしてゆくという部分です。
気が付けば5千字を超えていますね(汗
このまま進むと1万文字まで行ってしまいそうなので、この辺りで切り上げます。